泥酔してぶっ倒れていた女性を助けた話
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先日、深夜の1時ぐらいに最寄駅から家まで向かっていた時の話です。
姿勢がいいことで有名な しーまん(知るか!)は、いつも通り胸を張ってステステ歩いていました。
その時は本当に偶然、「こっち曲がった方が近いのかな?」という感じでいつもとは違う道を歩きました。
そして人通りの少ない道に入ると・・・なんと!泥酔した女性が道脇に倒れているのを発見!!
AVかこれはぁぁぁああああ!
と1人でツッコミを入れたあと、警察に電話しようかとか色々悩んだんですが、手続きとかやらされそうだし、こんぐらいで呼ぶなとか思われそう・・・と思ってしまい、とりあえず介抱しようと水を買い与えました。
すると・・・虚ろな表情で「あ〜〜〜〜〜〜〜本当に(うぷっ)ありがとうございますぅぅ〜〜〜」
(さ、酒くせえ・・・)と思いながら介抱してると
「ってかあなた何者ですか!?」
と言って来た。
昔、本気で仮面ライダーになりたかった正義感たっぷりの しーまんは「仮面ライダーディケイド」の名言「通りすがりの仮面ライダーだ」的なことを本当に言う機会が来た!とワクワクしてですね、泥酔女に半分おふざけまじりで
「通りすがりのヒーローです」
とドヤ顔で言ってやりました。
そしたら
「ふっ」
って鼻で笑われたのね。
貴様ぁぁぁぁああ!
って感じですよ。
クソ泥酔してるくせにおれが死ぬほど寒い発言したことは理解できんのかよ!くそお!
ってめっちゃ死にたくなったんだけど、それは置いといて・・・。
そのあとね、泥酔女が「私のiPhoneがどこに行ったか分からな〜〜い」とか言い始めて、カバンの中を探してくださいってなったんですよ。
んで探してみたらさ、なんか社用の携帯は出てきたんだけど、泥酔女の携帯はなかったんですよね。
その代わりというべきか財布はあって、そこに3万ぐらい入ってんのが見えたのね・・・。
ほんとだらしねえなと思ったんよ。盗まれんぞっていうね。
しかもその女性自体さ、ノースリーブにスキニーっていう正直言って色気バッチリな格好なんですよ。
そんなのが道端に人形みたいに倒れてんだぜ?
本気でヒーローに憧れてるしーまんだから良かったものの、性欲モンスターだったら一貫の終わりだったかんね…。
AVだったらお持ち帰りされるシナリオよ!?
そんでまあ泥酔女のiPhoneはいくら探しても出てこないからさ、とりあえず、電話番号をなんとか教えてもらって、その番号に電話したんですよね。
そしたらタクシー会社の人が出たんすよ。
んで、タクシー会社の電話番号と住所を聞いてあげて、そこに後日取りに行くよう泥酔女に説明したら、外人に説明してんのかって感じでまったく理解しないんすよ・・
携帯どこ!?って100回ぐらい聞かれたかんね(体感)
あーめんどくせえことになってきた・・・と思いながら、しょーがねえから泥酔女の社用iPhoneにあるメモアプリに、タクシー会社の住所とか何故こんなことになってるのかとか全てを記入して、朝目覚めた時に記憶がなくても大丈夫なようにメモのスクショを壁紙に設定しておいたんですよ。
それで、あ〜〜一件落着と思って、「ふー」っと一息ついたら泥酔女と目があって・・・
この人どうするぅぅぅぅう!?
なんも解決してねーわぁぁぁあ!!
ってなったわけ。
そんでさぁ、自宅の住所言えますか!?
って聞いたらさ・・・
ふぁいあまち!ふぁいあ!ふぁいあまちどぅわってばぁあ!ふぁいあ!
ってな感じで全然言えてねーんだけど、なんとか翻訳してみたら地図上に存在してるのが出て来たんすよ。
それがそこそこ遠い。
だから、本当に住所があってるのか確認してタクシーが通るところまで連れて行こうと思って、肩担いで一緒に歩いたんですよ。
そしたら今度はね、ヒールのつま先部分がブチブチブチィィイって切れて、とても歩ける状態じゃなくなったんですよ。
なんで俺ってこうなんのォォォォオオオってめっちゃ叫びたかったんだけど、まあ近所迷惑なんで叫ばず、結局おんぶすることになったんすよ・・・。
そんでね、無駄に美意識はたけえのかスッベスベの二の腕が俺の首を覆うわけ。
おまけにたわわなパイ乙が背中にバインバインあたるわけ。
ワンピースのサンジだったら鼻血の出血多量で死亡よ。
なんだけど、全然おんぶしやすい体制になってくんないし、おれはヒールやらバックも持ってるから上手くおんぶ出来なくてさ、マジで筋肉断裂しそうで下心がどうとかいう状況じゃなかったんよね。むしろ高校時代の部活で経験した地獄のおんぶトレーニング思い出してたからね。
で、キッツゥゥゥって思ってたら、背中の泥酔女がどんどん下に落ちてきちゃって、あっやべ、落ちそう!と思ったら泥酔女がいきなり手に力いれるからさ、ガッってチョークスリーパー決まっちまってグエェェエェ死ぬう!ってなったんですよ…。
始めてです。女性相手にタップしたの。
そんで、あー、もうなんだこの展開と思ってたら奇跡が起きました。
まだ人通りの少ない道から抜け出せてなかったのに、空車のタクシーが通ったのです。
運は俺を味方した〜!
そう思いながらタクシーを止め、泥酔女をタクシーに乗せて運転手に住所を伝えてもらって、一見落着かと思ったのですが・・・泥酔女が
んあ〜〜、あの、お返し、お返しさせてくださぁぁあい。お返ししたいからついてきてぇえん
と言って来ました。
地獄のおんぶトレーニングから抜け出した しーまんは下心しーまんに変わりました。
でも待てよと。
おれはヒーロー映画の何を見て来たんだと。
真のヒーローは見返りなんて求めないだろ!
他人のために何かをやったとしても決して見返りは求めるな。
もし"それ"を望んだらその瞬間お前の行動は醜悪なものになる。
って『高校鉄拳伝タフ』の宮沢静虎も言ってたわぁぁぁあ!と脳内で叫び、下心しーまんを灘神影流奥義「幻突」でボッコンボッコンにしまして俺はくっそドヤ顔で・・・
「お返しはいらないです。では運転手さん彼女をお願いします。」
って言ってやりましたよ。へっ!
そしたら、タクシー運転手が
お客さん・・・教えてもらった住所すごそこです。。。。
え?
Fin