【ネタバレ有・感想】『パージ:大統領令』(パージ3)から学ぶ人生
スポンサーリンク
purge/パージ=粛清する・浄化
「一年に一度だけ全ての犯罪が許される!?」なんて魅力的なテーマなんだ…
ってな感じで一作目を見てからの三作目。
ドン
『パージ:大統領令』
スタッフ
監督 ジェームズ・デモナコ
製作 ジェイソン・ブラム
マイケル・ベイ
アンドリュー・フォーム
ブラッド・フラー
キャスト
フランク・グリロ レオ
エリザベス・ミッチェル ローン上院議員
ミケルティ・ウィリアムソン
エドウィン・ホッジ
ベティ・ガブリエル
あらすじ
1年に一晩、12時間だけ全ての犯罪が合法化される法律=「パージ」によって巻き起こる混乱や恐怖を描いた人気シリーズの第3作。アメリカ政府が犯罪の抑制につながるとしてパージ法を容認する中、パージに異を唱える女性議員のローンが台頭。米国内はパージの賛成派と反対派で分断が進んでいく。ローン議員は大統領選に出馬を決め、パージの是非を問う大統領選が幕を開けるが、そこへ新たなパージ期間が開始される。警察も病院も機能しないパージの夜、暗殺の標的となったローンと、彼女を護衛するレオは、生き延びるために奮闘する。(以上、映画.com)
予告
ついでに前作の予告も載せておきますね。
一作目『パージ』
二作目『パージ:アナーキー』
一作目を見たときに
「一年に一度だけ殺人を含む全ての犯罪が許される」だなんて超おもしろい題材だなって思いました。
胸に手を当てて考えて欲しいんですけど、日々過ごしていて心底ムカつくやつとか、こいつ死ねば良いのにとか、なんでこんな奴が報われているの? とかいう人いないですか?
そして、そんな奴らに「ダメですよ」とか言いたい事言えない自分がいたりしませんか?
例えば、会社でクソほどムカつく上司がいて、本当は「テメーぶっ飛ばっすぞ」って言いたいけど実際は「はい。すいません。」って言ってる人とかね。
言いたいこと言ったら後がヤバイ、殴ったら法律的にアウト、だから「はい。すいません。」
って言う事は正しいです。
でも、思ってること言えない、衝動を抑えないとイケナイ、それってストレスですよね〜。
だから、居酒屋に行っては友人とかに愚痴を吐き出してストレスを解放するわけです。
この映画の世界では日頃溜まったストレスを一夜で解放出来る世界になってます。
もし、日本が「一年に一度だけ殺人を含む全ての犯罪が許される」世界になったらどうなるんだろう…
自分だったらどうするだろうと考えてしまうようなシリーズです。
そして、一作目はアイディアの1人勝ち感があったのに対して、二作目はちょっとエンタメ要素が加わったり、「全ての犯罪が合法になったら人間はこうなる」ってのをたくさん見せてくれるので個人的には凄い好きだったんですよね。
しかも、ここが大事なんですけど、二作目はちゃんとクソ野郎どもが制裁される最高な映画だったんですよ(笑)
そして、三作目が出るって知ったときに超楽しみにしてたんですよ。
でも・・・
アメリカの公開日は2016年7月1日
!?
今、2017年4月なんですけど!
どんだけ待たせるだよーーーーー
と思いながら見てきました。
もう結構言いたい事書いてしまった感あるのですが初めて行きます。
しーまんの映画から学ぶ人生。
キャスト紹介
レオ フランク・グリロ
アメコミ好きとしてはムム?って思うでしょ?
シビルウォーで無駄にかっこ良い存在感を出し、後にクロスボーンになってボーンしてしまう人ですよ。
個人的にこの人 悪人っぽくないな〜、悪っぽいけど良い人って感じの役が似合いそうだな〜って思ってたら『パージ:アナーキー』でそんな感じの役で出てきてくれたから嬉しかったですね。
そして、実は彼、いろんな映画に出てるんです。
有名どころで言うと、個人的に傑作だと思ってる『エンド・オブ・ウォッチ』あと『THE GREY 凍える太陽』
え?出てた?ってのが『マイノリティ・リポート』
もう51歳なのでちょっと遅咲き感ありますけど、もっと第一線で活躍して欲しい俳優さんの1人ですね。
ローン上院議員 エリザベス・ミッチェル
ごめんなさい。
この方まったく知りませんでした。
フィルモグラフィー見てもほぼ知らないというか、見てないものばかりに出演してる。
映画よりドラマの出演が多い人ですね。
え〜他にもいるんですが、今回は割愛させて頂きます。w
『パージ:大統領令』を一言で例えるなら
「日頃の恨みを浄化しましょうパーティーを利用した暗殺から生き抜きましょう。」
「大人のハロウィン。」
「意外と深い話」
「大人のハロウィン」とは劇中の人物が発言するのですが、本当にその通りだと思います。w
「意外と深い話」だけ言われてもなんの映画か分からないけど、本当に深いです。
深いよね?おれだけ?深いと思ってるの(笑)
『パージ:大統領令』感想(ネタバレ)
普通に面白い。が、室内のちょっと平和な時間がちょっと退屈。
個人的には『パージ:アナーキー』の方が面白かったですね〜。
でも、本作も全然おもろい。
ってことで語りたい事をズラ〜と書いていきますね。
まずは、
良かった点
普通に怖い。
物語冒頭、18年前のローンがパージによる制裁を受けてる映像が流れます。
ここで僕はとある事を思い出します。
制作に悪趣味でサービス精神旺盛な男マイケル・ベイとホラー畑のジェイソン・ブラムがいる事を…
彼らは監督ではないからどこまで口出ししてるか分からないですけど、冒頭から悪趣味だし不気味で怖いです。
なので演出面で結構、口出ししてるような気がするんですよね〜(どうなんだろう)
そして後述しますが、パージしようとしてるデブのマスクが不気味なんすよ〜。
あと話かたとか映像がブルブル震える感じとか。
で、冒頭のみならず、全体的に雰囲気が怖いです。
パージ賛成派の人たちは基本的に頭が超イカれてるので、その人たちを如何に怖く描くか、如何にイカれてる感を出してを描くかが、この映画は大事だと思うんですけど、その点で言うと確実に良い仕事してると思います。(超上からですいませんw)
その怖さを描くにあたって、一つ上から褒めなくてはいけない点があります。それは・・・
ビジュアルのバラエティが豊富だしセンス抜群だと思う
本作というか、パージシリーズはビジュアルが最高です。
上述した「怖い。」と話がかぶっちゃう所でもあるのですが、マスクとかの衣装ビジュアルが怖いんですよ。
そして、ただ怖いのではなくて、ちょっとユニークさも持ち合わせてるから良いと思うんだけど、なによりそのユニークさが「パージを楽しんでるイカれた奴ら」感を出していて最高なんですよォオ!
って事で、二度目の超上から発言させて下さい。
「衣装さん、あんたら超良い仕事してるよ〜」
あ、多分パージを楽しんでるあいつらはパージが始まる前にこんなやりとりしてるんでしょうね。
A:「ね〜ね〜、今年のパージどんな格好する?てか誰ターゲットにする?」
B:「あ、やべ〜パージもうちょいじゃ〜ん今年は豚の衣装きてチェーンソー持ってくわ」
A:「キャハハハッ豚いいね〜。あっ、今年は親ぶっ◯して、車を電飾しまくろーかな!」
みたいな会話してるんすよ〜きっと(笑)
(ヒャッハー!)
ちなみに似たような会話は現実にもあって日本のハロウィンがそんな感じですよね。同じような事言ってる女の子見た事ありますよ。
「あ、今年は親ぶっ◯して、車を電飾しまくろーかな!」はさすがに言わないと思いますがw
恐らく、今作の衣装はもろにハロウィンを意識してるんでしょう。
その証拠に「パージは大人のハロウィン」ってそのまんま言うし。
そして、パージのおかげで儲かる仕事もあるというのがパージシリーズの面白い所なんですけど、本作ではマスク屋さんが儲かってるっぽかったですね~。
儲かってるというか超安売りしてただけかもしんないけど...
で、話戻しますが登場するイカれ野郎共全員のビジュアルが非常にバラエティーに富んでて最高なので、マスクをしてる連中が出てくるだけで超楽しいっすね。
世の中に『パージ』という法律があったら人間はこうなる。
「世の中に『パージ』という法律があったら人間はこうなる。」に関しては二作目の『パージ:アナーキー』の方が描かれてるので是非見て頂きたいのですが、本作でもまーまー描かれています。
ちなみに、二作目はパージを利用して貧困層を一掃しようとしてる奴がいたり、金持ち達の人を殺してみたいという好奇心から生まれる「殺人ゲーム」をしてる人間のクソみたいな奴らがこれでもかと出てくるので最高ですよ。
で、本作も二作目ほどとは言えないですけど、それなりに出てきます。
例えば単純にパージという法律を楽しんでる人、ちょっとした恨みで夫を銃撃してしまう奥さんとかね。
中でも、あ〜パージがあったら本当にいそうと思ったのは、殺しをやってみたいという好奇心で外国からわざわざくる人です。
人間て好奇心があったからここまで進化してこれたって言う説もあるんですが、本当にその通りで、やった事ない事って興味湧きますよね。
なので、『パージ』があったら人殺しをやってみたいなんて思う人がいてもおかしくないと思います。
好奇心って怖いな~と改めて思いましたよ。
ほんで、『パージ』なんて法律あるべきじゃない!と思う人もそりゃあ確実にいますよね〜。
そんな奴がいたら、もちろんパージ賛成派は「パージ」という法律を駆使して反対派を殺そうとすると思います。
ってな感じで、本作に出てくる登場人物がする行動ってのは全部ありえそうで、見てて考えさせられるし超楽しいですよ。
ってかそもそも映画とかゲームが好きな人って日常世界で見れない事とか、出来ない事を映像で見れる、プレイで体験出来るから好きって人たくさんいると思うんですよね。
僕、『グランドセフトオート』ってゲーム大好きなんですけど、あれは現実世界で絶対にやっちゃいけない事をこれでもかって出来るから楽しいんですよ。
人なんか絶対に殺してはイケナイですよ?
でもゲームじゃOKだからバタバタ撃ち殺すし…
だから、「パージ」が本当にこの世にあったら、映画好きとかゲーム好きはどうなるか分からないですよwww
僕は映画もゲームも好きなので、自分だったらどうするかなと思って、考えてみたんですけど、「殺したい人」なんていなかったので幸せだなと改めて思いました。
でも!
映画の帰りにタバコをポイ捨てする人がいて
「こいつ死ねばいいのに」
って思って、ハッ( ゜Д゜;)としました。(笑)
そーいえば、パージシリーズって製作陣が楽しみながら作っていると思うんですよね。
なんでかって言うと、本当にいろんなクソ人間が出てくるからです。
要はちゃんと考えられてるって事。
絶対ね、製作陣は
「パージあったらこんな人間いそうじゃね?」
「あーいるいる!おれだったら◯◯するな〜」
「ぎゃはははっ!それいい!はい!それ映画内に採用〜!!」
ってな楽しそうな会話をしてると思うんですよ〜(笑)
多分二作目でこの会話を一番楽しんだのだと思います。
あ、そうそう。
本作は、個人的にクソ笑えるシーンがあったんですけど(オレ以外誰も笑ってなかった)そこの話だけ書いておきたいので書きますね。
見た人は分かると思うんですけど、トラップシーンです。
パージを楽しんでる奴らの中に直接手を下すのではなくて、罠を仕掛けてそれに引っかかった人を見て楽しんでる奴らがいます。
で、主人公のレオとローン上院議員も罠を発動させちゃうわけですよ。
その罠ってのが、足でワイヤーを引張ちゃうと振り子の刃が横から来るっていう、なんともありがちな罠なんですね?
で、その刃が間一髪当たらないんですよ。
・・・ここまでの文面みたらどこが笑えるのって思うじゃないですか。
問題は刃が当たらなかった後なんです。
目的地に行く為には左右に揺れる振り子の刃を通り抜けないといけないんですけど、その振り子を「1、2の3!!!」って感じで通り抜けるんですよね。
で、その後パッとカットが切り替わると遠目の画になって振り子の全体像が分かるんですけど・・・
どー見てもしゃがめばいつでも通れる!!!!!!www
お前らバカか!って感じw
しかもカット割りのタイミングとかがどー見てもウケを狙ってるようにしか見えなくて遠慮なく笑いましたねw
ってことで
もーそろそろ良かった点はいいでしょ。
残念な点
粛清
パージジリースは本当に本当にムカつく「クソの極みの人間」が出てきます。
結構見てる観客もイライラが溜まるのですよ。
映画内ではパージ(浄化)しまくってますけど、観客の精神も浄化して欲しいんですよね。
どういうことかと言うと、ムカつくクソ人間共が「ざまぁ」って思うような形でやり返されて欲しいって事です。その点もね〜二作目の方が良かった…
本作はちゃんとあるんだけど、あっさりしてるんですよねー
ちなみに二作目は殺しをゲームにしてる貴族が出てくるんですけど、そいつらは殺しの遊び道具であるターゲット(主人公たち)に途中から反撃されて、あたふたし始めるんですよ。
そして「やべえ…」って顔をする。
まさに見てるこっちは「ざまぁww」ってなるわけです。
こーいうのがね〜本作はもっと欲しかったな〜。
ま、強いて言えばの話です。
平和な時間
本作は割りと平和な時間があります。
そこがちょっと退屈なんですよね〜。
これもね〜、二作目と比べちゃうんだけど二作目は、外は殺人の嵐だって事で とある家族の家に避難するんですが、避難したんだから平和な時間が訪れた~と思いますよね。
でも
「なんかおかしい…え?なんか雰囲気が怖いんだけど…なにこれなにこれ」
って感じになるんです。
結局、その家族も日頃の恨みから家の中でパージし始めるというオチなんですけど、一見平和に見えて平和じゃない雰囲気の演出が凄く上手くて怖オモシロかったです。
なんだけど、本作は平和な時間は割と本当に平和なんですよ。(笑)
外に出ると色んなクズ共がいるから楽しいんだけど、中にいると出てこないしね。
二作目は室内にいても恐怖の感じがあったのに、本作は室内にいると結構平和でちょっと残念だな〜と思いました。
まあこれも強いて言えばの話です。笑
『パージ:大統領令』から学ぶ人生
〜人は好奇心があったからここまで繁栄した。だが人間の好奇心は恐ろしい〜
〜日々言いたい事を我慢してるのは悪い事じゃないし、それも強さだ〜
〜日々、法律等のルールに縛られた世の中で精神を浄化する方法の一つは、やってはいけない事をやっても良いゲームなどをする事〜
〜人は好奇心があったからここまで繁栄した。だが人間の好奇心は恐ろしい〜
好奇心はドーパミンと密接な関係があって、その証拠と言っていいか分からないですけど、パーキンソン病はドーパミンが不足する病気で自発的な行動が出来なくなります。
映画ネタで言うとマイケル・J・フォックスがパーキンソン病にかかってます。
・・・すいません。話の本質がズレました。マイケル・J・フォックスの話したかっただけです笑
何が言いたいかって言うと人間の好奇心はこえーよって事です。
あの生き物食えのかな〜っていう好奇心があったからこんなに食べ物に恵まれてるわけですしね。
それって客観的に見たらこわくないですか??
〜日々言いたい事を我慢してるのは悪い事じゃないし、それも強さだ〜
パージを見て言いたい事そのまま言うとか、殴りたいと思ったら殴るような人間になっっちゃダメですよ?笑
本作でも、「パージは噂ほどスッキリしなかった」って言うセリフ出てきますからね。
現実世界でルールに従わなかったり、イラつきをそのまま解放したらろくな事待ってないですからね(笑)
我慢も強さっす。
〜日々、法律等のルールに縛られた世の中で精神を浄化する方法の一つはやってはいけない事をやっても良いゲームをする事〜
ストレスの発散なんて人それぞれですけど、割と「あいつ死ねば良いのに」とか思っちゃう人に言いたいです。
映画とゲームはいいぞ〜(笑)
映画は日頃の生活でよくいるムカつく奴がぶっ殺されたりするし、ゲームでは法律的に絶対アウトな事をする事ができるので精神の浄化にはぴったりですよ。
僕なんか、毎朝通る道に凄い人が溜まる信号があって、みーーんな信号ちゃんと待ってるのに平気な顔して信号無視してく人とかいると、そんな人が轢き殺される映画とか妄想してますからねwww
なんか今回の感想ブログは「死」って単語が多かった気がするのですが、僕は基本的に温厚なので勘違いはしないでくださいね(笑)
それでは読んで頂きありがとうございました。
Fin
余談
店を襲撃しにくるブスいるじゃないですか。
あいつ
チョコバーって言い過ぎ!!!!(笑)