【ネタバレ感想】映画『クリード2 / 炎の宿敵』から学ぶ人生(レビュー・解説)
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感想を書ける気がしねえ・・・。
どん
『クリード2 / 炎の宿敵』
作品情報
スタッフ・キャスト
スタッフ
監督 スティーブン・ケイプル・Jr.
製作 シルベスター・スタローン
ケビン・キング・テンプルトン
チャールズ・ウィンクラー
ウィリアム・チャートフ(以上、映画.comより)
キャスト
マイケル・B・ジョーダン アドニス・クリード
シルベスター・スタローン ロッキー・バルボア
テッサ・トンプソン ビアンカ・テイラー
フィリシア・ラシャド メアリー・アン・クリード
ドルフ・ラングレン イワン・ドラゴ(以上、映画.comより)
解説・あらすじ
「ロッキー」シリーズを新たな主人公アドニスの物語として復活させ、世界中で好評を博した「クリード チャンプを継ぐ男」の続編。「ロッキー4 炎の友情」で、アドニスの父であり、ロッキーの盟友だったアポロ・クリードを葬ったイワン・ドラコの息子ヴィクターが登場し、アドニスが因縁の対決に挑む姿を描く。
ロッキーの指導の下、世界チャンピオンに上り詰めたアドニスは、かつて父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターと対戦することになる。ヴィクターの反則行為により試合には勝利したものの、納得のいく勝利を飾ることができなかったアドニスは、心身ともに不調に陥ってしまう。やがて婚約者のビアンカが出産して父親になったアドニスは、ロッキーから父親という存在の大切さを諭され、しばらく一線から遠のくことに。しかし、「ボクシングこそが自分そのもの」と気づいたアドニスは、ヴィクターとの再戦を決意する。
前作から続いてアドニス役をマイケル・B・ジョーダン、ロッキー役をシルベスター・スタローンが演じ、スタローンは脚本も担当。「ロッキー4」でイワン・ドラコを演じたドルフ・ラングレンも同役で出演。監督は新鋭スティーブン・ケイプル・Jr.が務めた。
(以上、映画.comより)
予告
俺が好きな「男泣き編」の予告貼っておきますね。
ネタバレ感想
何かを背負って戦う男たちの姿に涙。
そして父と子の関係にまた涙。
もう前が見えませぇぇぇっん!
今回いつも以上に言いたいことがスクランブル交差点のようにごっちゃごちゃしててまとまらないんで、以降はテキトーに思ったことズラズラ並べますw
男たちの戦う理由
前作『クリード チャンプを継ぐ男』で自分は"過ち"じゃないと証明するために戦い、見事に証明して見せたアドニス・クリードくん。今回そんな彼の前に現れたのが・・・みなさんご存知、アポロ・クリードを殺してしまった殺人マシーンことイワン・ドラゴとその息子のヴィクターくん。通称ドラゴ親子が現れたことによって宿命の戦いが今始まる〜って感じで割と早い段階で対戦するんだけど、アドニスはボッコボコにされちゃいます。結果的にはヴィクターが反則負けするので、アドニスは負けてないんだけど精神的には完全に敗北の気分になってしまいます。
でヴィクターがアドニスを圧倒した理由ってのは明白でして、戦う理由っていうか戦いにかける想いってのがアドニスの比にならないんですよね。
ロッキーとドラゴの会話でアポロvsドラゴの話が出ますけど、そこでロッキーは「遠い昔の話だ」と言うんですが、ドラゴは「俺にとっては昨日の話だ」と言うんですよ。そうだよね〜。その試合が原因で色々人生変わっちゃったもんね…。ロッキー像を見つめるドラゴ親子の表情ったら・・・(ノД`)・゜・。
まあそんな会話からも分かるように、積年の思いが詰まった結晶なんですよね、ヴィクターの身体とそれから放たれる打撃は。ヴィクター(victor:優勝者)という名前にも勝ちにこだわった強い想いを感じます。そりゃあ強えよ。(まあ彼の名前victorじゃなくてviktorらしいですけどねハハハ)
一方のアドニスは・・・前作では"自分が過ちではないことを証明するため"に戦っていたから、ロッキー3でアポロが言ってた「虎のような目」になっていましたけど、今回はもう証明した後だからか、もう戦う理由っていうのは自分で見つけられない状態なんで、目は普通というかなんというかマイケル・B・ジョーダンの目です。そりゃ勝てないよねぇ…。(あのタイミングで試合する時点でアドニスが勝つわけないとTHE野暮なこと思ったのは言わないでおきます。)
それにしても一番メンタルが重要なスポーツはゴルフだなんて聞いたことありますけど、ボクシングって追う者と追われる者の関係がかなりハッキリしてるスポーツだからゴルフに負けないぐらいメンタルが勝敗を左右させますよね〜。
戦う理由・背負ってるもの(メンタル)で勝敗が決まるってのはベタっちゃベタだけど、やっぱそこにフォーカスを当てられると男は弱いよな〜と改めて思えました。
っていうか予告で使われてたアドニスが片手で立ち上がる姿ってここだったんかいって感じだったんですけど、そのシーンでおれはすでに涙チョチョギレ〜でしたw
アドニスくん、ロッキーおじいちゃんにそんな態度とらないで。
前作で、ロッキーがアドニスに対して「お前は家族じゃない」的なこと言ってた気がするんですけど、本作ではアドニスがロッキーに割と酷い態度をとります。あれ?アドニスってこんな精神的に幼い男だっけ?ってぐらいロッキーに酷いですから(笑)
我々はロッキーシリーズでロッキーという男の生涯を見てるからさ、キャラという枠組みを超えているというか、ロッキーという男は確かに存在しているみたいな感覚だから、彼が酷い扱いされてると泣けてきちゃうんですよね…。
アドニスを励ますためにわざわざ病院にまで行き、代わりにセコンドを務めた男に「よくやった」と言ってあげて、アドニスに励ましの声をかけたと思いきやスーパー邪険に扱われて、怒るでもなくアドニスの言葉を受け止めてその場をあとにする・・・ロッキーにそんな絡み方しないでよぉ・・・って感じでなんか悲しくなっちゃいましたよ。
やっぱアガるキツそうなトレーニングシーン
トレーニングシーンってやっぱ上がりますよね〜。
ただ、もちろん訓練してる様子をただ見せるだけじゃそんなにアガらないわけでして、やっぱ編集テンポとか音楽がうまいこと合わさって初めて心を震わす感じになるんですよね。そんで今回、前作も良かった気がするけど音の使い方が良かった。
再戦に向けてトレーニングするシーンで一瞬だけパンチと音楽がシンクロする瞬間あったの覚えてます?あれめっちゃアガったんだよな〜。純粋に「おお!」てなりました…。
他には初戦に向けてのトレーニングで、アドニスのミット撃ちが結構長い時間映るところがあるんですが、そこのミット打ちが凄くてですね〜、めっちゃ圧倒されました。マイケル・B・ジョーダンすげえマジで。
映像見えなくなるぐらい泣いた最終決戦
泣くの分かってるんで、普段持ち歩かないポケットティッシュを持参して鑑賞してたんですけど、まさかそのポケットティッシュをドラゴ親子に使うとは思いませんでした。
というのも、試合に母ちゃんくるんですよね…。そんでヴィクターの負けが濃厚になってくると、母ちゃん席を立ってどっか行くんですよ…。ヴィクターの母はもちろん息子を愛していなくて、"息子の結果"を愛してるんでしょう…。なんて最低な野郎なんでしょうか。母親の風上にも置けないやつですよホント。
そんで、あろうことか母親が離席したことによって出来た空席をヴィクターは見てしまうんですよ。そん時のヴィクターの表情っと言ったらもう・・・
超ミゼラブル!哀れ!ほんと可哀想!
ヴィクターも母親に"俺"という存在を証明したかったのかな〜って思ったら涙がボロッボロと出てきちゃったんですけど、それだけで終わらず、ヴィクターはまだ何かを証明しようとしてるのか、立ち上がろうとするんですよ。その姿にですね、わたくしは決壊したダムのように号泣しました。ちなみに鼻のダムも決壊して鼻汁ブッシャァァァでしたよ。出過ぎて鼻詰まり治ったわ!ありがとうヴィクター!もうお前はヴィクター(優勝者)じゃなくてプルーヴァー(証明者)に改名しろぁぁあ!
あとさぁ、俺は空手をやっていた時期がありまして、ボクシングみたいに殴り合いの対戦することが多々あって優勝することも何度かあったんですよ(さらりと自慢すいません)。
そん時の戦う理由ってなんだったのかを考えると、応援してる人(両親や友達)の歓喜する顔を見たいっていう理由だったんですよ。臭いとか言わないでね。マジなのよ。
だからさ、ヴィクターも母を恨んでるとは言え、心のどこかに母の喜ぶ姿を見たいっていう思いが一ミリでもあったんじゃないかとか考えちゃってもう涙が止まらなくてさぁ、正直アドニスが見えなくなってましたからね...。
・・・そんで今度はイワンですよ。
タオルを投げるという展開は正直予想つきました。
だってロッキーがタオルを投げなかったことを後悔してるという話が出てくるしね…。
それで再戦したらアドニスが勝つ展開になるじゃないですかそりゃあ。そこでロッキーがタオルを投げるっていうのはないから、イワンがヴィクターに投げるのかな〜とは思ってましたよ。
でもね〜泣けるじゃないですか。だってタオルを投げる行為ってのは、息子のことを思っての行為ですよね。違います?
それを殺人マシーンと呼ばれた男がやるんですよ?妻に見放された男が母に見放された息子を守るためにタオルを投げるんですよ?泣くわそんなもんよぉぉぉお!
とにかくこの映画のタイトルってなんだっけ〜!?ってぐらいドラゴ親子に泣かされた試合でしたね…。
ただ少し言いたいこともあって、、、個人的にはアドニスがヴィクターに勝てたのって、ただヴィクター対策をしたからのように見えてしまったんですよね…。ヴィクター対策ってのは、首鍛えたり腹筋痛めつけて耐久力上げてるのとか、リーチの長いヴィクターが苦手な間合い「超至近距離」で殴り合いするためにタイヤに片足突っ込んでスパーリングしたりとかですね。
そういうの個人的には格闘が好きなんで面白いんですけど、アドニスはヴィクター対策をしただけじゃなくて「ボクシングこそが自分そのもの」と気付いて自分自身を証明するためや、父としての何かを背負ってるから勝てたのだと思うけど、その割に赤ちゃんの存在とか映ってたっけ?多分なかったと思うんですけど、彼女と母親は観戦してたから、誰が赤ちゃんの面倒見てるんだろう・・・とマジでどうでもいいこと思ってしまいましたからね。いやどうでもよくないか?アドニスが試合してる時に赤ちゃんの描写あったらもうちょっと変わってたかも。
いや、やっぱいいよ!試合終わってからのくだりで俺は十分満足よ!
お墓に語るアドニス、息子と会うロッキー。そして脱水症状になる俺。
最後のくだり・・・なんなんですかあれ。体の水分を全部抜くつもりでしょ。ふざけんなよ死ぬほど泣いたわ。エシディシみたいに泣いたわ。
アドニスはアポロが眠るお墓の前で色々語り、最後にはアポロにとっての孫を紹介するんですよ。そして一方のロッキーは息子の家に訪問してビックリするぐらい可愛い孫と対面するんですよね。ロッキーとアポロが孫と対面する瞬間ですよ?これリアルタイムでロッキーシリーズ見ていた人は多分劇場で死んでますよ?リアルタイムで見てない俺が死ぬところでしたから。そんでさ、息子が「おじいちゃんだよ」って孫に紹介するところで一度死にましたからね俺(笑)
クリード2から学ぶ人生
男なら人生ただなんとなく生きるんじゃなくて自分自身の何かを証明するために生きた方がアツいぜ!!
最近、学ぶ人生コーナーまったくやってませんでしたけど、やった方がいい的なありがたいコメント何度かもらってるんで出来るだけやるように頑張ります・・・
終わりに
ちょっともう・・・泣きすぎたし感想まとまんないしで、いつも以上に薄っぺらい感想ですが、もういいよ・・・。アツかったんだよ。帰宅してからまず最初に腕立てと腹筋したんだよ。自分のなりたい姿に向かって努力しようと思ったんだよ。男を突き動かすエネルギーがあるんだよこの映画には。それだけでいいじゃないか。はい。
Fin
余談
どうでもいいかもしれないけど、本作、鏡を使った見せ方が多くなかったですか?
例えば、一番最初にロッキーが登場するシーン。どんな感じだったかと言うと、鏡越しに映るロッキーが喋りながら徐々にクリード近づいてくる感じでした。他にはヴィクターのトレーニングシーンでメディシンボールを壁にぶつける瞬間があるんだけど、そこも鏡を使って見せてました。あとロッキーが病院のエレベーターから降りる様子も鏡ごしに映してました。
もしかしたら監督は鏡を使った見せ方が好きなのかもしれないですね。次回作があればそういったところ気にしてみたいと思います。
こちらもよろしく!!