【ネタバレ感想】『チャイルド・プレイ』の 感想(レビュー)
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『チャイルド・プレイ』
作品紹介
あらすじ
かわいらしい見た目とは裏腹に残忍な殺人を繰り返す恐怖の人形チャッキーを描き、1988年の第1作以降、計7作品が製作されてきた人気ホラーシリーズ「チャイルド・プレイ」をリブート。引越し先で友達のいない少年アンディは、誕生日に母親から人形をプレゼントされる。その人形には、音声認識センサーや高解像度画像認識機能などが備えられ、スマートフォンアプリと連携して操作も可能という、最先端の技術が盛り込まれていた。人形をチャッキーと名づけて一緒に暮らし始めたアンディだったが、次第に周辺で異変が起こり始めて……。チャッキーの声を、「スター・ウォーズ」のルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルが担当した。大ヒットホラー「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」を手がけたプロデューサーのセス・グラハム=スミスとデビッド・カッツェンバーグが製作。(映画.comより引用)
スタッフ・キャスト
監督 ラース・クレブバーグ
製作 セス・グラハム=スミス
デビッド・カッツェンバーグ
製作総指揮 アーロン・シュミット
クリス・ファーガソン
脚本 タイラー・バートン・スミス
オーブリー・プラザ カレン
ガブリエル・ベイトマン アンディ
ブライアン・タイリー・ヘンリー マイク・ノリス刑事
マーク・ハミル チャッキー(声)(映画.comより引用)
ネタバレ感想
youtubeでも語ってるので、良かったら見てくださ〜い
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(以降は動画の内容ほぼそのまんま)
ども、しーまんです。
世間はね、みんな天気の子見に行ってんのかも知れませんが、ぼくは雷鳴轟くなか人形が人を殺めてるよーな映画の方が好きなのでねー、チャイルドプレイ観てきたんですけど、さっそく大まかな感想言ってしまうと・・・
なめてました!オリジナル版チャイルドプレイの倍はおもしろかったです。
あのねぇ、設定を大幅に改変してるけど、抑えるところは抑えてて笑えるところは笑えるし、作り手の無邪気な遊び心も感じる、怖いところはしっかり怖い!
で、なにより、子供に必要なのは一生もんの友達っていうことで、ちゃんとした大切なテーマも感じられる意外な良作でした。
はいというわけで、以降は細かく感想を語っていきます。
子供に必要なのは一生もんの友達??
ハッキリ言ってこの映画のこと最初はナメ腐ってまして、あーまたチャッキーが色々やってるよーって茶化しながら見るのが楽しいかなーと思ってたんですが、いざ見てみると、意外とちゃんとしたテーマを持ちながら作っていて面食らいました。
で、先にもうこの作品の本質っぽいところをついちゃいたいんですけど、おもちゃのチャッキーはアンディに対してバディバディといった感じで執着するんですよ。
でももちろん子供ってのはオモチャから離れてくわけですよね。
だからか分かんないですけど、この映画は、子供にとって大事なのは擬似的な友達であるオモチャより、本当の友達じゃない?って語っている感じがあるんですよね。
だって、物語の序盤は一人ぼっちだった主人公も、最後は友達と一緒におもちゃのチャッキーを囲んでボコボコにするというステキなリンチシーンまでありますからね。
まさかねぇ、本当の友達出来て良かったねーって感じで、感動しちゃいましたよ。
ちなみにオリジナルのチャイルドプレイは主人公もっと子供なんですよ。
それを今作では友達の存在が大事になってくる年齢に変更してるのも、やっぱ友達の大切さを語りたかったんだと思う。
それにしても、このチャイルドプレイってイットの製作陣が作ってるらしいんだけど、イットの製作陣ってかプロデューサーってホント子供の友情好きよな。
でね、こんな話をしてるとチャイルドプレイという映画はオモチャを否定してるように感じるかもしれないですが、決してそういうわけでもないと思うんですよね。
なんでかって言うと、アンディはチャッキーがキッカケで友達が出来ましたからね。
・・・あ、そうそう。遊び心あるな〜と思った話なんですけど、チャッキーってルークスカイウォーカーでおなじみのマークハミルがやってるんですよね。
で、チャッキーに命名するくだりで最初に出た名前がハン・ソロっていうね(笑)
遊びすぎですw
ホラーの種類がどんどん変わっていくのが面白い!
この映画ね、最初はスプラッター系ホラー映画だと思ってたんですが、そういうわけじゃなくて、話が進むに連れてホラーのジャンルが変化していくのが個人的に楽しかったです。
というのも、最初は割と純粋なホラー映画なんですよ。
例えばね、冷蔵庫を開けて閉じたらチャッキーがいる!みたいなシーンがあったかと思いますがあれは割と王道なホラー表現ですよ。
カレンのゲス彼氏からするとチャッキーがこちらを待っていたかのように座ってるっていう演出もね、普通にホラーですよね。起きたらチャッキーがいるとかもそうですよね。
で、チャッキーは頭のいいバカでして、なんでも覚えるんだけど、道徳観が欠如してるので、物事の良し悪しが分からないんですよ。
だから良かれと思って最悪なことをしてしまうんですが、それがまた怖くて面白いんですよね。
そんで、『悪魔のいけにえ2』をみんなで観てるシーンが出てくるんですが、その映画を子供たちが笑いながら見てるもんですから、チャッキーはアンディを喜ばせようと『悪魔のいけにえ2』を見て覚えた殺人術を披露しようとするんですよね。
喜ばせようとする手段が良くないだけで、チャッキーのおもてなし精神は自体は素晴らしいので明日から見習おうと思います。
おふざけは置いといて、この辺からチャッキーのアンディに対する想いが歪んで来てですね、個人的に最高だと思ったシーンが出てくるんですよ。
何かと言うと、アンディがカレンの彼氏に酷い扱いを受けて
「あんなやつ消えてしまえ!」
的なこと言うんですが、それを聞いたチャッキーは
「その言葉待ってましたぁ」
みたいな表情するんですよ…。あそこだけアンディのためじゃなくて殺人を自ら楽しんでるような表情になるのがゾクゾクして最高でしたね。普通に演出も上手いと思います。
で、そっからホラーからスプラッターホラー?に変わってくるんですよ。
最初のターゲットはですねぇ・・・カレンの彼氏ですね。
あいつおれがここ最近見た映画の中でダントツ一位のトップオブゲス野郎だったなぁ
・・・。
最初なんで彼女の息子をあんなに嫌ってるの・・・と思ったけど、家に帰宅してああそういうことかと。結局性の対象としてしか見てなかったんですねぇ。
まあ死に値する人物だったということですわ…。
そいつをねぇ仕事人チャッキーがキルしに行くんですよね。
そのくだりスプラッター映画として結構上出来だと思います。最高だった。
まずね、はしごを倒して痛々しい開放骨折ですよ。バキを見習って5点着地すれば良いのに普通に着地するからバキャァ!と骨がこんばんわしてましたね。
そのあとはねぇ、耕耘機っていうんですかね?とにかく体に巻きついた電飾に誘導されて農業機械が迫ってくるんですよ。あれたまんねえ。
ただ農業機械が迫ってくるだけじゃ面白くなくて、電飾を伝って機械が迫ってくるってのがより面白くしてんですよねぇ。逃れられないですからね。
そんでさ、頭が巻き込まれたらベチャってスイカに髪の毛が乗っかるあたり?しっかりと悪趣味な笑いを入れてくるあたりが抜け目ないので、この映画に絶大な信頼を寄せましたね。(翌日にスカーフェイススイカversionをプレゼントするあたりも最高ですよね)
ただねえ、ゲス彼氏が死ぬスイカ畑のくだり最高なんですけど、もったいない点が一点あるんですよ。
あのー、白人がスイカ畑で死ぬって皮肉なんですよ。分からない方は「黒人とスイカのステレオタイプ」で検索してみてください。
で、それを黒人警官がセリフで言ってしまうんですよ…。それ言わなければこの映画に深みが増すんですけどねぇ。まあクリティカルな問題じゃないから良いんですけどね。
そのあと変態デブが死ぬのもスプラッターとしてバッチリでしたね。
足ブッシャァってね(笑)
で、ここまではスプラッターなんですけど、物語終盤に差し掛かってくると、スプラッターホラーからパニックホラーになってくるんですよね。
Zマートでしたっけ?あそこでおもちゃが襲ってくるくだりはチャイルドプレイとしては、やりすぎじゃね?と思ったけど、まあ恐怖のジャンルが変化していくのは暇しないのでいいっしょ。
で、最後は一騎打ちみたいな感じになるんですが、そこも気が利いてるんですよ。
チャッキーの動きを一瞬止めるのが、歌なんですね。
your my buddy〜♪ みたいな、トイストーリーの『君はともだち』をパロってるような歌なんですよ。
それはね、最初にアンディがチャッキーを壊そうとした時に、アンディの動きを止めた歌でもあるんですよ。それが最後は逆転するというね。この映画、舐めれません。
そして、チャッキーはなかなか死なないっていう定番的なこともしっかり抑えてるのも良いんですけど、最後はね刑事の銃撃でチャッキーを倒します。
そこにもねえ、この映画舐めれないなってポイントがあるんですよ。
深読みかもしんないんだけど、刑事が一番最初に登場するとき、ドアの前に買い物袋を置く瞬間があるんですが、その時、ぼーっと見てると分からない程度で銃を所持してるのが見えるんですよ。なんとなく意図的に銃を見せてるなと俺は感じたんですが、最後銃撃で終わったことを考えるとやっぱ意図的にやってると思います。もし本当にそうだとしたら、拍手ですね。
で、最後はね、最初にも言いましたがみんなで仲良くチャッキーをボコすっていうね(笑)
それにしても、あの女の子良かったな〜。一番頼りになるっていうのがいいですね。躊躇なく手錠を変な斧で切断するシーンは惚れました(笑)
はいこんなとこですかね〜。
とにかく、しっかりとテーマのある作品だったし、アンディの言うこと誰も信じないとか、チャッキーなかなか死なないとか抑えるところ押さえてるし、ホラーのジャンルが移り変わるという楽しさもある作品だったので、めっちゃ楽しいと思える映画でした!
以上!
fin