【ネタバレ感想】『ザ・フォーリナー 復讐者』から学ぶ人生(レビュー)
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『ザ・フォーリナー 復讐者』
どーも、アクション映画大好きジャッキー大好きしーまんです。
忙しいんで今回も感想を簡単に書いていきたいと思います。
役名がめんどくさいんで「ジャッキー」って本人の名前で語っていきます。
『ザ・フォーリナー』の簡単なネタバレ感想
ジャッキーが"楽しませる格闘"じゃなく"倒すための格闘"をしてるの見れてるだけで幸せ。
年配感と孤独感をガッツリ出したジャッキーの復讐モノはなかなかGOODでした。
最強の孤独となったジャッキー
映画が始まったと思いきや学校からズラ〜っと出てくる生徒たち。そしてその中にいる1組のカップル。女の子の方が車に乗ると、運転席にはみんなのヒーローことジャッキーがいました。
・・・ここで一つ気になったのがジャッキーの表情。
まだ娘を失っていないのに最初っからどこか寂しげな表情をしているんです。
その理由は後に分かるワケですが、彼はすでに大切なものを失ってるんですよね…。
そして最後に残っていたのが愛娘一人なわけです。
その愛娘はドレスショップのドアを開ける際、出る人を優先するような優しい子なんです…。その姿を見てジャッキーも(俺の娘優しいのよって感じで)微笑みます。
そのあとすぐにジャッキーは駐車しようとするのですが、イキリ野郎が乗る車にブツかってしまったので、車から出ます。
するとなんと!
ドレスショップの前に止められたバイクが爆発。
ジャッキーと彼に喧嘩をふっかけようとしたイキリ野郎は同時に吹っ飛びます。(ジャッキーを爆発に巻き込ませる為に事故展開を用意したのでしょう)
イキリ野郎は恐らくご臨終していましたけど、一方のジャッキーは時計台から飛び降りても、ショッピングモールの吹き抜けから飛び降りても生き抜いてきたサバイバーですからもちろん生きています。
・・・すいません。ふざけんのヤメます(そんなテンションの映画じゃないからねw)
話戻しますけど、最後の大切な存在を失ったジャッキーの表情といったらもう・・・
ジャッキーの感傷しまくった演技は別に始めてではないですけど、今作のはグンを抜いてすごい。
特に5回ぐらい死んでる目とか、宮迫も泣いて土下座するぐらいのブクブクに膨れたクマ。
悲しみの底にいるせいで不眠症になってるみたいな設定でもあるんじゃねーかってぐらい表情がやばいんですよね〜。
でもね、彼の悲しげな演技というか表情・・・結構好き。
そう思ってるの僕だけじゃないはず。
やっぱ経歴が物語ってるのか、なかなか重厚な演技なんですよね。
まあ、その話は置いといて、愛娘を失ったジャッキーは・・・
復讐のスイッチオン!「名前を教えろ」ボーン!「名前を教えろ」ボーン!「名前を教えろ」「名前を教えろ」
娘を失ったことで何もなくなったジャッキーは遂に復讐に乗り出します。
この手の映画ってギンティ小林が命名した「舐めてた相手が殺人マシーンでしたモノ(以降、ナーメテーター映画)」ってよく言われると思うんですけど、そーいう映画の醍醐味って沢山あるんですが、一つは「脅迫」なんですよ。
それは直接的な脅迫もあれば間接的な脅迫もあるんですが、思い返してみると色んなナーメテーター映画で必ずと言っていいほど脅迫表現が出てきます。
たとえば『96時間』では通話で犯人に脅迫するし、『ジョン・ウィック』なんかはターゲットに銃口を向けてからあえて撃たないっていう「お前なんかいつでも殺せる」的な脅迫表現をしてます。『イコライザー』なんかもレストランで脅迫しますよね。
その点、今作では目には目をって感じで爆弾で脅迫します。
もうね…それがホント最高なんですよ。
「名前を知りたいから生かしてるだけで、殺そうと思えばいつでも殺せる」的な脅しになっていてマジでたまらんです。
この映画は他のナーメテーター映画みたいに敵が死んでスッキリ爽快!みたいな雰囲気の映画ではないんだけど、それでも最高なものは最高でしたね。
あとやっぱお手製の簡易爆弾(しかも時限爆弾)を作るのって、プロのナレッジが詰まってるので見てて面白いですよね〜。(モチロン爆弾の製造工程を全部は見せてくれませんけどねw)
やっぱジャッキーのアクションは衰えても面白いなぁ
今回のジャッキーはですね、歳もあるし役柄的にも最初っから満身創痍なので、マジで爺さん化しております。
特殊メイクでよりお爺ちゃん化させてるんですけど、動きもすごくて、マジで一挙手一投足がただのジイちゃんですからね。特に方向転換する時なんてほんと酷くて、足をイッキに反対方向に向けるんじゃなくて、1時の方向・2時の方向・3時の方向 よいしょ よいしょ って感じで ちょっとずつ方向をズラすという、爺さんを象徴するような方向転換をしてましたから(笑)
そんな感じですので、最初の方にある宿舎?アパート?で展開するアクションシーンのジャッキーは、強いんですけど結構やられるんですよね。
でもそれがアクション的には見応えある感じになっていまして、階段に背中から落下したりとか、老化を活かした超絶痛々しいアクションシーンに仕上げておりました。
段差に背中から落ちるって、若くて屈強な体でも相当なダメージなのに、ジィちゃんがそれやったらもう見てらんないっしょ…??
それをあえてやってるあたりが抜け目ねえな〜って感じでしたね。
ちなみに階段飛び降りたりとか流石に本人はやってないと思うんですけど、ジャッキー特有というか武術の達人特有の「えーーーーい!」っていう発声を聞けたのは最高でしたねw
漏れちゃうジャッキー節
アパートの戦いで思い出したけど、基本的に今回のアクションってカンフー色とかジャッキー色が出ないようにしてんのかと思いきや・・・意外と出てんすよ。
いや、基本的には従来の"楽しませる格闘"ではなく、敵をガチで戦闘不能にさせる"実践的な格闘"なんですよ。でもジャッキー節が漏れてるっちゃ漏れてるんですよねw
例えば屋根から滑り落ちたと思いきやポールを伝って降りちゃうあたりとか、椅子でぶん殴ったりとか、敵の胸部に連続パンチ食らわす感じとかはジャッキーっぽい(カンフーっぽい)アクションでしたね。
(実践的な近接格闘は基本的に連打なんてしませんw ちなみにこういうのチェーンパンチと言いますが、基本的に詠春拳でよく見る連打で、アクション俳優だとドニー・イェンがよくやります。イコ・ウワイスも連打しますけど、彼の場合ちょっと変則的なので違うかな)
話戻します。
森での戦いもナイフに対して都合よく真っ直ぐ飛び出た2本の枝で対抗したりとか、ディザーム(敵の武装を解除)させたことによって回転しながら宙に浮いたナイフを枝で弾き飛ばしちゃうとか完全に"魅せるアクション"になっている瞬間もあって「おおジャッキー節漏れとるぅぅ」って感じでしたね(笑)
他にはナイフを靴の裏でガード出来ちゃうシーンがあるんだけど、そこは
「あ、靴でガードできちゃった」
みたいな感じで靴を一回チラっと見るんすよね。
そーいうとこ(笑)
ちょっとしたアクションを、ちょっとした動作でいちいち印象的に仕上げてしまうのがジャッキーなんです。
でも、フードを雑巾のように絞って首を締める動作とかがあったように、元特殊部隊員っぽさが表れた、実践的な格闘も随所にあったので、ジャッキー風アクションと現代アクションが上手いこと混ざってて個人的には超よかったですね。
ちなみに上の方で椅子でブン殴るのもジャッキーぽい的なこと書きましたけど、椅子で敵のどこをぶん殴るのかというと「弁慶の泣き所」なんですよね。椅子を使ってるからジャッキーぽいってだけで、やってることは極めて実践的なのも面白いポイント。
あっそうそう。
最初マジでジィちゃんだったのに、途中からキレキレになってくるんだけど、それは「車でトレーニングしたから」っていう感じにしてるあたりは吹きましたw
ベストキッドでも観てんのかと思ったからねw
アクションには絶対と言って良いほど面白くなる舞台ってのがある!!
僕、アクションってのはどこで戦うのかがカナリ重要だ!って何回も言ってるんですけど、その点で言うと、必ずと言って良いほどアクションが面白くなる鉄板の舞台ってのがあるんですね。
もうお分りだと思いますけど、森ですよ森。
『ランボー』も、『プレデター』も、『アポカリプト』も、『RE:BORN』なんかもそうですが、森の中でブービートラップを駆使して戦うアクションシーンはどれも面白い。そういえばドラマの『パニッシャー』にもありましたね、そういったシーン。
まぁとにかく鉄板と言って良いほど面白くなる舞台なんですね、森ってのは。
それをジャッキーがやったってだけで見る価値が半端なくある。
森での戦いって、トラップもそーですけど、どのよーにしてそこで潜伏するのか、っていう軍人のナレッジが詰まった頭良いサバイバルテクニックを見れるのでめちゃくちゃ面白いんですよね〜。
プロの頭良い行動って見てて面白いよねやっぱ。
復讐を遂げるジャッキー。
ついにテロリストたちの名前を入手したジャッキーはガスの作業員になりすまし、敵のアジトへお邪魔します。
テロリストはジャッキーのことを怪しんで荷物を確認するんですが、その中には『ザ・シューター』に出てきたのとそっくりなペットボトルサイレンサー銃が隠されていました!!!それがあらわになった瞬間 戦闘のコングが鳴ります!!!
いいですかみなさん。
ジャッキーといえば戦ってる舞台にある物をフル活用することに抜かりがないアクションスターですけども、いつもなら置いてある物をユニークに、そして曲芸師のように使いますよね。
しかし今回は別です。
テレビで敵を叩き潰したシーン覚えてますか?(笑)
思わず「うぉぉ…」と言いたくなるぐらい痛々しいバイオレンスのために物を使っていましたからね。あーいうのってジェイソン・ステイサムがやるような暴力だから新鮮で超よかったw
あとはリアリティあるアクション映画において、あの狭さで銃撃戦するのって、なんで被弾しねーんだよって感じになっちゃうから、見せ方がちょっと難しいと思うんですけど、そこはジャッキーぽさを残しつつもリアルかつ面白く見せていて良かったです(冷蔵庫の上に登ってたくだりとかね)
そんで最後、爆弾をしかけた張本人との一騎打ちはですね、爆弾しかけたことを後悔させる暇もなくジャッキーにやられてましたね。
ナーメテーター映画とかリベンジ系の映画は、敵に自分の行いを後悔させることが大きな魅力だから、今作の決着のつき方に不満を覚える人も中にはいるかもしれないけど、僕は有りですね。マーティン・キャンベル(監督)らしいと言うべきか分かりませんけど変にエンターテイメントになりすぎてない感じがあってこれはコレで好きです。
それにしてもナイフvs布はアガるよな〜
覚えてますか?布で首を締めながら背負い投げしてすぐさま絞殺してましたからね?殺人のプロっぽさがカナリ出てますよね〜。あーいうアクションまじで大好き。
おわりに
まあこんなところですかね〜。思った以上に面白かった。
ただ、思った以上に難しい映画だったw
今作で扱ってるアイルランド問題に疎いため話がスッと入ってこなかった。
まあそれは俺の知識不足が悪いし、これを機に勉強すればいいことなんだけど・・・記者?がテロに利用されそうになってるのとかキャスティングが悪いのか分かりづらかったな・・・
さいしょ利用されてる奴もテロリストの一員なのかと思ったからね。だからなんでテロリストの一員に爆弾しかけてんの?って感じになってしまったよ・・・。
まぁ、そんな話は良いんだよ。とにかく面白かった!そんでジャッキーが歌う主題歌めっちゃ良かったw
もう彼は充分よくやったのだから今後は歌手一本でいいのではないでしょうか。
はいっ、ということで、今回はこのへんで!
ばいちゃ!
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