【ネタバレ感想】映画『スイス・アーミー・マン』から学ぶ人生(レビュー)
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下手したら今まで見た映画で一番良いポスターかもしれない(笑)
ドン
『スイス・アーミー・マン』
スタッフ
監督 ダニエル・シャイナート
ダニエル・クワン
製作 ローレンス・イングリー
ジョナサン・ワン
ミランダ・ベイリー
キャスト
ポール・ダノ/ハンク
ダニエル・ラドクリフ/メニー
メアリー・エリザベス・ウィンステッド/サラ
あらすじ
「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフが死体役を演じ、「リトル・ミス・サンシャイン」「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」などで知られるポール・ダノ扮する青年が、死体を使って無人島からの脱出を試みる様を描いた異色のサバイバル劇。遭難して無人島に漂着した青年ハンクは、絶望して命を断とうとしたとき、波打ち際に男の死体が打ち上げられているのを発見する。死体からはガスが出ており、浮力があることに気付いたハンクは意を決し、死体にまたがり無人島脱出を試みるが……。(以上、映画.comより)
予告
はい、出ました~『スイス・アーミー・マン』。
この映画の予告編をだいぶ前に見たときから
「何この異色な感じ、、バカなの?w」
みたいな感じで異常に気になって、めちゃめちゃ楽しみにしてました。
だってハリーポッターの主役だった男が死体役ですよ?なんですか死体役ってwww
死体役が成立すんのって「片桐はいり」だけだと思ってたもんですから、そりゃあ今作が気になっちゃうでしょ(笑)
という事で、ダニエル・ラドクリフは果たして 片桐はいり の存在を超えれるの!?っていう観点でTOHOシネマズ シャンテ で見てきましたので早速いつも通り初めて行きたいと思います。(笑)
それでは行きましょう。
まずは
キャスト紹介
ポールダノ / ハンク
良いすね~この情けない顔面。
この方、割と色んな作品に出てるんですけど、お恥ずかしいことにほとんどの出演作品を観れていません、、、
なんですけど『プリズナーズ』『ナイト&デイ』『LOOPER』見る感じ、情けないけど存在感ある俳優って感じですかね。
っていうか、こんな情けない感じでパッとしない顔してんのに、『ルビー・スパーク』で共演した、綺麗な青い瞳の女優でもあり脚本家のゾーイ・カザンさんと付き合ってます。
(出典:http://www.elle.co.jp/beauty/celeb/zoe-kazan14_0610)
男は顔じゃねぇってことですな。
・・・とも言えると思いますが、ポール・ダノってインタビューとか私生活だと普通に落ち着いた好青年って感じの見た目なんですよね(笑)
だけど、映画になると超情けなく見えるっていうね・・・
さすが俳優って感じです。
ダニエル・ラドクリフ / メニー
あ、間違えた。
ダニエル・ラドクリフ / メニー
すいません。なんで間違えちゃったかと言うと、作品タイトルからしてそうなんですがダニエル演じるメニーは、スイスアーミーナイフ(十徳ナイフ)がモチーフとなってるからです。(笑)
で、ダニエル・ラドクリフの説明なんですが、いります?(笑)
まぁ一応説明すると
僕は全くもって好きじゃない『ハリーポッターシリーズ』の主役を務めた人です。
彼は『ハリーポッター』で世界的メガヒットを飛ばしたので、イメージの払拭が大変だったろうけどエマ・ワトソンに続いて、頑張って色んな作品に出てると思います。
最近だと『グランドイリュージョン2』『ホーンズ』あたりが記憶に新しいかな?
それにしても子供の時は可愛かったんだけど、身長が思った以上に伸びなかった代わりに胸毛とケツ毛が思った以上に伸びてしまったんですよね~この方。
・・・こういう事を言う人がいるからアルコール依存症になっちゃったのかな…
(彼は重度のストレスが原因で、アルコール依存症でした)
ネタバレあらすじ(テキトー)
もう、公開されてから結構時間経ったので、だいたいのストーリーを知ってから見ようか見ないか決める方々に向けて書きますね。
1ミリも知りたくないという方は見ないようにしてくださいm(_ _)m
<ネタバレあらすじ>
無人島に流れ着いたハンク(ポール・ダノ)は孤独と絶望に耐えきれず自殺を試みようとしていた。
しかしそんな時、彼はスーツ姿の人間(ハリー・ポッター)が浜辺に打ち上がっていることに気づく。
ハンクは孤独の終わりに喜びを感じ、希望を抱きながら蘇生を試みるも失敗に終わってしまう・・・。
が、しかし!!!
なんと死体から「ブペペペ・・・プスっブっペペペ」とガスが出始めたのだ。
ガスでちょっとずつ海を進んでいく死体を見たハンクは、死体に紐をくくりつけてまたがってみることに。
するとまるでジェットスキーのように上手いこと前に進むではないか!!今までホウキにまたがってたハリーがまたがられる側になった瞬間だ!
そして、ハンクは無人島を脱出することに成功するのであったが、途中でバランスを崩してしまい転覆してしまう。
・・・そんな彼は、さっきまでいた無人島よりはデカい島?にたどり着いていた。
しかしあたりを見渡しても誰もおらず、デカい無人島にたどり着いてしまっただけで結局は孤独のままだった。
その夜、ハンクは死体と共に洞窟で眠りについた。
次の日になり、ハンクは話し相手が欲しいという気持ちでいっぱいになっていると、どんな魔法を使ったのか知らないが、死体が突然喋り始め、自らをメニーと名乗った。
始めは驚くハンクだったが、彼はメニーと行動を共にしてるうちに、メニーには生前の記憶が無い事と、方位磁針にもなるオティンポなどなど サバイバルでとっても役立つ超便利機能がいくつか備わっていることに気づいていく。
メニーに備わった超便利機能を駆使してサバイバル生活を進めていく中で、ハンクは生前の記憶を失っているメニーに食べることや映画館に行くことの喜びを語り始める。
そして、そこら辺に生い茂っていた植物やゴミを利用して、ハンクは即興劇をやった。
その内容はメニーがサラ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)という名前の女性と恋に落ちるというものだった。
メニーは劇の内容を真に受けてしまうのだが、実はサラという女性はハンクがバスの中で一目惚れした女性だった。
しかしハンクは、見た目のイメージ通り女性にアプローチが出来ないタイプで、サラとは一度も会話したことがなかった。
だがバスに乗っているサラを盗撮することなら出来ていた・・・。
物語は終盤にさしかかると、ハンクとメニーは熊と遭遇してしまう。
そんな絶体絶命的な状況をなんとか乗り切ったハンクとメニーは、やっと人がいる町にたどり着く。なんと無人島だと思っていた島は無人島では無かったのだ。
しかしハンクは、死体と一緒にいるので騒動を引き起こしてしまう。
しかもその姿をサラに見られてしまうのであった・・・。
死体をひき連れているわ、携帯にサラの写真は入ってるわで、もう大変。
そして、そんな時に限ってメニーは喋ってくれないのであった・・・。
・・・まあ、95%ぐらいのネタバレですけど、だいたいこんな感じなので、まだ観てない方はぜひ観てみてください。
以降は、映画を観た僕の感想で〜す。
ネタバレ感想
ただのシュールコメディーかと思ってたのに全然違くてビックリ!
徐々に哲学要素が増えてくるのに対して心の準備が出来てなかったよぉう(笑)
・・・はい
いつもはデカデカと大まかな感想書いてから細かい感想に入って行くんですが、この場を借りてどーーーーしても言いたい事が一個だけあるんで、言わせてください。
俺のななめうしろにいた奴、このブログを今読んでくれていますか?
あんた、イビキくそうるさかったからな!
眠くなるのも分かるけどイビキはね~だろ!ボケぇい!!
映画の内容的にイビキかいても良いと思いましたか?
“静かな場所でイビキをかくのは恥ずかしい” ってのは世間の抑圧だって事で平気でイビキを解放したんですか?
ケースバイケースじゃボケい!!
作り手が観客を楽しませる為に作った映画を「つまらない」と感じて寝たってことには何も文句はねーよ!
ただ、あんたの四方にいた人はイビキのせいで映画を100%楽しめなかっただろうねぇ!
本来感じる必要のなかった不快感を味わったんだよみんな!
起こしてもまた寝てイビキかくしよぉぉぉお
ったくブログでこんな暴言吐いたことね~よ
ふざけやがって カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ
・・・暴言失礼いたしました…
という事でね、サラりと話戻しますけど、完全にコメディーだと思ってたのにそういうわけでもないから「え!?これ実は結構考えないとイケナイやつ!?」といった感じで全然心の準備が出来てなくて少々焦りました。
っていうか、哲学的な要素もあるし、メニーは実は?とかハンクは実は?みたいに展開の真相なんかも気にしなくちゃいけないから、心の準備が出来ていても結構忙しい映画なんすよねこれ。(笑)
まぁ、それでも、迫りくるイビキを左耳から右耳へといなしながら色々考えて映画を鑑賞したので、良かった所・印象に残った所などなどをまとめて行きますね。
良かった所・印象に残った所
オープニングがたまらんのですが、、、どうしたら良いですか?
恐らくね~、見た人みんな思うと思うんですよ、オープニングが良いって。
もちろん僕も思いましたよ。
良いって思ったというよりかは
たまらん
って思いました。
まず、ほんとド頭。
助けを呼ぶためにペットボトルみたいな物で作った船が海をユラユラと漂ってるんすよ。
で、それに自分の置かれてる状況とか心情がマジックで書いてあるんですよ。(このペットボトルに書いてある内容が僕はそこそこ重要だと思ってんすけど、それについては後述します)
ペットボトルに書いてある文字だけでハンクの状況説明を済ませてしまっているというのはスマートでしたね〜。
そんで、「あ~主人公の独り言とかで状況説明するんじゃないんだ~こーいうの思いつくようで思いつかないよ~ 監督頭良い〜」と思ってると、
すぐさま自殺しようとしてるハンクが映って、死体のメニーくんもすぐ登場する。
あ、もうメニー君登場すんだ~って思ったらメニー君が割と早い段階でオナラし始めるんすよね(笑)
オナラは次第に小型ボートのエンジン付き始めみたいになっていって、ハンクがこの死体に乗って海渡れんじゃね?と思い、まるで騎手かのようにメニー君に手綱をまいて出発進行!!
海を進んでる!!!ボートのように前に進んでるよ!!!そして
スピードを上げて前に進むハンクとメニーがスンっと引きの画になって〜
タイトルぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううう
フォォォォォォォォォオオオ
楽しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいい
オープニングのジェットメニーシーンは絵図らが美しいってのもあるんですが、何よりポール・ダノ演じるハンクの希望に満ちた表情が最っ高なんですよね~
(心なしかリーアム・ニーソンに見えます)
観てるこっちまでも笑顔になっちゃうぐらい希望に満ちてるし、どこか楽しそうにも見える表情でマジで良かったです。
あ、メニーの表情も忘れちゃいけませんね。
この映画、終始メニーの顔面が最高なんですけど、個人的にオープニング時の水しぶきがバシャバシャ掛かってる死に顔が一番好きですねw
ダニエルラドクリフ=メニーの顔芸
ついでなんで彼の顔芸について触れますが、彼の死に顔はマジで最高でしたね。
最高っていうか単純に凄い。
何が凄いって、ネットでメイキング見ると分かるんですけど、今作のメニーは結構人形で撮られてるシーンも多いんですよね?
で、ダニエルラドクリフが作る死に顔が、人形の死に顔と区別付かないんですよ。
それって結構凄い事じゃない?(笑)
区別つかないぐらいリアルな人形が凄いって事もありますが、言ってしまえば人形って死んでるので、人間の死んだ顔なんていくらでも作れるじゃあないですか。(映画における人形の技術は昔から凄いしね)
その "死んだ人形" と区別の付かない表情を "生きた人間" がするって結構凄い事だと僕は思いました。
正直言ってね〜ハリーポッターシリーズが全く好きじゃあない僕にとって、ダニエル・ラドクリフ君の株が爆上がりでしたね。
あと、どうでも良い話ですけど、彼がドンドン大人になっていく姿を見て「昔は可愛かったのに・・・」と誰もが思ったのが全てを物語っているように、少々残念な見た目に成長してしまったラドクリフ君ですけど、逆に、オッサンに近づけば近づくほどカッコイイ見た目になるかも?と思いました。気のせい?(笑)
衣装が良かった
細かい話なんですけど、今回、衣装さんがかなりナイスな仕事してると思います。
何がナイスかって
メニー君の服装をスーツにした事がかなりナイスです。
どういう事?って思いますよね・・・
もし彼が普通の私服を来ていたら、どんな感じになっていたか想像してみると分かると思います。
普通の私服を着てると、なんとなく無意識にその人の人となりを想像してしまうんですよ。服装でその人の好きなものが分かったりする時あるじゃないですか。
要は服装って個性が表れてしまうんです。
でも、メニー君に "スーツ" という大人なら誰もが着た事あるだろう服を着せた事によって、無駄な詮索をさせないようになってるし、服装に個性を感じないようになってるから、服を来てはいるけど、まるで白いキャンパスかのように何色にでも染められる感じがあって良かったんですよー。
もう、メニー君がスーツじゃない格好してるの想像付かないし。
想像してもしっくりきません、、、
シュールギャグからシュールフィロソフィー(哲学)へ
だいたい中盤ぐらいかな?少しづつフィロソフィーというか人間の本質に迫ってくるのは。
僕はただのシュールコメディー映画だと思ってたから、話の流れ的に「徐々にメニーの便利機能に気づいて行って、その便利機能を駆使してサバイバルする」って感じで進むのかと思ってたんだけど、歯でヒゲを剃るくだりから便利機能が淡々と登場し始めて「え!?」って思いました(笑)
っていうか、メニーがしゃべり始めた時点で「は!?」と思いましたw
そんで、いくらシュールとは言え死体がしゃべり始めたら面白さ半減だわ~と思ってたんですけど、ドンドンとハンクとメニーが “オナラ” やらなんやらを通して人間の本質に迫っていくにつれて、あ、メニーがしゃべるのは「そういう事ね・・・」と察して、考えるモードにシフトチェンジしました(笑)
よくよく考えると狂人草食系男子を演じさせたら天下一のポール・ダノが演じてる時点で気づけよって話なんですけどね~
で、今作が物語ってる哲学的な話って、ありのままの自分を “抑圧することを正しいとする世間” に対して自分はどうなっているのか、どうありたいのかってのが描かれてると思うんですよ。
僕はこういう、抑圧される自分~~見たいな事をテーマにしてる映画って結構好きなんですよね。
なんでかっていうと誰だって抑圧されて生きてるからです。
今回下ネタがカナリ出てくるので、それに合わせて下ネタで攻めて行こうと思いますけど、男性の方なんか特に、意中の女性に対して世間一般な性行為ではなく、本当はもっと踏み込んだチョメチョメして~とか思った事無いですか?wwwwwwww
やっぱ辞めますわ、この話(笑)
でも、上述した話は、本当は好きな女の子に対して○○したいんだけど、変態だと思われるから普通の性行為で留めておくっていう一種の抑制ですよね(笑)
こんな話は下ネタに限らず、いくらでもあると思いますし、いくらでも共感出来ると思います。
例えば、今作で頻繁に出てくるオナラを周りを気にして出来ないとか、帰宅中に普通に熱唱したいけど変人だと思われるから出来ないとか色々?
本当は○○したいけど、周りから変な目で見られて恥ずかしいから出来ないってのは、そう思った事が無い人の方がめずらしいのではないでしょうか。
そして、今作のハンクはそんな抑圧してくる世界で生きづらさを感じていて、疲れちゃったのか、はたまた逃げ出したくなったのか、森と有りもしない無人島に行きつくんですよね。
森と無人島ってのが個人的に重要だと思ってて、僕たちが住む世界には、抑圧してくる世間から逃れられる場所ってありますよね?
それは一人暮らしの部屋だったりと、"自分一人だけになれる空間" です。
自分だけになれる空間ってのは基本的に抑圧してくるものがないので、ありのままの自分でいることが出来ます。
ありのままの自分でいられるという事は、ストレスからの解放とも言えるのではないでしょうか。
だから自分の部屋ってのは安らぎの場となるんです。
そんな安らぎの場にノック無しで入ってくる母に必要以上にキレたりするわけで・・・(笑)
あと、自分だけの空間ってトイレの個室なんかもそうですよね。
自分の部屋から一歩外に出て職場だったりと抑圧される世界に行ってしまうと、中々自分一人になれる空間って無いと思います。
だけど、意外と身近にある一人になれる空間ってのがトイレの個室なんですよね。
トイレの個室なんて皆何やってるか分からないですよ・・・
人前で鼻くそホジホジしたらトンデモ無い顔で見られるけど、トイレの中なら誰にも見られない!必要以上にホジホジ、ピッ。
こんなことする人なんて腐るほどいるでしょ。
僕は高校時代に、部活動を頑張ってたんですけど、上下関係が半端無くて先輩からクソほどいじめられてたんですよね。
で、ある日イジメがあまりにも酷くて我慢の限界が来たんだけど、後々の事を考えると反撃出来なくて、それが悔しくて悔しくて泣きそうになったんですよ。
でも見られたらヤバいってことでトイレに逃げ込んで号泣した時がありました。
で、涙をトイレットペーパーで拭おうとチラっと右側の壁を見たら、巨大な鼻くそが壁に付いてたんですよね。
それ見て「あ、トイレって周りの目を気にしなくて良い、世間からの抑圧が無い場所なんだ」って気付いたんですよ。
なんだか話が良く分からない方に進んで来ましたが、とにかく、一人だけになれる空間ってのが、今作だと森と無人島ですよね。
ハンクは世間から抑圧されない、一人だけになれる世界に逃げたくて森にいたんだと僕は思います。
だけど、抑圧から解放してくれるのは、“一人だけの空間”だけじゃないんですよね。
友人だって抑圧から解放してくれるじゃないか
完全に憶測なんですけど、
ハンクが無人島にいたのって、いくら抑圧されない一人になれる空間(森)にいたいと言っても、孤独は孤独で辛いってことを表現する為に無人島(孤独)にいたんだと思うんですよ。
そんで、投身自殺したメニーという存在を見つけて孤独じゃなくなったから、幻想の無人島から脱出して元からいた森に戻ってきたんだと思うんですよね。
こっからメニーという後に友人になる存在が大事になってくるんですが、
オナラをしたら変な目で見られる、鼻くそをホジったら汚い目で見られる、そういった世間の抑圧を完全とまでは言わないけど少し軽減してくれるのって、気を許した友人だったりしませんか?
皆さんも気を許した友人の前でならオナラなんて平気でこけますよね?
むしろ、ブッと屁をこいた事で笑いになったりしますよね?
今作にオナラで笑える展開があるってのは、気を許した友人の前でなら本来恥ずかしい事でもギャグになる って事が込められてると思います。
・・・いや、どうだろう(笑)
あとさ、それこそ上述した「意中の女性に対して世間一般な性行為ではなく、本当はもっと踏み込んだチョメチョメして~」って話は、普通の人には出来ないけど、親友とかには話す事が出来たりしませんか?
「俺さ~彼女に本当は○×△#×△したいんだよね~」
「ギャハハハハハハハハ お前それはヤベ~ってwwww」
みたいな感じで。
こういった、ありのままの自分を話す事が出来る・晒す事が出来る友人がいるだけで、だいぶ抑圧から解放されてると思います。
そして、ハンクはありのままの自分を晒すことが出きる友人がいないという孤独が嫌で、一番最初のシーンに出てくるペットボトル船に「孤独で死にたくない」という文字を書いていたんだと思います。
で、ハンクはメニーにもう一人の自分でもあり、空想の友人でもある“イマジナリーフレンド”を投影して、今まで誰にも言えなかった自分の内に秘めてる“ありのままの自分”の心情を語ったり、なんでオナラをしてはイケナイのか等の会話をメニーを通して自問自答する事によって、少しずつ抑圧から解放されたり、自分や現実と向き合う事が出来たんだと思います。
友達の力って凄いですね~
非常に個人的過ぎる文句
今作ね~別にこんな良い話にしなくても良かったというか、なんというか、、、
いや、今作のような出来で大満足なんですよ?
なんですけど、ただただシュールギャグだけを追求した、死体とサバイバルするってだけのギャグ映画も見てみたかったな~とも思います。
何でそう思うかというと、前半の洞窟でのくだりとかチョーーーオモシれーーんだもーーーん。
あんな感じのギャグずっと見たかったよ~
っていう 我がまま なだけです(笑)
『スイス・アーミー・マン』から学ぶ人生
~〜〜〜
世間の抑圧から逃れる事は出来ない。
しかし、一人の時間と気の許せる友人が抑圧から解放してくれる
~〜〜〜
けど、世間の抑圧に歯向かってありのままの自分を出してる人もいると思いますけど、そんな人を本気で受け止めるられない人ってのもいますよね…
ラストのwhat a fuc…
にそんな事を感じまーした。
あ、そうそう。
iPhoneの壁紙をこんな感じにしちゃうぐらいは楽しみましたよ。
FIN
余談
ちなみに皆さんはGTOはお好きでしょうか。
あの漫画には主人公こと鬼塚英吉の事を超憎んでいる勅使河原先生ってのが登場しますが、彼が鬼塚を憎んでいるのは、鬼塚が世間に抑圧されず "ありのままの自分" で常にいる事が出来る人間だったからです。
要は羨ましくてひがんでいたんですよね。
やっぱり鬼塚のようにストレスフリーというか何にも抑圧されてない感じは誰からも羨ましがられるんでしょうかね〜
僕もそんな鬼塚に憧れた事があります。
というか今も鬼塚を意識して生きてる自分がいます。(笑)