しーまんの映画から学ぶ人生

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映画は一人で見に行くけど、なんだかんだ感想は話したい。だけど話す相手がいないからブログを書く事にしました。

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【ネタバレ感想】アクション映画『SPL3 狼たちの処刑台』から学ぶ人生(レビュー・解説)

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フォォォォォォォォォォォォォォオオ!!!!

正直アントマンより楽しみだったんだよねぇぇぇこの作品!

 

 

どん

 

 

『SPL3 狼たちの処刑台』

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作品情報

 

スタッフ・キャスト

 

スタッフ

監督 ウィルソン・イップ

製作 ソイ・チェン
   パコ・ウォン
製作総指揮 ドン・ユー

脚本 ジル・レオン

撮影 ケニー・ツェー

音楽 コンフォート・チャン
   ケン・チャン
アクション監督 サモ・ハン・キンポー

(以上、映画.comより)

 

 

キャスト

ルイス・クー リー
トニー・ジャー タク
ラム・カートン チェン
ウー・ユエ チュイ

(以上、映画.comより)

 

 

解説・あらすじ

「イップ・マン」シリーズのウィルソン・イップ監督がメガホンを取り、サモ・ハン・キンポーがアクション監督を務めたクライムアクション「SPL」シリーズの第3作。

 

香港から友人に会うためにタイを訪れた15歳のウィンチーがパタヤで何者かに誘拐された。娘が誘拐されたとの連絡を受け、自身の手で誘拐犯から娘を助け出すことを決意した香港の警察官リーは、パタヤ警察のチュイに頼み、事件捜査チームに加わる。犯人グループは国家がらみの臓器密売組織であることが判明。さらに警察内部にも仲間がいることをつきとめたリーとチュイは、チュイの同僚タクを加えた3人だけで組織に乗り込んでいく。

 

ジョニー・トー作品でも知られるルイス・クーが娘を誘拐された警察官リーを演じるほか、「マッハ!」シリーズのトニー・ジャーがタクを演じる。(以上、映画.comより)

 

 

予告 

youtu.be

 

 

 

 

まえおき

 

イェェェイ!キタァア!待ってましたよ「SPL」シリーズの新作!!

何度もブログで言ってますが僕はアクション映画、その中でも格闘アクションが大好きなので、正直なところ前日に公開された『アントマン&ワスプ』より今作を楽しみにしてました。

だってレジェンド的存在のサモ・ハン・キンポーがアクション監督で、おまけにあのトニー・ジャーが出てるんだぜ?

そんなの見ないわけないだろォォォオ!

ってことで公開日に観てきました。

・・・なんだけどすぐ感想書けなくてですね、めっちゃイライラしてました(笑)

あー、やっと書けてスッキリ。

ということで、早速感想に入りましょう!

 

 

 

 

ネタバレ感想

ルイス・クー、ウー・ユエ、トニー・ジャーによるお腹いっぱい過ぎるアクション!!!

泣きそうになったぐらい最高だったよ!!

でも思いのほか酷な映画で驚きを隠せない。誰があーなると思ってたよ。

 

ってのが大まかな感想で以降は細かい感想になります。

※個人的に役名だとピンとこないので役者の名前で述べていきます。

 

 

 

アクション・格闘シーン全体に言える事

 

今作のアクション全体に言える事をまず語っていこうと思います。

 

基本的には同じ構成になっているアクション設計が面白かった

 

やっぱサモ・ハン・キンポーがアクション監督してるだけあって、アクション設計が面白かったです。

今回は超人的な身体能力で戦える人間が敵役を含めないと3人ほどいるんですけど、そんな彼らのアクションをどう設計してるかと言うと、全員が同じ画面・空間で同時に戦うってくだりを極力無くしてるんですよ。

その設計が面白かったですね。

もう少し具体的に言うと

誰かが戦い始めると誰かが駆けつけてアクションの色が変わる

って感じになってます。

アクションシーンを思い返すと多分そうなってるかな。

 

■監視カメラに映ってた男とルイス・クーの戦い、そして追走劇

最初にルイス・クーが3対1の格闘をしてたらウー・ユエが駆けつけてきて、格闘アクションから鬼ごっこにシフトする。

 

■ウー・ユエが映像提供者の家に行ったらそこに敵がいたことで始まる戦い

ウー・ユエが3対1の格闘を繰り広げてると、そこにトニー・ジャーが駆けつけてきて格闘から鬼ごっこにシフトし、1対1の戦いが始まる。

 

■精肉工場(臓器密売の手術室?)で繰り広げられる戦い

最初にルイス・クーが精肉工場に乗り込んで雑魚敵をある程度倒したら3対1の刃物バトルになり、危機的状況に陥ったら そこにウー・ユエが駆けつけて1人ずつ倒してくアクションにシフトする。

 

ね?誰かが戦い始めると誰かが駆けつけてアクションの色が変わるって感じになってませんか?

そういった感じで、3人を上手いこと動かしてアクションの色が流れるように変化する感じにしてるので、アクション、そして画ズラに飽きないようになってました。

善人側に超人的な強さの人間が3人いる場合、仮にそいつらを同じ空間・画面の中で同時に敵と戦わせてたら、いくら超絶アクションを繰り広げようがアクションとか画ズラに飽きてくると思うんですよね…(笑)

クライマックスとして最後に出てくるとかだったら良いけど、ずっとそれだったら流石に飽きるでしょ多分。

恐らくそんなことを考慮しての先述したアクション設計になってるんじゃないかな〜と思いました。そうじゃないとしてもアクションの変化が面白かったから、やっぱサモ・ハン・キンポーのアクション設計力は流石!って感じだし

ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーの三銃士が主役の映画『スパルタンX』を監督してるだけあるなぁ〜と思いました。

とはいえ、3人での共闘は厳しいとしても、せめて2人の共闘とかは観たかったな〜。

主要3人のうち1人を悪人にして欲しかったですね(笑)

今回ラスボスらしいラスボスいないし…。(ごめんねクリス・コリンズ)

 

 

 

アクション・格闘シーンの細かい感想 

 

監視カメラに映っていた、娘を攫った犯人であろう人物を見つけてからのアクションについて

 

なんかルイス・クーが、娘をさらった犯人らしき人物にビリヤード場?で接触したことで戦闘が始まるんだけど、正義感からなのか友達だからなのか、ビリヤードを楽しんでた全然関係ない人物が謎にルイス・クーの戦闘に本格参戦してくるんですよ(笑)

いいやその話は。

話を戻しますと、そこの格闘はほんと数秒の出来事なんだけど、ちょっと面白かったです。

まず白いキャップを被った犯人らしき男と軽く戦うんだけど、それは殴るとかじゃなくて刑事らしく関節をキメて押さえ込むだけなんですよね。そして他の男たちが襲いかかってきたら押さえ込んでた白キャップ男を武器にするかのようにグワングワン動かして敵を蹴ちらしてました。

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監督いわく「アクションはより現代的」になってるらしいけど、そんなことねえ〜wwって感じでしたね(笑)

つーか、ルイス・クーって攻撃を捌いてる時の姿勢がめちゃめちゃ良くて笑っちゃうだよなぁww

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(軸となる胴体は微動だにせず、腕だけで捌く感じが笑っちゃうの…)

 

話を戻します。

先述したようにウー・ユエが駆けつけてからは、超人的身体能力を持った人が鬼担当の鬼ごっこが始まるんですけど、スクーターをハードルに見立ててピョンピョン飛びこえてく瞬間とかがあって「ああ、アクション映画の鬼ごっこを見てるな〜」という気分になれたので楽しかったです(笑)

そんで、超印象的だったのがスライディングですね。

キャップ男(逃亡者)は走りながらテーブルに飛び乗ってそのまま海に飛びこもうとするんだけど、普通だったら追いかけてる方(ウー・ユエ)もテーブルに飛び乗ってそのまま逃亡者に飛びつくと思うんですよ。

だけど今作はスライディングしながらテーブルの下をくぐり抜けて、柵の隙間から逃亡者に飛びつくという展開で、「そうする必要ある!?」って感じのアクションでした。

でもカッコ良かったし新鮮だったのでGOOD!!

 

 

 

映像提供者の住居に出向いたら敵がいて戦闘開始!!

 

本格的に格闘アクションが面白くなってくるのはここからでしたね、個人的には。

なんといっても息つく間もない攻防が凄まじい!!

ウー・ユエと、海兵隊出身で詠春拳の使い手でもあるクリス・コリンズ、そして彼が率いる米津玄師風の男と坊主のバトルが凄まじいですねマジで。

格闘自体は、チョークスリーパーの解除方がかなりアクロバティックだったりするので、やっぱ微妙に現代的じゃないんだけど、打撃の捌きあいの中で何度か関節をキメようとする瞬間があったので、そういうところは現代っぽいな~と。

あと、ウー・ユエは銃を持ってるので、それに対してどう戦うのかも面白い振り付けでした。

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銃を持つ手がホールドされて、お互い片手で攻防を繰り広げるの最高だった(戦闘中のウー・ユエの顔がジェット・リーそっくりなんだよね〜)

 

そしてここのアクションも後にトニー・ジャーが駆け付けてアクションの色が変わるって感じになってるんですが、事前にウー・ユエが持つ銃を上階から外に落下させて、外にいるトニー・ジャーが駆け付けるキッカケをちゃんと作ってるのも地味にお上手です。


で、トニー・ジャーが駆け付けるとアクション構成は打って変わって1対1(トニー・ジャー vs クリス・コリンズ)の戦いに変わります。

しかも、前菜感覚でトニー・ジャー大好きの超人的鬼ごっこを最初に少しだけやってくれるのでサービス精神旺盛だよね。

そんでそんで、前菜を食べ終えたら皆さんお待ちかねのムエタイアクション!!彼のファンにとってはメインディッシュのお時間です!!!

体を捻りながら繰り出す3連肘打ちが出てきたときは

「おれは今トニー・ジャーのアクションを見てるんだぁあ!!!」

と改めて実感しちゃったし、カッコ良過ぎて惚れ惚れしちゃいました。

 

あと、撮り方も面白くしていて、今作では何回か格闘を上からとらえた映像が出てきます。
格闘を上から撮るってのは、基本的に狭い場所での格闘でよく行われる(ボーン・アルティメイタムとかアジョシとか)と思うんだけど、今作では広い場所でもその撮り方が行われていて、上から撮った方が映える動き、例えば「かかと落とし」なんかを上からとらえてましたね。それにも惚れ惚れしちゃったなぁ~。(ちなみにイップ・マンも上から撮った格闘多かった気がする)

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(かかと落としは上から撮った方がギリギリで避けてる感が増すので良いですね。新しい発見。)

 

っていうか、ここのアクション楽し過ぎてニヤニヤ止まらなかったし、なんか胸の奥からフツフツと滾るものがあって泣きそうでした(笑)

というのも、凄まじい格闘を繰り広げてるトニー・ジャーとクリス・コリンズの周りには子供たちがいるんですね?で、その子供たちが打撃の捌きあいを見てそれを真似し始めるんですよ。

それがね〜、自分の子供時代と被ってしまってなんか泣きそうになっちゃったんですよね~。

やっぱ凄まじい格闘ってのは子供たち、そして男たちを魅了するんだよぉぉ。

あと、ちょっと細かいんだけど、格闘を真似し始める子供って2人いて、その2人の動きが揃ってるんですね?

だから子供たちが映ってる間、トニー・ジャーとクリス・コリンズは映ってないんだけど、恐らく子供が真似してる動きをしてるのかな~なんて思えるようになってたので、そこも上手いですね。(ま、考えすぎの話ですね)

・・・っていうかクリス・コリンズさん、トニー・ジャーの跳び蹴りやら回転跳び蹴りを3発以上 胸にくらってましたけど胸骨逝ってませんかね...心配です(笑)

だってこんな蹴り何度もくらうんですよ!?

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(インパクトした瞬間から少しスローにすることによって、ワイヤーで引っ張られる際のクンッとした動きをなくしてるのも素敵)

 

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それにしても美しい。

「蝶のように舞い、蜂のように刺す」はモハメド・アリの言葉じゃなくてトニー・ジャーの言葉なのかもしれない...。

 

 

精肉工場での包丁バトル

 

あれは包丁なのか?マチェーテなのか?(笑)

まあいいや、精肉工場なので包丁にしておきます。

とりあえずここのアクションは、敵を倒したら別の敵が待機してるって感じで、ある種ゲームのようにアクションが展開していって、メインバトルになると3対1の刃物バトルになるって感じです。

松平健を少しだけ若くして しかめっ面にさせたような顔のルイス・クーが繰り広げる包丁捌きも惚れ惚れするものがありましたね〜。

それと舞台もちゃんと活かしたアクションをしていて、台の上をゴロゴロ転がりながら敵の包丁攻撃を防いでくアクションとか面白かったですね。

でも、、、なんとルイス・クーさんはクリス・コリンズのバールを使ったドSプレーで退場させれちゃいます。

あれは痛そうでしたね〜。

絶対抵抗しない方が良いと思うんだけど、台の脚を掴んで必死に抵抗するから余計痛そうでした。(「あ、脚オワタ」と思える瞬間があるんだけど意外と平気っていうね)

 

そんで、ウー・ユエさんが駆けつけるんですが、彼が来てからは先述したアクションとは変わり、刃物を使って1人ずつ倒していくアクションに変わります。

何度も言ってますが、誰かが駆けつけるとアクションの色が変わるようになってるので、やっぱ面白いですね。

で、ウー・ユエは命令に背いて後がないからか容赦ない戦いを見せてくれます。

迷わず敵の腕切断しちゃいますからね…

そしてウー・ユエはクリス・コリンズと2回目のバトルを繰り広げるんだけど、1回目は素手でのバトルだったのに対して、2回目は刃物バトルでまた違う感じになってるので、同じ相手との戦いを見てる気がしなかったからこれまたGoodでした。

 

 

 

他、印象に残ったこと

 

思った以上に酷な話(超ネタバレしてるので注意)

マジで酷な話でビックリしました。

主人公ルイス・クーが娘の彼氏を淫行容疑で逮捕する時点で気付くべきだったのかもしれない、、、この映画は「酷」だと…。

それにさ、トニー・ジャーがああいった形で退場するなんて思わないでしょ普通。

『ワイルドスピード・スカイミッション』ですら死んだか分かんねー感じだったよ?(笑)

そんで、今作ってなんか思わせぶりな展開が多くてですね、、、トニー・ジャーに関して言うと、彼は屋上から蹴り落とされるんだけど、落ちてる最中に電線かなんかに引っかかったり、パラボラアンテナに掴まったり、何かと「おっ助かる?」って瞬間があるわけですよ。彼の身体能力も含めてそういった瞬間を見ると「絶対助かるでしょ」と考えてしまうんですけど、そんな思いを華麗に裏切ってくるんすよね(笑)

しかも地面に落ちた時点で即死しないで、病院に搬入されるんですよね。

ってことは「あ、退場するだけで生きてる?」って思うじゃないですか。

その思いも華麗に裏切りますから、マジで酷ですこの映画(笑)

 

あと、酔拳の蹴り男でお馴染みロー・ワイコンに関しては、前作で一応アクションシーンを用意されてたのに、今作ではアクションシーンなんて全くなくて、ただのクズ役でした。それも酷な話だよねぇ…(笑)

でもルイス・クーが行う「スイカ割り拷問」っていう超おもしろ拷問の餌食になってたのでGOOD!!(笑)

そんな話はいいや。

 

1番衝撃だったのはやっぱ娘の末路ですよね…。

この手の映画って「誘拐」はさることながら「人身売買」と「臓器密売」大好きじゃないですか。

それでも臓器密売が遂行されちゃう映画ってあんまないでしょ普通。

娘のためならエッフェル塔を破壊するリーアム・ニーソンもビックリだわ。

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(これ↑は『96時間』じゃなくて『トレインミッション』のワンシーン)

 

ちなみに、娘の末路に関しても思わせぶりな展開があるんすよ、、、。

娘さんが腕にタトゥーを入れるくだりがあるじゃないですか。

で、終盤に主人公が死体保管庫を開いた時に娘が出てきちゃうわけですけど、娘を救う話で娘が死んでる映画なんてあんま見たい事ないから、「どーせ娘の死体かと思ったら腕にタトゥーが入ってませんでした~ってなるんだろう??」と思うじゃないすか。

「腕にタトゥーいれるくだりは伏線だろ( ´,_ゝ`)フッ」と思うじゃないですか。

その考えも華麗に裏切ってくるんでマジで酷ですこの映画(笑)

 

 

 

 

おわりに

 

はいっ

誰もハッピーにならないアクション映画なんて久しぶりに観ましたけど、それはそれで良かったと思いますし、今作の酷な話ってのは「よかれと思ってしたことが裏目に出ることもある」ってことなんでしょう。いや、それより「因果応報の極み」と言うべきか??(テキトー)

 

まあ、なにはともあれ超人3人の超絶アクションを観れただけで大満足なので、それで良いんです。

インパクトするかしないかのタイミングで意外とカット割り入ること多いな・・・とは正直思いましたけど、この際そんなことはどうだっていい!!スゲーのはスゲーんだから!

 

それにしてもトニー・ジャーのサイコメトリー描写はなんだったんでしょう・・・。

 

 

Fin

 

 

余談

 

ルイス・クーの娘の携帯をウー・ユエが見るくだりあるんだけど、その携帯の待ち受け画像が自分のどアップ画像なんだよね。

いやいや自分好き過ぎかっ・・・

娘の携帯だと一瞬で伝えるための考慮なんだろうけど、とはいえねぇ・・・(笑)

 

 

 

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