【ネタバレ感想】映画『スパイダーマン・ホームカミング』から学ぶ人生(レビュー)
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待ちに待ったぜ親愛なる隣人さんよぉぉぉぉお
ドン
『スパイダーマン・ホームカミング』
スタッフ
監督 ジョン・ワッツ
製作 ケビン・ファイギ
エイミー・パスカル
製作総指揮 ルイス・デスポジート
ビクトリア・アロンソ
キャスト
トム・ホランド ピーター・パーカー/スパイダーマン
マイケル・キートン エイドリアン・トゥームス/バルチャー
ジョン・ファブロー ハッピー・ホーガン
ゼンデイヤ ミシェル
マリサ・トメイ メイおばさん
ロバート・ダウニー・Jr. トニー・スターク/アイアンマン
ドナルド・グローバー アーロン・デイビス
タイン・デイリー アン・マリー・ホーグ
トニー・レボロリ フラッシュ
ローラ・ハリアー リズ
ジェイコブ・バタロン ネッド
アンガーリー・ライス ベティ
あらすじ
ベルリンでのアベンジャーズ同士の戦いに参加し、キャプテン・アメリカのシールドを奪ったことに興奮するスパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカーは、ニューヨークに戻ったあとも、トニー・スタークからもらった特製スーツを駆使し、放課後の部活のノリで街を救う活動にいそしんでいた。そんなニューヨークの街に、トニー・スタークに恨みを抱く謎の敵バルチャーが出現。ヒーローとして認めてもらい、アベンジャーズの仲間入りをしたいピーターは、トニーの忠告を無視してひとりで戦いに挑むのだが……。(以上、映画.comから)
予告
フォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオ
すいません。こんなテンションになってしまう事をお許し下さい。
だって
スパイダーマンの事が大大大好きなんだもん!!
はい、
僕は数あるヒーローの中でスパイダーマンが一番好きです。
そりゃあね?アイアンマンだとかバットマンだとか他にも好きなヒーローはいますよ?
それでも蜘蛛男が一番好きなんです。
なんでかと言うと一番近しくて身近な存在だから。
マーベルとかDC関係なくヒーローの特徴を以下のように挙げてくとよく分かると思います。
- アイアンマン・・・金持ちの天才
- バットマン・・・兵器制作は全部人任せな金持ち
- キャプテンアメリカ・・・冬眠から目覚めた90歳の超人兵士
- ハルク・・・怒ると緑色の最強生物になる科学者
- ソー・・・アホみたいなトンカチ持って脳みそが筋肉で出来てる神様
- スーパーマン・・・緑の石に弱い最強宇宙人
- ウルヴァリン・・・2世紀近く生きてる野獣
だいたいこんな感じじゃあないですか。なんだけど
・スパイダーマン・・・恋に悩み、ヒーローと私生活の二面性に悩む、科学とヒーローのオタク少年
ほらっ超身近じゃあないですか!?w
この身近さが共感を生むし、応援したくなるしで凄い魅力的なキャラなんですよね。
何より大きいのが学校生活と同時にヒーローをやっているという事。
アイアンマンの特徴である金持ちってのは、経験する人と経験しない人がいるじゃあないですか。だからアイアンマンはかっこいいけど身近には感じないんです。
でも学校生活ってのは誰もが経験する事だから、どうしてもスパイダーマンは身近に感じてしまうんだと思います。
あと、単純にピーターパーカーのおしゃべりが止まらない所とか、すーぐ調子に乗る所とか細かな性格が自分に似てるという事もあって凄い好きなんですよぉぉぉぉぉぉ...
もう僕が親愛なる隣人スパイダーマンを好きだって事は伝わりました?
伝わってますよね?
はい。
もう、伝わったと思うのでね、いつも通り「しーまんの映画から学ぶ人生」を初めて行きたいと思います。
それでは行きましょう
しーまんの映画から学ぶ人生!!!!
※今回めっちゃ長いので、感想だけ読めれば良いんだけど・・・という方はジャンジャン飛ばしちゃって下さい。
まずは
キャスト・監督紹介
監督ジョン・ワッツ
(すげぇ優しそう…)
今のところ、『クラウン』というホラー映画と『コップ・カー』という映画しか撮っておりません。
だがしかし!!
この方、監督になったきっかけがなかなか面白いんですよ~。
どんなきっかけかと言うと、ホラー界の天才監督イーライ・ロスの名前を勝手に使って、この世に存在しない『クラウン』という偽物映画の予告編を作りyoutubeに公開したところ、なんと、イーライ・ロス本人から「君、これ作ってみない?」って言われちゃって本当に『クラウン』の監督になってしまったと言うトンデモ話がきっかけなんです(笑)
まさにyoutubeシンデレラボーイってやつですね。
ちなみにこれが実際のウソ予告編です。
本当に映画化した方の『クラウン』も見ましたけど普通に面白いんですよこれが...
そして『クラウン』で才能を買われたのか、ケビンベーコン出演の『コップ・カー』を監督。
コップカーは少年二人が主人公なんだけど、その少年二人の未成年描写がたまらないんだよね...
意味もなく下ネタを呟いてはリピートするあたりとか、色々。
Netflixにあるので暇な時是非見てみて下さい!
トム・ホランド / ピーターパーカー / スパイダーマン
15歳ぐらいから俳優活動していて、割と早い段階で日の目を浴びてる俳優さん
で、トムホランドのスパイディ役オーディション話がなかなか面白いので、軽く紹介しますね。
彼は厳選なるスパイダーマン役オーディションで、結果は明日知らせると言われたらしいんですよ。
でも1カ月返事がこなくてホランド君は落ちたもんだと思ってたんですって。
で、ベットの上でinstagramを見てたらマーベルが「私たちのウェブサイトへ行って次のスパイダーマンが誰なのか見つけて」という投稿をしていて、マーベルのホームページ見に行ったら「新スパイダーマンはトム・ホランド」って書いてあって自分がスパイダーマンになったって知ったんだって。
電話で知らせてやれ
って話なんですけど、なかなか面白い話ですよね(笑)
あと、彼がスパイダーマンにどれだけ適任してるかって話なんですけど、彼は元体操選手なので、本当にスパイダーマンっぽいアクロバティックが出来ちゃうんです。
オーディションの際に自分の自己紹介ムービーを送るのですが、「僕はトムホランド、バク転。ロンドン出身、側中。」みたいな感じでアクロバットと自己紹介を混ぜた動画をマーベルに送ったそうですよ?
実際のテープ映像が見つからなかったけど、トムホランドがアクロバットしてる動画を良かったらどうぞ
実は前任者のアンドリュー・ガーフィールドもバク転を軽々とやっちゃうんだけどね笑
さてさて、だいたいここまでで、ホランド君がスパイダーマンを演じるべき存在だって事がよく分かって頂けたのではないでしょうか。
全然関係ないんですけど、彼がバットマンのモノマネしてる動画があって、クリスチャン・ベイルのバットボイスと地味に似てて笑えるのでよかったら↓
ジェイコブ・バタロン/ネッド
スパイダーマンが俳優デビューというなんとも贅沢なオデブチン
ちなみに原作のネッドは、ネッド・リーズと言ってホブゴブリンというヴィラン(悪役)になる存在なのですが、恐らく彼がヴィランになることはないと思うので、名前だけ取ってきた新キャラだと思います。
ゼンデイヤ/ミシェル
か、かわいくねぇ…
まあそんな事はどーでもいいんだけど、年齢は20歳でトムホランドと学年は一緒。
トムホランドとすごーく仲が良いみたいで付き合っています。
という噂が流れたんだけど、最近交際を否定しました。
実際のところど~なんすかね~(笑)
まだまだたくさんキャラはいますが、長くなるので割愛させて頂きます(笑)
ちょっとした小ネタ紹介
■ピーターパーカーの叔母、メイおばさんを演じたマリサ・トメイとアイアンマンことロバート・ダウニーjrは実生活で??
そこそこ有名な話ですが2人は付き合ってました(笑)
シビルウォーで二人がソファーに座ってるシーンは笑いましたね。
■ピーターパーカーが来てるTシャツは?
アイアンマン3でペッパーポッツがパジャマとして着てるTシャツと同じなんです。
探したら売ってましたw↓
■スパイダースーツに搭載のAIの声役に遊び心!?
スパイダースーツのAIヴォイス「カレン」を担当した人がジェニファー・コネリーさん。
実は彼女、ポールベタニーの奥さんです。
ポールベタニーはご存じのとおり、ビジョン役とアイアンマンのAIジャービスの声を担当してた人です。
夫婦そろってトニーが作ったAIの声を担当してるわけです。
遊び心があるというか
なんか面白くね!?(笑)
■ピーターの部屋にあるスターウォーズネタはデススターだけじゃあない
ここら辺のシーンはデススターが登場する事で有名ですが、よく見ると壁側にAT-ATらしきものが置いてあり、スターウォーズネタはデススターだけではない事が分かりますね。
しかも、シビルウォーでジャイアントマンを転ばす時にピーターが参考にしたのは〜?
フゥゥゥウ!!気がきいてるぅぅう!!
全体あらすじをテキトーに紹介※ネタバレ
よっしゃー!アベンジャーズのラストNY大決戦でソーがハルクにぶっ飛ばされた所でお片づけだー!!!
はーいみなさーん今日から残骸処理は政府にお任せ下さ〜い
え?仕事奪う気?ざけんな上長だせやコラ
トニースタークですが?
そんでヴァルチャー誕生からのスパイディーの自撮りシビルウォードキュメンタリーからの
〜8ヶ月後〜
あああああああヒーロー活動したくてしょーがねぇぇぇぇえええ
うわっアベンジャーズが銀行強盗してるじゃん!!
え、なんすか?なんかすげー武器持ってない??
報告するもシカト。
しょうがねえ俺がなんとかするしかねえな。
船パッカーン…ヤバ…はい。スーツ没収です。
と思いきや、学生生活上手く行き始めちゃうじゃーん
好きな女の子とダンスルンルン♪からの僕の好きな子のお父さんってあなたなんですか…?
ちょっごめんオレやっぱヒーローなんで踊ってる場合じゃあないわ!!
うん、ピーター君。君アベンジャーズになっていーよ。
いや、良いっす。気持ちだけ頂きまーす。
ってな感じです。
怒られるレベルでテキトーだなこりゃあ(笑)
という事で…やっと
ネタバレ感想
テンポはっっや!!!!
いやいや微笑ましい!楽しいよ!!!!
だがしかぁぁぁぁあし!!!!
いやー楽しかったです。
今回80パーセントぐらいずっっっっとスパイディーを見てられます。
体感だと80%ぐらいスパイダーマンばっかり出てきてたと思う…
でも、ピーターの描写もたっぷりで、学生生活だったりヒーロー活動の中で、悩んでるピーター・調子に乗ってるピーターもたくさん出てくるので、それを見れてるだけで満足っていうか凄い楽しかったですね。
ただね…
だめというか引っかかるポイントもそこそこあって、もう少し凄い映画になったんじゃあ?って思う所もありました…
という事で、楽しかった!という気持ちと、意外と残念な気持ち両方ございます…
はぁ…何からまとめて行こうかな…
まずはやっぱこれでしょう。
良かった・面白いポイント
ピーターパーカー役は彼以上の存在はいないね
トムホランドが演じるスパイダーマン、最高でした。
別に今までのスパイダーマンを演じてきた人を否定してる訳ではないです。
トビー・マグワイヤ演じるマジで童貞臭いマッチョスパイダーマンも良かったし
アンドリューガーフィールド演じる割とイケメン細マッチョスパイダーマンも良かった。
ただトビーは27歳、アンドリューは29歳でスパイダーマン演じてるんですよね…
その点、21歳のトム・ホランドでやっと原作に近い年齢でスパイダーマンを演じれています。
で、何が良いっておしゃべりの感じがたまんないですね。
おしゃべりに関してはアメイジングスパイダーマン2で完璧になったなと思ったんですけど、アメスパは調子に乗ってる感が強かったんですよね。
だけど、ホランド君のおしゃべりには「未熟感」が強くて今までとは別の良さがありました。
あ、そうそう
スパイダーマンってなんでおしゃべりなのかと言うと、自分の恐怖に打ち勝つためなんですよ。
要は彼は怖いんです、いろんな事が。
そのね〜、調子に乗ってるんだけど裏には恐怖心があるって感じがトムホランドの声とか話し方から感じられて凄い良かったんだよ〜。
偽アベンジャーズとの戦いではホントずっとおしゃべりしてるんだけど事態が悪化すると「やばっ…」って感じになるとか、ワシントンタワーではフゥとか言いながら高過ぎて足がすくむって小言漏らす感じとか、船が割れてNo!No!No!Noと焦っちゃう感じとか、ちょっとでもヤバイ事態になると す~ぐ弱い自分が出ちゃうの...。
その未熟さとか恐怖心とか弱さってのは、マスクしてるから顔で演技出来ないんだけど話し方・声のトーンだけで表現出来てたから非常に良かったと思います。
っていうか何回も言うけど
声のトーンがマジでバッチリ!!!
おしゃべりなキャラって大抵声が高いです。
今までスパイダーマン演じてきた人たちもみんな声高いですよね。
スパイダーマンはマスクしてクソ喋るキャラだから、顔で何かを表現する事は出来ないので「声」が凄い大事なキャラです。
その点で言うと、トム・ホランドは声高いだけじゃあなくてちょうどよくティーンっぽくて良いんですよ〜(笑)
今作に出てくるわけじゃあないけどデットプールを演じてるライアン・レイノルズも声のトーンがムチャムチャはまってるんですよね〜
デットプールはスパイダーマンにイカれた要素を付け足した感じなので、ライアンレイノルズのヘラヘラした感じの声が凄いあってるんですよ。
何が言いたいかって言うと、マスクするおしゃべりキャラってのは「声」がめっちゃ大事って事が言いたいです。(あたり前かw)
そーいえば、今作で「スパイダーマンの素顔は皮膚がただれてるかもよ?」というセリフが出てきますが、あれは、よくスパイディーと似てると言われているデットプールの事言ってんだと思いましたがどうでしょう。(笑)
ティーンっぽさ全開な感じがたまらん
僕は今作の監督ジョン・ワッツは『コップ・カー』という映画で未成年の描き方が上手いなと思ったんですけど、やっぱり上手だと思います。
ほんとね〜チ◯コってばっかり言わせるんすよ(笑)
チ◯コ・パーカーってずっとフラッシュが言ってるし
俺も10代の時に何回言ったか分からないもん。
コップカーでも本当に序盤で少年2人がマジでどーしようもない下ネタワードを連発してはリピートするっていうくだらないにも程があるシーンから始まるんですけど、未成年ってそーなんですよねー(笑)
そーいう下ネタ、特に人間の下半身にある部位のワードを多く言えば言うほど未成年ですw
あと、ぼくが凄いティーンっぽいなーって感心したのが、意味ない事を自分にとって面白いからする所ですね。
例えば、序盤のピーターが自分でドキュメント撮影してるシーン。
これ、ナレーションっぽいでしょ?って感じでピーターは声を渋めにしてナレーションしてるんですよ。
で、ハッピーが「それ公開するの?」って言って、ピーターは「しない」と答える。
そしたらハッピーは「じゃあ何でそんな話し方してる」って感じの事を言いますよね?
したらピーターは、「自分が楽しいからやってる」と言うんですよ。
それ!それよそれ!
めっちゃ分かるそれ!
多分、分かるの僕だけじゃあないはずです。
皆さんも誰にウケて欲しい訳でもなく、自分1人が楽しいからやる行為ってないですか?笑
例えば僕だったら、1人で家の冷蔵庫開けた時に飲み物が何も無いと「Shit!!!!!!」って言ったり、オデッセイの主人公のように1人で冗談言ったり、洗面所の前に立って歯ブラシをマイクに見立ててアーティストの真似を1人でやってたりするんすよね笑
それって別に誰かにウケたいとかじゃなくて、やっぱり自分1人が楽しいからやってるんですよ。
だからピーターは鏡の前でソーの真似したりとか自分が楽しいからって理由で色んな事してるじゃあないですか。
それがね〜マジでティーンを分かってるなって思いました。
正直、僕はティーンを卒業した今でもそーいう所あるからスパイダーマンが好きだったりするんすよね…笑
あとは、ビルをピョンピョン飛んでウェブスイングしようとしたら地面に激突してしまうところが引き画で映るシーン。
あそこでスパイダーマンは「アイムグー!アイムグー!」って言うんすよ
誰も大丈夫かって聞いてねーのにw
そーいう誰も聞いて無いのに言っちゃう所とかも自分が楽しいから言ってるんだろうし、同時に少年っぽさ、未熟さ、無邪気さを感じますよね。
思い返してみると今までのスパイダーマンにこういう未成年っぽい無邪気な要素はあんまり無かったと思います。
あと、印象的だったのは、ピーターがまだ学生の分際でストレスとか言う所。
学生の分際でストレスって...
いや、でも分かる。
学生だって悩みばっかだもんね。
だからこそピーターは、さっきから何回も言ってる自分だけが楽しい行為をする事によってストレスを発散させてるんだと僕は思います。
実際に僕もそーだし。笑
そーいう事しないと
明るい自分とかいつもの自分を維持出来ない
んですよね多分。
とにかく、ティーンとかじゃあ無くても、少年心失って無い人・陽気な人ってみんなこーいう所あるんじゃあないかなーなんて思ったり思わなかったり。
ただ、ほんと何度も言っている、自分だけが楽しい行為をしてる姿を見せると、ティーン感を増強させるってのを作り手は確実に気付いたうえで入れ込んで来てるからたまらんですね。
そして、トム・ホランドがその演技上手い(笑)
多分彼も純粋にそんな感じなんだと思います。
あ、あとスーツの機能制限を解除しちゃうくだりも良いですよね〜。
あれって、物語上、別にスーツに機能制限つける必要は得にないんですよ。
それでもその内容入れてくるって事は、やはりティーンあるあるに通じる所があるからだと僕は深読みしました。
というのも・・・まあ、ティーンってのは何かと大人に制限されるわけですよ。
皆さんも、よく携帯とか親にエ◯サイトを見れないようにフィルターかけられて、なんとかしてその制限から逃れる方法がないか勉強より頭使ったりしませんでした?(今はあんま無いのかな?)
スーツにかけられた制限を解除しちゃうくだりなんてそれと一緒じゃないですか(笑)
やっぱ親にかけられた制限から必死に抜け出そうとして子供って成長するんですよね。
親は子に対して制限をかける生き物、子供は制限から抜け出そうとする生き物みたいなのをスーツ1つに落とし込んで表現したんだと僕は思うんですよね〜。
物語構成がヒーロー物として見ると少し変わっている
今回少しびっくりしたのがヴィランのヴァルチャーが実は前からいたという事。
秘密裏に行動してたんすね(笑)
で、一応今作って新スパイダーマン1作目じゃあないですか。
普通ヒーロー物1作目ってのはヒーローが誕生する話と、悪が誕生する話の両方を描かないといけないんですけど、今作の場合そこが変わっていて、まずスパイダーマンに関しては定番のベンおじさんは一切描かないで匂わせる程度だし、ピーターもすでに超人化済みですよね。
まあ、ベンおじさんが死ぬのは何度も見てるから良いし、超人化してるのもシビルウォーの後だから全然良いけど、まさかヴィランを序盤に誕生させるというか、もはや誕生シーンとか特になくてダメージコントロールのせいで廃業してから すぐさまヴァルチャーが登場してビックリしました(笑)
作りとして悪いとかじゃあなくて単純にめずらしいって思いましたね。
あとはちょっと話がずれちゃうかもしれませんが、今作の戦いってほとんど郊外で行われてるんですよ。
だからスパイダーマンのド定番ウェブスイングがあんまりなくて、走ってる姿がたくさん出てきて、今までのスパイダーマンと明らかに違いましたね。
ビルジャングルを縦横無尽にウェブスイングする姿が見たかったけど、そんなの少なくても楽しくはなるんですね(笑)
ってか作品のトーン、ピーターの未熟感を含めて豪快なウェブスイングは無くて逆に正解だったと思います。豪快なウェブスイングは成長してからすれば良いし、2作目の盛り上がり要素としても取っておけるしね。
そう考えると良い判断だな...。
学園描写ってやっぱり楽しい…
映画始まってすぐヴァルチャーが出てきてから、シビルウォーの自作ドキュメントみたいなの流れるので、スパイダーマンのちゃんとした姿って実はすぐ出てこないんです。
ドキュメンタリーが終わって流れるのはピーターが早くスーツ着たくてウズウズしながら学校生活を送っているシーン。
あれ、凄い良かった(笑)
ハッピーに今日も任務可能って何百、何千っていらない報告メール送ってる所とか
かわい〜いーっ(笑)
でも、良かったのはかわいい所じゃあなくて、ピーターが早くスーツ着たくてウズウズしてるんだけど、それは観客も一緒な所が良いんです。
見てるこっちもまだスパイディー出てこないの〜と思ってると、ピーターも早くスッパイディになりたくてウズウズしてる。ちょっとリンクしてる感じがあって良かったですね。
で、その学園生活なんですけど、微笑ましいというか超楽しそうなんですよ。
ウェブシューターの糸をみんなにバレないように作ってるとか、その作ったウェベシューターを絶対見つけられない場所に隠しているとか色々。
スパイダーマンって現MCUヒーローの中で唯一正体を隠してるヒーローと言っても良いと思うんですけど、学園生活とヒーロー活動の二つの顔をバレないように同時進行していく姿ってのは、やはり見ていて楽しいですよね。
ネッドという親友にはすぐ正体バレますが(笑)
ネッドとピーターの親友っぷりも見ていて微笑ましいです。
スパイダーマンが忙しないのとリンクして映画のテンポも忙しない(笑)
スパイダーマンに一度変身してから、トニーにスーツ没収されるまで、せわしないスパイダーマンばっかり出てきてたと思います(笑)
スパイダーマンって落ち着きがなくて忙しない生物なので、その姿が見れて非常に嬉しかったです。
で、狙ってるか分からないですけど、スパイディの忙しなさとリンクして物語のテンポもせわしなかったですw
僕が凄いせわしなっ!!!って思ったのが、敵が落とした兵器の光る石が爆弾だと分かるくだり。
これが動力源だと思う!とか言って兵器を分解して、普通にネッドに託していたら
え!?これ爆弾になるの!?急げぇぇぇぇぇぇぇえええ
ちょっと待って、せわしなさ過ぎて分かんない分かんない(笑)
何がヤバくて、どうしなくちゃイケナイってのは分かるんだけどさ、あまりにもスパイダーマンに落ち着きがないから、見てるこっちもなんか忙しいんだよね(笑)
で、爆発とか言っといてネッドのカバンに入ってる石から、爆発とは言えないようなレーザー放出が出て、エレベーターに乗ってる人たちが大変な目にあいますよね…
スパイダーマンが救出するあたりはかっこよくて良いんだけど、事が落ち着いてからピーターとネッドで、
「あの石、突然爆発したんだけどなんなんだよ!」
って絡みが一切ないあたりとかもせわしないっちゃせわしないですよね。w
だから観客はあの石が結局どこに行ったのか分からずじまいです(笑)
全然関係ないんだけど、ウェブシューターのカードリッジ交換をずっと描いてほしかったんですよね僕…
今回ついにやってくれた〜嬉しい〜〜〜〜
以上(笑)
アクションも安定してかっこ良かった!
アクションに関しては基本CGだし特に語る事はないんですけど、アクションデザインとかは凄いかっこ良かったですね。特にウェブシューターにバリエーションが増えて見ていて凄い楽しいです。
カートリッジをリロードしてる姿もかっこ良かったし。
そして、やっぱ白眉となる船のシーンは良かったですね。
冷静に考えると真っ二つに割れた船を両サイドから押せば大丈夫なんて小学生の理論のようですけど(笑)
ただ、アクションとは別の話なんですけど、せっかくスパイダーマンが必死に割れた船を繋ぎとめてるのだから、自分たちじゃあどうしようもない状況をスパイディがなんとかしようとしている姿を見た乗客が、スパイディを応援するっていうシーンがあってもよかったな~と。そうすれば船のシーンは重みと感動が違かったと思います。
イエー!スパイダーメーン!!!しかないんだもん…(笑)
めっちゃスパイダーマン応援されるんだけど、アイアンマンが来たら応援が全部アイアンマンに行っちゃうとかいう展開があっても面白くなりそう...。
男性がイエー!アイアンメーン!!って言ったらスパイディが一瞬その男性の事見るから、そういう事自体はやりたかったんだと思うんですが…
まあ、船を繋ぎ止めるってのは、サムライミ版の『スパイダーマン2』で電車を止めるシーンのオマージュなんだろうけど、あれは乗客めっちゃスパイダーマンの勇姿をその場で見てるし、最後にスパイディの事を讃えるじゃあないですか、それが凄い良い要素だから、そこまで真似して欲しかったな〜
で、調子に乗るんだけど、トニーに怒られるみたいな(笑)
ちょっと文句が入ってきちゃったのでここら辺で少し残念だった所を
不満というか、むむむって思ったポイント
ピーターの葛藤・成長について
映画評論家の町山さんが、こんな事言ってるんですよ。
『スパイダーマン ホームカミング』のアメリカでの興収が2週目で61%も落ちて業界を驚かせている。事件と学園生活がサプライズで結び着くのはいいのに、それが主人公の葛藤にならないのが……。https://t.co/4Cfsrm1XGX
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2017年7月16日
これに関しては仰る通りですってしか言えないですね。
確かにそうなんだもん。
リズのパパが実はヴァルチャーってのが良いサプライズになっていて、ピーターとリズを送る車の中でもなかなか緊張感のある正体探り攻防が繰り広げられるのに、その時は葛藤してるんだろうけど、特にどう葛藤して、未熟ながらどういう答えを出して、どう成長したのか特にないんですよね。(あるっちゃあるんだけど…なんだか…)
うーーん…
内容によっては重厚なドラマに出来たと思うんですけどね…
ヴァルチャーも愛する人を守るための手段がちょっとズレているだけで、根っからの悪じゃあないし…
1人間違えて殺したけど(笑)
最後の戦いでヴァルチャー個人の主張があって、それに対してピーターの成長を含めた反論が特にないのもちょっと残念だよね…
恋人の父が悪人、悪人にも守るものがある、難しい問題だからこそ、ピーターがどういう考えのもと決断したのか出してもらわないと見ててスッキリしないし、観客もピーターの成長を感じれないですよね…
で、リズとのダンスを断ってリズのパパを止めに行くのは良いんだけど、その後ボロボロになってでもリズの元へ戻るが、パパを捕まえた身としてどう接して良いか分からないっていうシーン入れないんだ…ってのも不満の一つとしてあります。一応学校で謝ってたけどさ…
なんかそーいう所が映画のテンポが忙しくて欠落してんのかな〜とか思ったり…
とにかくピーターを悩ませる要素がたくさんあるのに拾いきれてない感じがありましたね…
拾い切れてないからピーターの何が成長したのかイマイチ良く分からないんですよねぇ…
あとは、散々ピーターを子供扱いしてきたハッピーとトニーは最後の活躍がきっかけなのか、急にスパイダーマンのアベンジャーズ入りを認めるんですよ。
いやいや、あなたたちはピーターの何が成長したと思ったの?
成長した姿、きっかけってのを何か見てからの判断なの?
少なくとも、ピーターの成長した行動を見て感銘を受けてるようなシーンがないと観客は理解出来なくないですか?(笑)
トニーがピーターの成長を感じたの本当に最後の最後じゃん!
ピーターの行動を実はちゃんと見ていたって感じはあったけど、あのガキンチョがついに補助輪無しで自転車に乗れた…的な親が子供の成長をみて感銘を受けるようなシーンがないし、
船のシーンで「人が死んだら君の責任になる、君が死んだら私の責任になる」って大人視点の正論をピーターに叩きつけて、その後ピーターは涙を堪えながらメイおばさんと会話するっていう泣けるシーンまであったのに、最後の最後で特に成長を確認せずアベンジャーズ入りを認める…
描写がさ、特に成長とか見てないけど、大事な荷物守ったから認めてあげるよって感じで、嫌な大人にしか見えないんだよね…
トニースタークをそんな描き方しないでくれい!
最後にスーツ返してくれてたって描写があったから許すけど。。。
そういえば、ちょっとした文句はまだあるんですよ。
ヴィランが直接人を襲うシーンが一個でも欲しかった…
今作ってヴィランが直接人を襲ってる描写がないんですよね…
そこが少し盛り上がりに少しだけ欠けると思います。
今回の敵って秘密裏に犯罪活動(密売と泥棒)をしてるだけで、全部スパイディーが阻止しに来なければ大事にならなかったんです。
船は割れる事もなかったし、飛行機も墜落する事無かったんです(笑)
それじゃあ物語が動かねーじゃあねーかって?
だったら敵が直接的に人を襲ってる描写がちょっとでもあれば良かったと思うんすよ。
そーすればスパイディーの行いがよりヒーロー的になるし胸が踊り盛り上がると思います。
今までのスパイダーマンだって胸が踊るのはやはり人命救助シーンだったと思います。
そして、その人命救助のキッカケは敵が作ってるものだからヒーローとしての感動と盛り上がりがあったんですけどね〜
今作の描き方はピーターの空回りで事が大きくなってしまうって感じだからしょうがないっちゃしょうがないんだけど…
生意気な提案としては、エレベーター事件ぐらい石を取り返しに来たショッカーたちが引き起こした事件にしてれば良かったんじゃあない?って思います。
まあこんな所です。
でも結論は
超楽しかったです。
スパイダーマンホームカミングの続編、もう決まってるらしいのでね、今後が非常に楽しみでございます。
しかも、監督のジョン・ワッツはなんとなんと「ブレイド」の登場を願ってるとかなんとか…
って事は「モービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイア」が出たりとかも!?
頼むからウェズリー・スナイプスが出てくれぇぇぇえ笑
『スパイダーマン・ホームカミング』から学ぶ人生
〜ガキは大人の制限から必死に抜け出そうとして成長する〜
Fin
余談
ハッピーがリストにある武器の名前を読みあげてる時に「ソーのメギン…魔法のベルト」って感じのセリフがあったと思うんですけど、あれについて気になった方へ簡単に紹介しますね。
メギン…まで言って結局言わなかったのは北欧神話に登場する「メギンギョルズ」というアイテムです。
メギンギョルズをつけると力が倍になります。
※メギンギョルズは遊戯王にも出てきます。
これから、サノスっていう強大な敵と戦うわけですから何かしらアイテムが重要になってきそうですね。
まぁ宇宙の力を地球のモノにして対抗していくんでしょうけど。
なんか言いたい事ありすぎてまとめんの大変だったな〜。
結果的にまとまってる感じ全然してないし…難しい。
イチイチ置手紙残していく所が良いとかそういうのがありすぎて書ききれん(笑)
追記:2017年8月11日19:00
最初「親愛なる隣人」ってピーターじゃあなくてトニーが言ってるの良いですよね。
で、NYには自分が必要だって事で最後の方は、ピーターが「親愛なる隣人」と言う。
ん〜良いね!!(笑)