【ネタバレ有・感想】映画『ヘッド・ショット』から学ぶ人生
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公開規模少なすぎ。
しかも新宿でも1日2回しかやってないっていう映画
ドン
『ヘッド・ショット』
スタッフ
監督 ティモ・ジャヤント
製作 マイク・ウィルアンスクデフ・シンウィッキー・V・オリンド
キャスト
イコ・ウワイス
チェルシー・イスラン
サニー・パン
ジュリー・エステル
後藤洋央紀
あらすじ
記憶を失った男が、愛する女性を救出するために犯罪組織に立ち向かう姿を描いた。頭部に銃弾が打ち込まれ、瀕死の状態だった男は、2カ月後にようやく目を覚ますが、自分の過去や名前といったすべての記憶を失っていた。徐々に回復した男はイシュマエルと名付けられ、治療にあたった女医アイリンと次第に惹かれあっていく。死んだはずの男が生きていることを聞きつけた犯罪組織のボス・リーは、イシュマエルをおびき出すためにアイリンを誘拐。アイリン救出のためリーのアジトへ乗り込んだイシュマエルは、刺客たちとの激しい戦いを繰り広げる中で、失われた記憶がよみがえっていく。(以上、映画.com)
予告
フォォォォォォ待ってましたイコ・ウワイス!!!
ジャッキーチェン・ジェットリー・ドニーイェン・トニージャーに継ぐスタント畑の信頼における男
口伝継承シラットの使い手イコ・ウワイスの作品ですよ!!
もう彼の映画ってだけで見る宿命にあるアクションうるさ型の僕ですが
テンションの上がり具合は既になんとなく分かっていただけたのではないでしょうか。
って事で初めて行きます。しーまんの映画から学ぶ人生!!!
まずは
イコ・ウワイスについて
簡単に言ってしまえば、『ザ・レイド』と『ザ・レイド GOKUDO』で抜群のファイトスキルとシラットという近接格闘術を知らしめた人です。
トニージャーがムエタイ広めたみたいな感じかな。
最近スタント畑の俳優がハリウッドとかに認められてビックネームの作品に呼ばれるようになったからちょっと嬉しいんだよね僕は。
トニージャーはワイルドスピードとか出てるしね。
なんて言ったってイコ・ウワイスはスターウォーズ出てますから(笑)
ちなみに呼ばれたきっかけは単純にJ・J・エイブラムスが『ザ・レイド』見てこいつらやべぇってなったから。
そのわりに全然活躍させねーな!!!まあいいけど。(出演させただけありがとう)
ついでなんで、最近アクション映画で使われる武術を載せておきますね。
シラット
インドネシアではプンチャック・シラットと呼びます。
口伝継承なんですって。かっけー。
そしてブルースリーが編み出したジークンドーもシラットが取り入れられてるそうです。
映画では最近『ザ・コンサルタント』で使用されました。
自分の射程距離で相手の攻撃を潰すのと、ショルダーロックっていう技をよく使用します。
クラヴ・マガ
直訳すると近接格闘術です。
FBIやSWATが取り入れてることで有名。
映画だとボーンシリーズと、ショーンペン主演の『ザ・ガンマン』で使用されています。
敵をボコボコにするというよりは、敵の銃を奪ったり、敵を制圧したりする動きが多いです。あと基本的に拳を痛めない攻撃が多い。
KFM(キーシー・ファイティング・メソッド)
これは見たらすぐにわかる格闘術です。
映画だとダークナイトシリーズ、『アウトロー』『MI:3』で使用されています。
ここまでにあげた格闘術の中では一番敵と近い距離で戦う戦闘スタイルですね。
肘で頭を守りながら攻撃を繰り出す攻防一体型の戦闘が特徴。
詠春拳
最も練習されている中国武術です。
ロバートダウニーJrが6年以上もやってる武術で有名。
映画だとドニーイェン出演作全般と『シャーロックホームズ』とか。
ドラマだと『アロー』にも出てきます。
イメージ的に言うとヌメヌメ〜と相手の攻撃を受け流して隙ができた瞬間に攻撃みたいな感じ。
『ヘッド・ショット』を一言で表すなら
「インドネシア版ボーンアイデンティティー」
これはみんな言うだろうけどなー
他に思いつかないなー。
だって本当にそうなんだものw
ただ、ボーンアイデンティティの1000万倍アホです。(展開がね)
感想
こ、こ、これはコメディーなのか?笑わせようとしてるのか?ど、どうなんだ?俺は声を出して笑っていいのか?
って何回もなりましたw
まぁでも基本的に映画を見る心の器が宇宙並みに広い僕からしたら面白かったですよ(笑)
ただね、イコ・ウワイス(以降、イコ兄貴)を知らない人に絶対に見て欲しくないですね。
イコ兄貴の魅力を知ってる人が見る映画な気がします(笑)
だって物語は久しぶりに見るアホ祭りだし、登場人物の行動が謎過ぎてミステリーを生み出してしまってジャンルがミステリー映画だっけ?って困惑するぐらいの映画なんですもん。(一周回って褒めてます)
だから、マジでイコ兄貴を知らないという人は
『ザ・レイド』と『ザ・レイド GOKUDO』を100回づつ見てから本作を見る事をオススメします。(せめてアクションシーンだけでも…)
さてと、それじゃあ印象に残った所書いていきますね。
コメディポイント1
久しぶりに見る弾丸の無駄遣い!
そして撃ってる量と壁や体に被弾してる量が全く比例してない!!w
まず物語の冒頭。
クッソきたねー刑務所のクッソきたねーバケツを真上から見下すショットで始まるのですが、そこから直ぐに『マシニスト』のクリスチャンベールより寝ていないであろう顔をした親玉が出てきます。
ここら辺、不気味な感じが出てて良いです。と思った直後!
クッソきたねーバケツからナイフを取り出し看守の首を刺して銃撃戦が始まるんですけど、もう序盤から笑わそうとしてるのか、してないのか分からない感じなんですよ(笑)
まず、上に書いてある通り弾丸の無駄遣い!
看守は敵一人に対してこれでもかってぐらい銃をぶっ放しますwww
この時点で看守はアホです。
そして敵は敵でウソでしょ?ってぐらいバリケードになってない壁に隠れてるんですよ。そして中々被弾しない。
大袈裟に言えばこんな状態ですよ。
これで弾があたらない(笑)
そしてスゲー量をぶっ放しているのに壁とか人間に被弾してる量が比例してないんですよ…
普通に笑いましたねw
極め付けはこれのちょっと後。
ボスが牢屋から出て囚人を解放させて捨て駒的なものを作り自分の犠牲になってもらうんですが、ここで捨て駒vs看守の銃撃戦が始まるんですね。
ここがもう歴史的アホ銃撃戦でして、捨て駒も看守も脳みそないんですよwww
弾に当たりたくないという考えが両者0で超笑いそうでしたよ…
で、案の定全員死にますw
コメディポイント2
やっぱり弾の無駄遣い
バスでのくだり
主人公のイシュマエル(以降、イコ兄貴)を捕まえたい敵チームはイコ兄貴がバスに乗ったと思い込んでバスを追いかけますよね。(この勘違いもやはりアホ)
で、バスを止めて中に入ってから、これでもかってぐらい乱射し始めちゃって…
いやいや目的の人物がいたらどーすんの!?
出てこないと撃つぞー!的なセリフないとダメでしょそこは!!笑
まあバスの中での大量虐殺が実は少女が後に活かす伏線になってるんですけどね…
それは置いといて、
その後イコ兄貴が駆けつけてきて証拠隠滅チームと戦います。
イコ兄貴は超真面目に戦ってるようにしか見えないんですけど、ガソリンかけられてからのジッポをフーフーって消そうとするのは笑わそうとしてるの?笑っていいのかな?
って僕は葛藤しましたよw
そんな感じのがまだまだあってヤバイこの映画楽しい状態。
まあでもコメディポイントはこれぐらいにしておきます。
ミステリーポイント
まあ登場人物のアホ行動も個人的に言えば謎過ぎてミステリーになるんですけど、俺が一番謎でミステリーになったのはこの方
うん。
あなたなんでそんなにイコ兄貴に惹かれてるの?
全然分からないんだけど!!!笑
そのせいでイコ兄貴もいつの間にか好きになってんじゃんかよ!!
イコ兄貴はまだ心が救われたとかいう理由で分かるけどさ!あなたはなんなんだ!!
てか、
患者の部屋で寝るんじゃねー!!!笑
あー疲れた笑
もうそろそろアクションの話しますね…
戦闘シーン
僕はこの手の映画は物語がクソほど面白くなくてもアクションシーンに金払ってみる価値があればそれでいいんですよ。
その点、本作はまぁあったんじゃないでしょうか。
ただ、やっぱり『ザ・レイド』と『ザ・レイド GOKUDO』の方が良いかな。
そもそも今回、イコ兄貴がいつもの役よりちょっと弱い。
どーせなら頭ぶん殴られる度に戦闘スキルを思い出して徐々に無双していく感じでよかったのに。
『アンノウン』みたいに記憶戻った瞬間ブライアン・ミルズになる的な感じ。
それだけで面白さ増すんですけどね。
あと、シラット感もあんまり感じられなかったかな。
それでも、イコ兄貴特有のアクション振り付けの中に手をジタバタさせる動き(伝わるかな…)はちゃんとありますし、
ちょっと詠春拳っぽいんだけど相手の胴体に超絶連打を入れる動きもちゃんとありました。
あと激アツなシーンもちゃんとあるのよ!!
この敵と戦う前の構え合いね!
ここはポーズが決まる前のシュバババっを見るのが大事なのです笑
『ザ・レイド GOKUDO』でバット君を演じてたベリー・トリ・ユリスマンは今回は警棒君を演じてて、彼とのバトルも個人的には良かったです。
唐突に負けたけど笑
カメラワーク
えーと、結構カメラワークとか撮り方に遊び心がありました。
例えば戦闘中の登場人物を中心にして回るように撮るやり方とか、トイレやバスルームなどの狭い空間での戦闘シーンによくある真上から撮った映像とか、バスの中から飛び出るイコ兄貴をワンカットで追いながらアングルが変わる撮り方とか結構遊び心たくさんでした。
あと、あれもあったなー。デジタル処理でワンカットに見せるやつ。
高い所からビタンって落ちる映像で最近はよく使うんですけど、
『ジョン・ウィック』のレッドサークルで戦ってる時に2階から落とされる痛々しいやつです。
でも本作の場合は横の動きに使われてるんですよね。(ラストバトルで太極拳みたいなのくらってウソみたいに後ろに吹っ飛ぶやつです)
あれは多分デジタル処理の痛々しい演出ですね。(違ったらすいません)
何個かあげましたけど個人的に良かったのはイコ兄貴vs警棒君を上から撮った所ですね。
上からの撮るやり方は『ボーンアルティメイタム』『アジョシ』に出てきますよね。
『アジョシ』はその撮り方したくなかったんだけど、やっぱりやるしかなかったんだって。
上からのショットは特に超近接で凄まじい攻防をしてる姿を写すのに凄い良いですね〜
凄まじさが増してました。
ただ、遊び心はあるんですけど同時に結構ブレブレなんですよねー。
見づらいところは少なからずあったかなー。チャカチャカ編集が無かったから良いけど。
カメラワークといえば、イコ兄貴がブチ切れた時にドアップで顔面が映って怒りを表現してるかのように映像がブルブル震えるんですけど、そん時のイコ兄貴の顔がマジで怖い。
睨んでる顔が人間じゃないよ…
(これまだマシな方)
ヤバイ時はゴリラーマンよりゴリラーマンでした。
あーだこーだここまで書きつらねましたが全て愛です。笑
最後に
『ヘッド・ショット』から学ぶ人生
あーどうしよう、めちゃムズイ!!
だれか教えて下さい(笑)
うーん。
〜行き過ぎた教育は敵を作るだけ〜
って事にしておきましょうwww
ジェイソンボーンも暗殺教育した結果敵になってるワケだし、本作もまぁそんなもんでしょ?(笑)
現実世界で言うと、お子さんを育てる時にあんまり度が過ぎた教育すると不良になる可能性ありますからね!!(超強引)
他にこれの方が良いって案があればコメント下さい!
Fin
余談
最後に木で貫かれた寝不足ボスがイコ兄貴を道連れにしようと引き寄せる所。
あそこで結果的にはアイリンが引き寄せるけど、
「息子よこっちへこい」「いや私の所においで!」みたいなのを表現してるんですかね。
あと、銃で戦う時と素手で戦う時の切り替えとなる話運びも変で笑えました。
日本人プロレスラーの出し方他に無かったのかとかも思いますけど、もうここらで辞めときます。
以上、熱量が伝わったか分からないですけど、書いてて楽しかったです。
あざっしたっ
しーまんの自己紹介はこちら↓