【ネタバレ感想】『スパイダーマン/ファーフロムホーム』のレビュー
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ども、しーまんです。
今回語る映画は、みんな大好き!あの親愛なる隣人が主役の映画!
どどん
『スパイダーマン/ファーフロムホーム』
この映画は、マーベルシネマティックユニバース通称「MCU」のフェーズ3の最後にあたる作品です。
監督は、少年が困難に直面する映画を撮らせたらピカイチのジョン・ワッツが前作に引き続き監督を勤め、主演は丁度いいマッチョで運動神経抜群のトム・ホランド君です。
ちなみに感想はすでにyoutubeで語ってるので、そちらで見ていただいた方がテンションも伝わると思うので、いいかと思います。
でもねー、動画で感想語るって・・・楽しいんだけど、一度撮ってアップロードしまうと内容の追加って出来ないわけですよ。
あっ!あのことについて言及すんの忘れてた!みたいなことあるじゃないですか。それをブログみたいに追記するって出来ないわけです。
だからブログにはブログの良さがあるな〜と痛感してる今日この頃の俺だ〜。
さてさて、そんな話はいいとして早速感想に入っていきますか。
ネタバレ感想
青春描写・アクション、そのどれもがめっちゃ面白かった。
そして地元とかワシントン、果てはヨーロッパまで行ってちょっと新しいスパイダーマンを見せて、今回の最後でやっと馴染みのあるスパイディが“帰ってきたよ”っていう原点回帰的な作品で、そうきたか!と思えるサイコーに楽しい映画でした。
はい、ということで以降は細かく感想を語っていきます
前作と違うピーターの心情
前作は早く活躍したくてしょうがなくて、任務まだ?任務まだ?て感じでしたよね。
でも今回は学業生活楽しませてよ。
おれのハッピースクールライフ邪魔しないでって感じでしたよね。
で、実はその前作と今作でピーターの心情がどう違うのかってのは前作と今作の序盤にあったハイスクールシーンで結構描かれてるんですよね。
まず、前作の序盤の方にあったハイスクールシーンは、学業生活いいから早くスパイディ活動させてくれぇ!って感じで授業中もソワソワしてましたよね。
ハッピーにメール送りまくってたし、連絡くるのずっと待ってましたよね。
で、チャイムが鳴ったら速攻で外に出てスパイディになってました。
なかなかピーターがスパイディにならないもんですから観客も早くスパイディになんねーかなとソワソワしてるとピーターもスパイディになりたくて仕方ないっていうね。
観客とピーターの心情をリンクさせるという、なかなかお上手なオープニングでした。
なんですが、今作の序盤でピーターはどんな感じだったかというと、教室で旅行計画…いや恋愛成就計画を親友と話してて、スパイディ活動なんか頭にないわけです。
んで極め付けはチャイムがなっても気にしてないんですよね。(前作はチャイムなったら即下校)
そして、あのニックフューリーから電話きても出ないというね…前作だったらそく電話でますよ。
こんな感じで、前作でピーターの心情を表していた要素をあえて今作でも出して、1作目と2作目で違う主人公の心情を描いてたのはとってもお上手だな〜と思いました。
前作と同じ要素の微妙な違いで心情の変化を見せるのは、監督が同じだからこそ出来るテクニックなのかな〜と思いながら見てました。
そういえば今作の締め方が前作と同じだったりすんだよね〜まあそれは後述します。
監督がティーンを分かりすぎてて怖い
まず恋愛を成就させるための計画を立てるってのがいいですよねぇ…
正直大人になっても計画立てるときありますけど、なんか今作の場合とことん可愛いんだよなぁ…まずMJの隣に座るとか作戦の内容がちっちゃいあたりとか可愛いよね。
どこどこ行って何を買って、どこどこで渡すとかさぁ、高校生ってあんな可愛い恋愛してたっけー?と思ったけど、まぁあんな感じでさ、教室で親友とコソコソ話すってよくあるよ。懐かしい…
で、旅行に行ってからピーターは、恋愛を成就させるために色々頑張るんだけど、そこに結構あるあるがあって面白いんですよね。
まず最高だと思ったのが飛行機のトイレをめちゃくちゃ掃除するやつw
おれも初めて女の子の家に泊まったとき、トイレ借りた後めちゃくちゃ掃除したもん。使ったあと汚いって思われたくないからさ。
あとそん時う○こしたんだけど、臭いって思われたくないから個室の空気全部吸って臭いなくそうとしたからねw
ピーターはさすがにそこまでやってなかったけど、同じように掃除してたから、うわぁ分かってんなぁって思いました。
んでさぁ、他にめちゃくちゃ分かってんなぁって思ったのが恋敵との一悶着全般ですね。
特にバスでアクションするくだり。
恋敵が自分のせいで殺されそうになっちゃったから、わざわざウェブシューター使ってバスを操作したり、みんなの視線誘導してからバス車外に飛び出してスローモーションでこんなことしてましたよね。
俺それ見てさ、この映画はどこに比重を置いてんだってぐらいどーでも良いところで派手なアクションを展開させてたから笑いそうだったんだけど、あれ個人的には最高に面白かったですね。
別にそこまでのことする必要ないシーンに必要以上のアクションシーンを盛り込むってコメディ映画のテンションですよね…
でね、あのシーンの何が良いのかっていうと、トイレのくだりもそうだけどピーターみたいな男の子は、女の子にマイナスな印象を与えないことに必死すぎるんですよね。要するに恋はほんと一大事なことで、戦いなんだよ!ってのが描けてたと思うんです。あの大げさなシーンでは。
それにさ恋敵なんか死んじまえ!て思ったことない?それが実現しそうになっちゃうっていうのが面白いよね。男の子にとって恋の一悶着はマジな戦いなんです。
それを意識してたのかは分からないけど俺は表現出来てたと思うし、トニーが生み出した物を扱うにはまだ早いっていう事が現れた良いシークエンスになってたと思うので良かったなぁ。
あと実はただのギャグアクションパートになってなくて、後々戦うことになるドローンがシレッと登場してんだよねあれ。一見話の本筋と関係ない無駄に力いれたギャグアクションかと思いきや、そこまで関係ない話ではないっていう辺りも楽しさに繋がってるなぁと思いました。
んでさ、恋敵との一悶着で思い出したけど、今作を監督しているジョン・ワッツは、白い光の明滅と、青と赤い光たまに緑の光を使った演出を毎回するんすね?
まあ白い光と、カラーライトを使った演出をよくすると思っていただければ問題ないかと思います。
たしか過去作見ると全部にその演出が出てきた気がしますね。
『クラウン』では遊技場のシーンで出てくるし、『コップカー』は終盤でパトライトの青と赤が明滅するのを印象的にしてるし、前作『ホームカミング』では、マイケル・キートンが車内でピーター=スパイダーマンと気づく最高に緊張感あるシーンがあるんですが、そこでその演出がありました。マイケルキートン演じるヴァルチャーが、ピーターがスパイダーマンじゃね?と思い始めると顔に(信号機の)赤い光がボヤァって当たるんですよね。
顔に当たる光が赤から緑に変わる瞬間が怖くてめちゃくちゃゾクゾクするっていう、信号機のライトを巧みに使った上手い演出でした。
あとはホームカミングパーティーでも白い光がパッパッパッって明滅してます。
で今作ではですね、オペラを見る時にそういった演出が出てくるんですよね…。オペラをMJと一緒に見たいけど、エレメンタルズ退治に行かないといけないということでピーターが会場をあとにしようとした瞬間、恋敵がピーターにファックユーポーズしてMJの隣に行こうとするんですが、その時に、オペラがちょうど開演して苛立っているピーターの顔に赤い光がバッと当たるんですね。デタァァァアジョン・ワッツ的演出!って思いました。
苛立ちをオペラ開演の光でうまいこと演出してるのが、タイミングから何から演出として上手くて感動しました。
たぶんジョン・ワッツの作品は今後もこういった光の演出が出てくると思いますので、覚えていただくとより楽しめるんじゃないでしょうか。
話が監督の話になってきたので戻しますけど、今作はね、いろいろと恋に悩む男子のアルアルをただ描いてるだけじゃなくて凄い的確なアドバイスを与えてくれてるのが素敵だなぁと思いました。
メイおばさんがピーターに言うセリフなんだけど、「直感で行けば大丈夫よ」って言うんだよね。
いやあれ短いセリフだけどティーンにとってはかなり大事だと思いますよ??
おれもまだ若造だけど、それなりにたくさんの失恋を経験して思うんですが、やっぱ直感だなぁって思うもん。
いろいろ計画したり着飾ってるといつのまにか本当の自分じゃなくなってたりすんだよね。
やっぱ本当じゃない自分って、自分の気づかないところで自身の魅力がなくなってたりすんだよね。
で、女の子はそーいうところに無意識的に気付くと思うんですよね…「なんか違うな…」と。
仮にいろいろ計画して着飾った状態で恋が上手くいくと、いつか「なんか違うな」ってなんのよ…。
んでねピーターみたいな優しい男の子は特にそうなんだけど、直感で行動する前に無駄な理性が働くんだよね。
いまアプローチすべき!いやでも寝たいと思ってるかなぁ…みたいな?それってビビりってのもあるんだけど好きな子を思ってのことだから、やっぱ好意を寄せてる女性に対して直感で行けないんよ。
根っからの優しいやつは直感で行動しても優しい男だから心配せず直感で動けってピーターに言ってあげたいわ。
あとさ、ピーターとMJ2人で目が合うっていうやり取りしてたのがもう可愛すぎて窒息死しそうだったなぁおれ…
男ってバカだからさ、目が合うだけでもしかして俺のこと?て思うわけ。女の子の視線て恋の矢ですからね。
中学の時さ、ミカちゃんて可愛い子がいたんだけど、おれ親友に「ミカちゃんのこと最近好きかもしんねぇ」て言ったんすよね。
したら親友が「え!?おれもなんだけど!?」て言うわけ。
でおれが、「もしかして目がよく合う??」て聞いたら「合う合う合う!!!」って感じになって爆笑したの今でも覚えてますもん。
で、話変わるんだけど今回のピーターって恋のことで頭がいっぱいだったり期待に押しつぶされそうになってるからか、スパイダーセンスがうまく機能してないんですよね。
メイおばさんが投げた何かをキャッチ出来ずにぶつけるってシーンありましたよね。
金魚鉢ヤロウにめちゃくちゃ翻弄されたのもスパイダーセンスがうまく機能してないからなのでしょう。
それってサム・ライミ版でいう『スパイダーマン2』の糸が出なくなる感じと似てるから面白いなぁと思ったんですが、そもそもさ、そーいうことって僕たちにもあって、恋愛で頭いっぱいになると仕事がおろそかになるとか、なんかこう・・・切り替えが出来なくなるときってああなりますよね。
学生だったら恋のことで頭がいっぱいで勉強できないとかさ。おれ割と好きな子から連絡こないだけで何も出来なくなるタイプだからピーター、分かるよ…ほんと分かるって思いました。
スペクタクル増大のアクションシーン!!
前作はさ、そもそも高い建物がなかったりして、迫力満点のウェブスイングとかスパイダーマンらしいスペクタクルなアクションってあんまりなかったんですよね。
まあそれは意図的にそうしてるのだとは思うんですけど、とはいえスペクタクルに欠けるという意見が多くてスタジオ側も反省したっぽいんですよね。
だから今回は、おめーらの期待に答えてやるぜとバリにスペクタクルなアクションシーンになってましたね。
まず水のバケモノ、ハイドロマンとの戦い。
今回も序盤にスパイディのアクションシーンないから「まだ〜」と思ってるとその気持ちはハイドロマンとの戦いでドーンと解放されるから最高すぎておもらし寸前でした。
アクションの構造的にはハイドロマンと戦うミステリオと建物崩壊を食い止めながら移動するスパイダーマンって感じで整理されたアクションになってたもの良かったし、見せ方も迫力満点で良かった。
特にハイドロマンから逃げるスパイディを引きの画で上から捉えたショットがあったんですけど、あれなんかとんでもねえものから逃げてる感をすごい感じれたので迫力満点で面白かった。
火の化け物との戦闘シーンもとってもよかったと思います。
迫り来る炎を壁走からのバックフリップで回避してからの岩投げて反撃〜みたいな流れはとってもかっこよかった。
あとはやっぱあいつのとの戦いですね〜。
ミステリオです。
今回のミステリオは味方なわけがなく、やっぱり敵だったわけですけど、そいつの戦いがねぇ、スパイダーマンの身の丈にあった戦闘になっていてグッドでした。厳密にいうとミステリオとの戦いというよりかはドローンとの戦いなんですけどね、とっても楽しかったしかっこよかった。
てかミステリオと戦う前にスーツ作るんだけど、あのくだり良かったな〜。
ホログラムを駆使してスーツを設計していく姿はまるでトニー・スタークなんですよ。
ウェブシューターを設計してるときは、トニースタークがリパルサーレイを設計してる姿と重なるんですよ。
ちょっとあからさまというか、やりすぎじゃね?とは正直思ったんだけど、でもやっぱ上がるし、その姿をトニーとピーターの両者を知るハッピーが見てるってのも良い…。
だってハッピーの視線ってのはMCUをずっと見てきた我々の視線とも重なるから、我々の心情を代弁してくれてるというか、なんかいいんだよね。
てかMCUおそるべしですよ。たしかにMCUっていうユニバースが確かに存在してる感ハンパない。
はい、話戻しますけど、スーツを作ってからは、まず無数のドローンをスパイディお得意の縦横無尽な動きで破壊していくんだけど、ウェブの使い方も巧みで見ていてとても面白かったですね。
で、アクション作ってる人分かってるなぁって思ったポイントなんですけど、最後の方は糸切れでウェブシューターが使えなくなるっていう展開を用意してるですよね。
え、カートリッジ持参してないんかいって思ったけどそれは置いといて、そーいう制限を持たせるとアクションって非常に面白くなるんですよ。
糸使えないけどどうやって上に行く?ドローンのショックウェーブを利用して上に行こうっていうアイデアはやっぱ見ていて面白いですよね。
そしてまたまた上手いのが、ショックウェーブを利用してたどり着いた、ミステリオがいる場所ってのは、限定された空間なんですよね。
無数のドローンと戦うときは開けた空間ですけど、ミステリオのとの一騎打ちは基本的に一方通行の限定された空間なんですよ。
空間の使い方をしっかりと意識してアクション作ってるのがとっても上手いなと思いました。
あとはしっかりとですねぇミステリオがいかに手強いのかってのを事前に見せているので、最後一騎打ちする時より楽しめるようになってるし、スパイダーセンスが機能してないっても効いててスパイデダーセンスフル活用したらスパイディに騙し技なんか効かねえよってのが出るのでちゃんとアガれるようになってますよね〜。
あとねぇ、スパイディのアクションの魅力って、迫力満点のウェブスイングって思われがちですけど、確かにそれもあってるけど、実はもう一つあって、アクロバティックな肉弾戦も魅力の一つなんですよ。
アクロバティックな肉弾戦ってのはスパイディならではの戦い方ですからね。
で、それがホームカミングではそんなになかったんですね。
だけど今回はミステリオとの一騎打ちで炸裂していて最高でした。
ミステリオっていうかドローンなんだけど、ドローンをアクロバティックに避けながらぶっ壊していくアクションはスパディのアクション個性が爆発してたので、こーいうの見たかったんだ〜〜ってめっちゃハッピーな気持ちになれました。
みんなが見たいスパイダーマンの帰還
最後の最後、みんなが見たかったスパイディの爽快感溢れるウェブスイングシーンがあるんですね?
しかも携帯でメッセしながらウェブスイングしてるっていうなんか調子乗ってる感じ?そこでもうおおおおきたぁぁぁぁ!これが見たかったんだぁぁぁっってなったわけですよ。
そんでね、マジで最後。ミステリオの策略でスイパダーマン&ピーターが完全に悪者になってしまうんですよね。
要するにファーフロムホームから帰還して、やっと馴染みのあるスパイダーマンが戻ってきたって感じなんすよ。
戻ってきたった何かと言うとNYを爽快にウェブスイングしたり、デイリービューグルに嫌われてるスパイダーマンね。
きっとピーターはこれからもっともっと悩むのでしょう。
でも終わり方は前作と同じようにワッタッファ!って感じでシリアスではなくコミカルに終わるんですよね。
これですこれ。これが見たかったの。
てかマーベルは、地元、遠出、そしてみんな知ってるNYのスパイダーマンっていう流れをやりたかったのかと考えるとマジで計画性が恐ろしいというかなんというか、怖いです。
ということで今後が余計たのしみになる最高の作品でした。
fin