しーまんの映画から学ぶ人生

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映画は一人で見に行くけど、なんだかんだ感想は話したい。だけど話す相手がいないからブログを書く事にしました。

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【ネタバレ感想】『イップ・マン外伝 マスターZ』から学ぶ人生(レビュー・解説)

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アクション好きは必見の映画がやってまいりました

 

 

どん

 

 

『イップ・マン外伝 マスターZ』

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作品情報

 

スタッフ・キャスト

 

スタッフ

監督 ユエン・ウーピン

製作 レイモンド・ウォン

   ドニー・イェン
製作総指揮 エドモンド・ウォン
      アニタ・ウォン

(以上、映画.comより)

 

 

キャスト

マックス・チャン チョン・ティンチ
デイブ・バウティスタ デヴィッドソン
ミシェル・ヨー クワン
トニー・ジャー 殺し屋
リウ・イエン ジュリア
クリッシー・チャウ ナナ
ケビン・チェン キット
パトリック・タム サン
シン・ユー フー

(以上、映画.comより)

 

 

解説・あらすじ

イップ・マンとの詠春拳の正統争いに敗れ、武術の世界から身を引いたティンチは、小さな食料店を営みながら息子のフォンと穏やかな生活をスタートさせていた。そんな中、ティンチは町を仕切る長楽グループの反逆児キットたちから追われていたジュリアとナナの窮地を救ったことからキットの恨みを買い、店に放火されてしまう。そして、キットたちの策略により、命を落としてしまうナナたち。ティンチは封印していた武術を使い、キットたちのアジトへ単身乗り込んでいく。

 

「パシフィック・リム アップライジング」のマックス・チャンが「イップ・マン 継承」に引き続きティンチを演じるほか、デイブ・バウティスタ、ミシェル・ヨー、トニー・ジャーらが顔をそろえる。監督は香港アクション界の巨匠ユエン・ウーピン。

(以上、映画.comより)

 

 

予告

youtu.be

 

 

 

 

まえおき

 

いえー、いえーいえー!

ついに映画『イップ・マン』シリーズのスピンオフがやってまいりましたよ!

これ、イップマン3(継承)に出てくるチョン・ティンチという男が主人公のスピンオフ映画なんですけど、3で彼が出てきた時点で

 

「絶対この人を主人公にした映画の方がおもしろい」

 

とは思ってたんですよね。

だってさ、イップマンって性格と強さがもはや神の領域に達してるというかセイント的な人間になってるので、個人的にはあんまし人間味を感じないんですけど、一方のチョン・ティンチは人間味が湧き水のように溢れていたからね...。

で、その思いを抱いていたのは僕だけじゃなかったのか、ついに映画化しちゃったっていうね・・・

 

やったぜベイベェェェェエエ!

 

し・か・も

 

キャストがやべーのよ

まず主演がカリスマ性のある端正な顔立ちをした「マックス・チャン」でしょ?

 

お次に、奪われた象か仏像を取り返すのが趣味の「トニー・ジャー」でしょ?

 

あとはザ・ロック様に続くプロレス上がりのスキンヘッド超人「デイヴ・バティスタ」でしょ?

 

そんで何年も顔面が変わらないファイティングウィッチこと「ミシェル・ヨー」まで出るっつーんだから驚きですよ。

 

本当にこのキャストめちゃくちゃヤベーっすからね。

 

そして、そんな激やばキャストを束ねるのは誰なのかっつーとユエン・ウーピン(マトリックスの武術指導者、香港アクションの巨匠)だって言うんだから失禁ものですよ。

これがアクション好きにとってどれだけヤバイかって言うとですね、えーっと、ダウンタウンととんねるずが一堂に会した番組をさんまがMCするってぐらいヤバイですかね・・・違うかw

まあいいや、とにかくTheドリームキャストなんです。

 

それに、ユエン・ウーピン監督はアクション界では有名過ぎるキャストそれぞれの持ち味をちゃんと活かせるように色々工夫したとのことなんで、どんな感じのアクションになってるか非常に楽しみでした。

デイヴ・バウティスタの必殺技とか出てくんのかな~、なーんてワクワクしながら観てまいりましたので、さっそく感想に入って行きたいと思いまっす。

 

 

 

 ネタバレ感想

人助けしても報われない男、その名もチョン・ティンチ!彼の復活と再生の話に心打たれましたぁぁあ!

そしてアクションも安定のクオリティかつサービス精神旺盛で大満足!!

 

 

 

報われない男に弱い

わたくしね、良い奴なのに報われない男とか、平凡な生活を望んているのにそれを許されない男とかにホント弱いんですけど、本作の主人公チョン・ティンチはまさにその類なんですよね。

とにかく報われないの。

正義感で体が動き、人助けすれば、、、拘束チーン。

息子と交わした食事の約束にギリ間に合ったか?と思えば閉店ガラガラ。

息子に買ったプレゼント(バットマンもどき)は人助けのせいでモチロン故障。

こういうさ、善を成してるのに報われない人って・・・いるよね。

 

オレダァァアァアア

www.shi-man6354.com

 

 

まぁ上の記事はカナリふざけてますけど、たとえばさ、電車で誰かが置いてったペットボトルを捨てても報われることはないし、合コンで可愛い子ではなく会話から外れちゃってる女の子のことを気にかけてもなーんにも良い事なんてないですよ。あんま多くは語れないけど勇気を振り絞って痴漢を止めたことだってありますよ。でも僕の人生なにかに報われたような感じは一切ありません。

表面上だけは良く振舞ってるクソカスの方が上手く行っちゃう、そんな世の中で生きてる男すよ。

ほんとイヤになるぐらい報われないエピソードがあります…。

でもね?だからと言って、もう善を成さないのかと言われたらそういうわけでもないんですよね。

だってそもそも報われるために良き行いをしてるわけじゃないしね。

チョン・ティンチもそんな感じなんです。

だけど彼は、報われないけど善をなした結果、最終的には本当に小さいけど素敵な幸せが訪れて報われますよね。

だから僕は、本作を観ていて自分が肯定されているような気持ちになりましたし、このまま変わらず善を成せば、善因善果・カルマの法則的な感じで自分にしっかりと返ってくるんじゃないかと思えて、めっちゃ希望に満ち溢れました(笑)

ありがとうチョン・ティンチ師匠!

 

 

 

アクションについて

 

いやーマジで大満足でした。

まぁ、ユエン・ウーピンが監督なうえに一流の演者が集まってるとなると品質保証されてるもんなので、最初から分かってたようなもんですけどね。

なので、以降はどこらへんが良かったのかとかを好き勝手語っていきたいと思います。

 

 

詠春拳を使わないチョン・ティンチ

(そういや詠春拳ってロバート・ダウニー・jrが習ってるでおなじみですよね。アイアンマン3でも軽く披露してましたし)

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いきなり話がズレてすいません。

 

・・・チョン・ティンチってイップ・マンに敗北してから武術の世界から身を引いていたじゃないですか。

その証拠にと言うべきか、詠春拳といえばコレ!っていう木人樁(もくじんとう)が洋服掛けになっていましたよね。(アレ、洋服掛けに最適な形してるよなぁ)

ってことで指導はおろか訓練的なことも一切してないんでしょう。

そういった感じで武術から離れてることを木人樁一つで表現していることに好感を持てたんですが、セリフで説明しちゃうんですよね…いらないのに…。

 

ま、そんな話はどうでも良いとして、チョンは武術から離れてると言っても一切戦わないというわけじゃなくて、詠春拳から離れてるって感じなんですよ。

だからガッツリと戦うんだけど、詠春拳らしい動きは全然しないって感じですかね。

詠春拳らしい動きってなんなのかというと、武術の動きを文で説明するの超難しいんですが、詠春拳って相手に対して体の正面を向けて胸元から短い打撃を連打する感じ

あー、もう!GIFみて!w

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こーいう↑動きが一番 詠春拳らしいかなー?って思うんですが、この動きを全然しないんです。

で、詠春拳を全然発動しないことが "溜め" となっておりまして、最後に大ボスとの戦いで正義のため詠春拳を解禁する瞬間・・・

そう

 

詠春拳 チョン・ティンチだ

 

っていう瞬間で溜めが大爆発して、キタァァァァァァアア!と興奮しながら泣きそうになるわけです(ちょっと泣いたw)

そんで、それ以降はThe詠春拳っぽい動きをガッツリと繰り出すんですが、『イップ・マン』でもやってた、両足先をグッと内側にいれる三戦立ち(さんちんだち)みたいなのもやっていて、ウオオ!となりました。(こーいうのね↓)

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こういう「溜めからの解放」が生み出す盛り上がりみたいなものはメインの『イップ・マン』には無い・・・とは言いませんけど、そんなに無いので、やっぱ『イップ・マン』よりおもしれえなぁ…と思ってしまいましたね、、、僕は。

が、しかぁぁあし!正直長いと思う。あと30分は短くできたんじゃないですかねw

 

 

 

それぞれのアクション個性をしっかりと活かした?アクション

上の方で書きましたけど、監督ユエン・ウーピンはキャストそれぞれの持ち味をちゃんと活かせるように色々と工夫したらしいんで、それについて考えてみました。

 

チョン・ティンチ vs 謎の殺し屋(トニー・ジャー)

トニージャーに関してはですね、ムエタイらしい動きをしてはいましたけど、ムエタイ成分100%ってわけじゃなかったかなー??少なくとも僕はそう感じました。

彼、今回は殺し屋役ですごいノーワル感がビンビンなんですけど、殺し屋っていうキャラ的にTheムエタイっぽい動きはさせてもらえなかったのかな?笑

むしろマックス・チャンのほうがトニー・ジャーっぽい振り付けこなしてましたからね(バティスタの肩に飛び乗って脳天肘打ちを炸裂させてた気がする)

監督が言う、「キャストの持ち味を活かしたアクション」って、トニー・ジャーに関しては どう持ち味を活かしてるのか分からなかったですね...。

 

でもやっぱ戦闘は非常に見応えたっぷりで、特に戦う舞台(セット)を活かしたアクションが良かったですね。

二人はどっかの店先で戦うんだけど、途中からショーウィンドウに挟まれた状態で戦うんですよね。そんで、壮絶な攻防でどちらか一方のガラスが割れるんじゃなくて、両方割れるんですよ。 そのことによって両者互角ってのを上手く表現出来てるなぁと感心しました。(そーいう意図のセットなのかは知りませんけど)

で、殺し屋トニーが結構強いもんですから、封印していた詠春拳を一瞬解禁したか?みたいな瞬間(手首を器用に使ってゼロ距離攻撃するやつ)があって熱かったです。

あとは柱と壁を上手く使ってスパイダーマンばりのアクションをしていたのは笑うしかなかったですね〜。

ピタッ

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チョン・ティンチvsミシェル・ヨー

ミシェル・ヨーについてめっちゃ詳しいというわけじゃないんで、ちょっと自信ないんですけど、彼女って色んな映画で青龍刀を華麗に振り回してる印象があるんですよね。

ということで、本作でも振り回してました。

どうしようもないクソ弟の腕をスパンッ!と切り落としたときは笑っちゃいましたよ...。弟はそこまで痛がってなかったので、よっぽど綺麗に切断してあげたんでしょう(愚地独歩の理論で言うと腕くっつくはず)

そんな話は置いといて、ここのアクションシーンちょっと面白いんですよね。

ブチギレモードのチョン・ティンチと兄貴が一緒に乗り込んでから戦闘開始するんだけど、兄貴は急に出てきた用心棒みたいな奴と戦うんですよね。(そんな強いやついたんかい)

で、一方のティンチはミシェル・ヨー演じるクワンと戦うじゃないですか。

2組が毛色の違う激闘をカメラの手前と奥で展開するんですが、それを面白いカメラワークで捉えていて、見せ方を工夫していたのがとっても良かったです。

 

いや〜それにしても、ミシェル・ヨーのパンチはほんと綺麗でしたなぁ。姿勢が良いのよ・・・

 

 

 

チョン・ティンチvsデヴィッドソン(バウティスタ)

この二人の戦い個人的にはマジで良かったですね~

バウティスタの戦闘スタイルはもう見た目と経歴通り、完全にパワーと耐久力推しでしたね。ティンチがどれだけ殴っても効かねぇからまるで壁と戦ってるような感じだったし、パンチ一撃が致命傷レベルのパワーでしたよ。

で、パワー・耐久力推しで行くならあんま動かないのかな?と思ったんですけど、実際はしっかりと打撃を捌いたりしていて、バウティスタ史上一番ガッツリと殺陣をこなしていたので個人的にはビックリでした。レスラーとはいえ、あんなに攻撃をさばいたことはないだろうから、彼のキャリア的にもカナリ良い経験になったんじゃないかなぁと思います。

 

さてさて、バウティスタの持ち味についてお話したいんですが、やっぱ彼の持ち味といえばアレですよアレ。

 

バティスタ・ボムですよね。

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レスラー時代の得意技

出てくるかな~と思ってたらしっかりと出てきたんでアザッス!!って感じでした。

そんで出し方がとてもお上手で、兄貴をやられ役に設定してバティスタ・ボムで葬るところを先に観客に見せてるんですよね。そうなると「チョン・ティンチはコレをどう対処するの!?(ワクワク)」という楽しみ方が出来るワケです。あとプロレス技になり過ぎないように上手い事調整してたのもGOOD。うまいですね〜。

で、チョン・ティンチはしっかりとバティスタ・ボム食らいそうになるんですが、まさかのプロレス的な対処法で逃れるというねw

あ〜面白かった。

 

 

 

 『イップ・マン外伝 マスターZ』から学ぶ人生

 

善を成し続ければ必ず自分に返ってくる。

 

 

 

 

おわりに

格闘シーンが・・・えーっと全部で、、、すいません、ちょっと思い出せないぐらい たくさん出てくるんで、格闘好きには大満足の作品だったかなぁと思います。

個人的にはアクションだけでなく、チョン・ティンチの人間性がツボだったんで、本当に楽しめました。でもそんなのどうでもいい人からすると、ちょっと退屈になる瞬間もあったかな〜…、どうだろ。

まあいいや、僕は最高に楽しめました!

 

 

 

余談

どうでもいいですけど、俺、木人椿を叩いてる映像大好きなんすよね… 

youtu.be

 

 

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