【ネタバレ有・感想】実写映画『無限の住人』から学ぶ人生
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GWに実家に帰って、いつも行ってた映画館に何としてでも行きたかったから、興味無かったけど見てきた映画。
ドン
無限の住人
スタッフ
監督 三池崇史
原作 沙村広明
脚本 大石哲也
製作 高橋雅美
亀山慶二
キャスト
木村拓哉 万次
杉咲花 浅野凜/町
福士蒼汰 天津影久
市原隼人 尸良
戸田恵梨香 乙橘槇絵
あらすじ
伝説の人斬り・万次は、妹の命を奪われて生きる意味を見失った時、謎の老婆によって無理やり永遠の命を与えられ、死にたくても死ねない「無限の体」になってしまう。そんな永遠の時間を孤独に生き続けるだけの日々を送っていた万次の前に、剣客集団・逸刀流に両親を殺された少女・浅野凛が現われ、仇討ちの助っ人を依頼する。凛の姿に亡き妹の面影を重ねた万次は、用心棒として凛を守ることを決意し、凄絶な戦いに身を投じていく。(以上、映画.com)
予告
初めに言っときますと、原作全く知らねっす(笑)
なので、今回の感想は原作全く知らない人間が「一つの映画」として見て、どう感じたのかって感じになると思います。
僕があーだこーだ書く事に対して「原作がそうだから」とか言われても今回は知らぬ(笑)
そもそもこの手の映画は原作知らない人でも受け入れられるように出来てないとダメですからね…
世の中の人全てが原作見てる訳じゃないし。
ってな感じで初めて行きましょうかね。
しーまんの映画から学ぶ人生!!!
と、その前に。
「しーまんの映画から学ぶ人生」始める雰囲気出しまくって申し訳ないんですが、言い訳させてください(笑)
公開されて、そこそこ経ってから見に行っての感想ブログなので、全く新鮮味のない感想になるのと、予定がたまたまビッチリ入っていて記事を書く時間がないため、今回は感想だけにさせて下さい…
数少ない読んでくれる方々すいません。
いつもはこんな感じで書いてるので、映画見た後に読んでみて下さい。
前置きとかちゃんとしてる記事読みたいな〜って方は
こんな序盤から言い訳してる僕と違って丁寧に書かれてるモンキーさんの記事をどうぞ
ヨッッシャー!!!
もう「原作知らね」って書いたし、いつもより手抜きですいません的な事書いたし感想いくぞーーー!!!!
『無限の住人』感想
体感鑑賞時間3時間越え
俺が無限の住人になったのかと思ったわ
…
久しぶりです。
映画見ながら早くおわんねーかな〜思ったの…
そんで映画の途中から「なんでこんなに長く感じるのかな」って分析し始めちゃってなんとなく気付けました。
編集が結構ヘタクソ(笑)
あんま映画作品で「ヘタクソ」って言いたくないんだけどな〜。
カメラワークとかではなくて
映画全体を通しての編集と細かな所の編集が「ヘタクソ」だと思います。
すいません。敵を作りそうなので、言い方丸めます。
あんま上手くないと思います(笑)
ちなみに映画において編集ってのは死ぬほど大事で、『スターウォーズ』を大ヒットさせたのは当時ジョージ・ルーカスの奥さんだったマルシア・ルーカスの編集のおかげだとも言われてます。
最近で言えば『ラ・ラ・ランド』もそうで、あの映画はテスト上映の段階ではめっちゃ不評だったんだけど、編集を変えたら評価が一変して傑作になったみたいですよ。
僕はテスト版なんて見てないから分からないけど、編集を変更したバージョン(一般公開されたやつ)は楽しかったし、泣けました。
一つのシーンでも1秒長かったら感じる印象が変わるとか、ホラーだったら1秒長くするだけで恐怖感が増すとか、コメディーだったら映ってるものが1秒長くなるだけで面白さが変わったりすると言われてる世界です。
編集ってのは。
その点で言うと本作も編集をちょっといじくるだけでだいぶ感想が変わるんじゃないかな〜と思ってます。
アクションとかは頑張ってる訳だし。(本当はアクションも言いたい事いっぱいあるぜちくしょう)
というか編集の話をしちゃうと全ての映画が編集次第で面白くなるって感じしちゃうのですが、本作は一番編集が気になった。
そんで、僕が本作で気になった所はですね〜
例えば…
序盤 (オープニング)
タイトルが出るまで長すぎだよ…
しかも、虫を入れられて不老不死になるまでの過程を最初に全部見せてしまうって、映画としてかなり面白味にかけると思うんですけど…
これは、どこにどう入れ込むのかって問題だから、編集でなんとかなると思います。
どっちにしろ何で不死身なのかって説明は必ずいるから、このシーンは無くすわけにはいかないですしね。
そんでそんで、オープニングに不老不死になる話をご丁寧にやってるのに、中盤にまんま同じ話を今度はセリフでしますからね。
「ナニコレ」
って思ったし、スマートじゃね〜って思いました(笑)
僕的に、最初は映画の掴みとして、町との話を一切見せず突拍子もなく100人斬りしてる映像だけを見せて
「お?なんだなんだ?かっけええ」って感じで盛り上げさせておいて
ドン!!
ってタイトルが出てから、虫を入れられる前に一旦白黒の過去編は途中で終わらせて、凛の話が始まれば良いと思う。
で、凛が「何で不死身なの?」って聞いた時に途中で終わらせた所から虫を入れられるまでの話を入れるとかの方が緩急生まれるし長くないし、観客の感覚としてもいいと思うんだけどな〜。
映画って時系列を自在に操れるのが魅力の一つだと思うんですけど、なんで丁寧に1~10時系列をそのままにして見せてんのかね…
オープニングが良く出来ていた映画は同じ邦画で言えば『るろうに剣心』の一作目は良く出来てたなって思います。
オープニングに人斬り抜刀斎だった頃の過去編アクションシーンを入れて剣心の過去という物語を動かしながら、余計な説明など一切いれずに、すぐさまアクションが始まるっていう画的な楽しさまであって、掴みとしてバッチリでしたよ。
あとさー、書けば書くほど思い出してくるんですけど、オープニングでの出来事から50年後に万次と凛が会う所で万次がちょっと驚いた表情するじゃないですか。
あれはオープニングで万次と町の関係を全部見せちゃってるから、観客からしたら万次が驚いた表情しても
「でしょうね」
ってしか上映中、心の中の発言はないんですよ。
仮にオープニングに町とか一切見せず100人斬りしてる映像しか流して無かったら、万次が取る表情に対して観客は「何でその表情?」って感じでちょっとした謎的な伏線が出来て、伏線が回収されれば「あの時の表情はそういうことね!」とか映画見てる最中に心の中の発言が増えるから楽しめる要素が生まれるんですけどね…
王道で面白い作品てのはこういうのマジでちゃんとやってきますからね。
オープニングは100人斬りしてる所だけ流すというのを押してますけど、別にオープニングが不老不死になってからの映像でもなんら問題ないんですけどね(笑)
黒衣鯖人との戦闘らへん
こいつのビジュアル最高です。こーいうの大好きだ!!!!
ってのは今は置いといて、
凛が万次に対して用心棒になってくれと頼んでから万次はめんどくさそうに引き受けるのにパッとシーンが変わると恋文?かなんかを読み上げてる鯖人が出てきて、すぐ戦いが始まるんですよ…
ん〜
スマートじゃない
流れ的に変…
そして万次は全然めんどくさそうに戦い出さないし、普通にあっさりと凛に対して手を貸してんじゃん。
町に似てるのは分かるんだけどさ…「めんどくさいけど、町に似てるししょうがないから手を貸すか」みたいな過程見せないの?(笑)
そーいう「過程」がキャラの魅力を生み出すんじゃないの??
川でそのやり取りやってたじゃんっつう意見もあると思いますが、あれだけじゃ足りないよ…
そして、鯖人の登場が突然すぎて全然盛り上がらない(´・_・`)
凛 「最初に倒してほしい奴がいるの!」
万次「めんどくせ〜な〜じゃあそいつからいくか」
からの〜
鯖人登場
っていう前置きあってからの鯖人登場ってだけでだいぶ印象違うんですけど。
ここらへんの編集が悪いからテンポ悪いし、盛り上がらないし、物語を楽しくしない。
全体的にこんな感じだから、編集で映画を良くしようとしてないように見えるんですよね〜
万次が山で4対1ぐらいで戦う時
一箇所凄い引っかかった所があるんですよ。(多分皆さんも)
万次の手に武器をぶっさして木を介して引っ張り上げるシーンです。
あそこでこいつ出てくるじゃないですか。
こいつのビジュアルがアホっぽすぎるとか言いたいことたくさんあるんですけど、それは今回は良いです。
万次がさ、引っ張りあげられて身動き取れなくてヤバイ+治癒能力が弱まって来てるから緊張感生まれるようなシーンなのに、呑気に語りかけてくるんですよ…
しかもそこそこな尺で…
あの〜
さっきまで血の気たっぷりだった人たちは何やってるんすか?(´・_・`)
他になんか見せ方があると思うのですが…(笑)
こーいうね、
敵が呑気に主人公を待ってくれるっていう展開やっていいの仮面ライダーだけだから!!!!(笑)
まあでもこれは、編集っていうよりは演出の問題かな??
他にもさ〜
最後の戦いで凛がミスって万次に当ててしまったナイフ的な物を万次が帯にしまうっていうカットが入るけど、それは後に活かす為の伏線となる丁寧なカットなのに、客をなめてるのか「はいっ、今からさっき帯にしまったナイフ使いますよ〜」と言わんばかりのシーンを見せてから人質となった凛を、そのナイフで救うんですよね〜。
「はいっ、今からさっき帯にしまったナイフ使いますよ〜」っていうシーンいらないですって…
それ見せずに、投げたナイフ的なものが刺さった所をアップで映した方が全然盛り上がるよ…
これこそ編集と構成で同じ内容なのに全然変わる気がする…
もう編集関連の話はいいや(笑)
木村拓哉
逆に木村拓哉の凄さなんですけど、やっぱり「木村拓哉」が抜けない…
江戸時代の設定なのに万次の口調がやっぱり「木村拓哉」なんですよね〜
万次が「オイ待てよっ」というと、「木村拓哉」なんですよね〜
待てよの前に「ちょっ」がついてないのに「木村拓哉」なんですよね〜
すいません。
遊びすぎました。
でも、これは木村拓哉がスターすぎてこうなってしまってるので逆にめちゃんこ凄いことなんですけどね。
この人一生「木村拓哉」という呪縛から逃れられないのかな〜
…
この画像、なんで右目が見切れてると思います?右目が潰れてる特殊メイクをこんなクリアなアップで見せられないからです。(多分…いや絶対そう)
ガムテープ貼ってるみたいだったもん
なんか、このまま文章書き続けるとダークサイドに堕ちそうなので、良い!!って思った所書きます。
福士蒼汰・天津影久
なんか良かった。
良い声でぼそ〜っと話す感じ。
なんか良かった。
あと、彼は『イン・ザ・ヒーロー』でアクション、殺陣を学んだのからか分からないですけど、殺陣が上手いですね。
僕はアクションがだ〜〜〜い好きなので言いたいだけなんですけど
彼はアクションのフォームが綺麗です。
スポーツでフォームが綺麗だとかっこいいのと一緒でアクションもフォームはめっちゃ大事です。
上の画像だと上半身しかフォームが映ってなくても綺麗さが分かります。
剣を支えてる左手の指の力の入れようとか丁度良いの分かります?(笑)
こーいう細かい所超大事よ!!
ただ、このフォームは他にもよく使う方がいらっしゃいまして…
オビワンさんです。
因みに天津影久は「逸刀流」ですけど、オビワンさんは「ソーレス」という型です(笑)
凄い関係ないんですけど個人的に洋画の俳優で格闘などのフォームが悪いなと思う俳優はジェシー・アイゼンバーグです。
『エージェント・ウルトラ』って映画見て確かめて見てください…
1:08頃の投げ方とかちょっと変なんだよな(笑)
すいません。
話ずれちゃいましたけど
僕は一応、空手の黒帯持ってまして、師範にぶん殴られながら「型」のフォームを練習してたので、そーいう所見ちゃうんですよね…
型ってこーいうの
その点、福士蒼汰は重い武器を舞うように振り回したりしてるのが綺麗で良かったと思います。
良かった所は以上になります〜(笑)
『無限の住人』から学ぶ人生
〜伝え方が9割〜
今回は物語を通して学んだことではなく、作品の出来を通して学んだことです。
『無限の住人』を通して映画も伝え方というか見せ方が大事なんだなって改めて思いました。
違う人が、本作と違う編集をして伝え方・見せ方を変えたら全然面白かったかもしれないです。
『伝え方が9割』って本が出るぐらいですからね。やっぱり大事なんですよ。
この話は色んな事に当てはまるわけで…
私のブログだって、全く同じ内容でも他の人が違う伝え方で文章を書いたら内容は一緒なのにめっちゃ面白い大人気記事になるかもしれないですしね…
好きな女の子をデートに誘うのだってそう。
「明日デート行こう」より「明日メシ行かない?」の方が「Yes」をもらいやすいですよね、結局はどちらもデートなのに。(これは極端な話ですがw)
他には『売れないモノの9割は売れるモノに変えられる』 という本がありますが、これも結局の所、売り方(伝え方)の問題だと言ってます。
『無限の住人』はそんな事を教えてくれる大変素晴らしい作品となっておりました。
オススメです!!!
Fin
追記
そーいえばさ、万次が不死身な事に敵がビビるとか驚くってのが少なかったですよね。
敵が万次を殺したと思ったのに生きててビビったりする表情が、盛り上がったり面白いと思える要素なのにね。
これを見習いなさいよ。
これこれ!!!!こーいうのいっぱい見たいんだよ(笑)