【ネタバレ感想】映画『ラ・ラ・ランド』から学ぶ人生(レビュー)
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どーも。しーまんです!
本当はトリプルXの感想記事書こうと思ってたんですよ。
ですが
最高すぎたので結局これ。
ドン
『ラ・ラ・ランド』
あらすじ
オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。(以上、映画.com)
スタッフ・キャスト
キャスト
ライアン・ゴズリング セバスチャン
エマ・ストーン ミア
キャリー・ヘルナンデス トレイシー
ジェシカ・ローゼンバーグ アレクシス
ソノヤ・ミズノ ケイトリン(以上、映画.com)
作品について詳しく知りたい場合は是非モンキーさんのブログを見てください!
オマージュ作品の事とか詳しく書かれています。
僕はオマージュ作品一応見たことあって、そのうえで思ったのは
本作はオマージュっていうよりほぼ再現ですw
なので、オマージュには触れません(笑)
『ラ・ラ・ランド』を一言で言うならば?
「夢を追う男女の素敵で切ない話」
かなー。僕はいっつも映画を一言で表現する文言とかクソふざけるんですけど今回は無理。
だって素敵すぎるんだもん…
今もサウンドラックを聞きながら記事を書いてますが涙で前が…
ってのは言い過ぎですが、泣きそうではあります。でも映画館では大・大・大号泣でした。
僕もね、一応夢を追って東京に来てる身なので映画で起こる出来事ほぼ全てに共感できました。
考えれば考えるほど切なくなってくるので、正直もう考えたくありません(笑)
でも、早速感想に入っていきます。
ネタバレ感想
先に一つ言わせて。監督デミアン・チャゼル。お前絶対モテるだろぉぉぉぉお!!!
なんで「モテるだろぉぉぉ」と思ったのかというと、映画内の演出や伏線が非常にモテ男がする事に近いんです。
そもそも映画は監督自身の人生が作品に反映される事が非常に多いです。
有名な話だとスティーブン・スピルバーグ。
彼は少年時代の父親との確執が作品にかなり影響しています。詳しくはこちら
僕が知ってる限り自分自身の人生が作品に影響してないのはジャッキーチェンぐらいかな(笑)詳しくはこちら
で、デミアン・チャゼルはジャズドラマーを夢に抱いていたが、志半ばで挫折して映画監督になっている人ですよね。
つまり彼は夢を目指す素晴らしさ、夢を叶える大変さ、夢を叶えるために行動すると何が起きるのかを人一倍知ってる人なのでしょう。
ってなわけでデミアン・チャゼルも露骨に自分自身の経験等が映画に影響しています。
という事はですよ?
彼が手掛ける演出ってのは彼の性格が少なからず出てるとおもうんですよ(笑)
例えば…
- クラクション
最初は最悪の出会いで使用したクラクション。それが、いつのまにか愛する人を呼ぶ声に変わってます。
- セブがミアの実家をなぜか分かるシーン
ミアとの会話を覚えていて図書館というワードで突き止めたわけですよね。
(ここでもクラクションが活きるのがまた良い)
- セブの店の名前が…
彼はどうしても付けたい店名があったのにもかかわらず、結局はミアが考えた店名にしています。
言ってしまえば伏線なのですが、どれも過去の出来事や会話を覚えていて男性が女性に対して行っている事です。僕が言いたいのはデミアンは…
女性の些細な会話や出来事を覚えていてプレゼントとかあげちゃう人なんでよ!!!!
きっとぉ!(笑)
女性がされたら嬉しいですよねー。
女性がされたら嬉しい演出の連発で、この監督絶対モテると思ってしまいました。
これ、本当になんも確証のない深読みなんで、さらりと流してください(笑)
ってことで・・・
良かったところ・印象に残ったところ!!
ミュージカルを毛嫌いしてた僕が?
正直僕はミュージカル映画を毛嫌いしていました。
展開がバカバカしく思えてしまうから。
映画ってありえない話ばっかりじゃないですか。
でも楽しいのはありえない事が起きているのだけど、作品の世界観に納得出来るからです。
だから世界観が納得出来ない映画は基本的に面白くないです。
で、数ある映画の中でもミュージカル映画の世界観が一番納得できなくて毛嫌いしてました。
だって世界観は現実に限りなく近いのに、会話の中で突然歌って踊りだすってもうバカバカしいなと思ってました。すいません。
でも、本作は違う。
本作は、ミュージカルのアホっぽさも理解しています。
ミュージカルの突拍子のない展開の段取りをあえてやったりするんですよね。
これに関しては町山さんが語っていますので、YouTubeで探してください(笑)
そして僕がいいなと思ったのはミュージカルのちょっとバカバカしく思えてしまう特性を活かした登場人物の心情表現ですね。これは演出の妙ですが、照明がふーと暗くなって自分の世界に入る所とかミュージカルのバカバカしい世界観を逆手に取ってます。
ライアン・ゴズリング主演『ドライヴ』の名シーンでエレベーターの中で起こる幻想的な素晴らしいシーンありますよね?
これって名シーンだけど、あの作品のリアリティーラインで言ったらちょっとおかしい展開じゃないですか。
そんな感じの展開をミュージカルに演出として組み込むと、とてつもなく幻想的で素晴らしいとしか言いようのないものになるんですね。
恋が実るプラネタリウムでのシーンなんてもう…なんか思い出してるだけで泣けてきます(笑)
夢追ってる人アルアルがグサグサ刺さる
最初の方でも書きましたが僕自身も夢を抱いています。
夢を追って新卒で入った会社をすぐさまに辞めるなんていうアホ行動をしちゃったりしてる人間です。(笑)
なので、本作で起こる出来事はこれでもかというぐらい分かります。
なので僕自身がわかるぅぅぅぅって思った所あげますね。
・夢を追って行動してるとそれなりにチャンスはくる
行動してますから、そりゃチャンスはくるんですよ。
ただ、それが自分の理想のチャンスかと言えばそういうわけじゃないんですよね。
ここでの選択肢がかなり重要なわけで、基本的に夢追い人はお金がないので
少しでもお金が入るチャンスが訪れると自分の信念が揺らいだり忘れたり。
本作にもバッチリその展開がありますよね。セブはミアを愛するが故だから切なかったりもしますが…
・親がうるさい(笑)
セブが夢から脱線してしまうのはミアのためですが、きっかけはミアの親からの電話ですよね。
いやー、本当に親ってうるさいんですよ(笑)
心配が故のうるささなんですけどね…僕の親も超うるさいです。
・セブがミアに言ってしまう一言
路線は若干違えど人気者になったセブと未だ花が咲かないミアはすれ違いが生じてしまいケンカが勃発。
で、ミアに痛い所を突かれたセブはミアに対して「優越感に浸って不遇な俺を愛した」的な事を言うんですよね…
これ、絶対言ってはいけない一言ですけど、僕はミアにも図星な所があったんじゃないかと思うんですよね。お互いが夢の成功を望んでいるカップルだからこそですが…
要はお互い成功していなければ、自分が惨めにならないですよね。まだ安心していられるわけです。でも一番身近にいる人が成功し始めたら自分の現実が浮き彫りとなってしまいます。
セブは路線がズレても資金を貯めてお店を出せるわけですから、ミアはあそこまで突っ込む必要もないですしね。
語らずにはいられない最後の展開
正直言って『SEB'S』って出てきた時点で涙腺はぶっ飛んでました。
そっからのセブがミアを見つけてからの「CITY OF STARS」で照明がふーと落ちて幻想の世界に行きます。あれはセブだけの空想なのか、二人の空想なのか迷ったんですけど、セブとミアの照明が落ちてズームして行くので、僕は二人の幻想なのだと信じたい。
あの幻想の展開はまさに観客が求めてる展開なんだけど、それはあくまで幻想でしかないし、セブの報われない純粋な男心とかを考えたら涙が止まらなくて…
素敵すぎる演出でした。
そして最後のセブというか、ライアン・ゴズリングの表情は本当にたまらん。
この人『ドライヴ』でもそうだったけど悟りを開いた寂しい顔がうますぎ。(笑)
「もう無理だと分かってるけど、吹っ切れない寂しい顔」を募集してる方はゴズリングにお電話をってなってるんじゃないでしょうか(笑)
ミアの理想の相手とは…
これは僕の深読みかもしれないですが、夢ってのは自分の夢だから正直な所、自分の夢が叶えばいいんですよね。だからミアは同じような志を持った男性に惹かれるかもしれないですが、本当に必要な相手は結婚相手のような程々に忙しい男性なのかもしれないですね。実際にセブもそれを理解してるのか、店が繁盛してても「程々がいい」って言いますしね。
ミアの旦那は専業主夫的な立ち位置という人もいますが、僕も最初はそう思ったんですけど、子供の面倒見るおばあちゃんみたいな人いたから程々に忙しい人なんだと思います。
あー。考えるだけで泣きそう。(笑)
それにしても、純粋な男の恋って結構報われない事多いんだよな〜
あーやだやだ。(笑)
『ラ・ラ・ランド』から学んだ人生
〜恋人にはお互いを高め合える人を選べ〜
〜夢が途中でズレる事は悪い事じゃない。でも初志貫徹だけは忘れるな〜
〜女性の話はよく聞くこと。いつどこで活きるか分からない〜
です。(笑)
いやーまだまだ書きたい事たくさんある。
映画の約束した後に二人が別の方向に帰るシーン。
別々の方向に進んで二人とも振り向くんだけどタイミングが全然違う所とかキュンとするよねー(笑)
そんな感じの話がたくさんあります(笑)
まあ、とりあえず
劇場から出ても登場人物の今後が気になる作品って本当に素晴らしい作品だと思います。劇場から出ても、心はまだ作品の世界にいるって事です。
セブには幸せになってもらいたいし、ミアにも幸せでいてほしい。
そんな風に思える映画でした。
登場人物みんな幸せなんだけど切ない。
あーなんてもどかしいんだーーーー!!!
余談
そうそう、今回ワンカットとか出演者をヌーっと追いかけるカメラワークとか
どーやって撮ってんだ?ってシーン多いですけど、
まず
ワンカットはワンカット風です。(キングスマンの教会バトルみたいな感じかな)
で、
カメラワークはiPhone使ったりしてます。あと、カメラの可動域が広いクレーンとか。
では!
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