知名度の低かった三浦大知がキッカケとなった衝撃的な出会い【後編】
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三浦大知がキッカケとなった奇跡?のような出会い〜【後編】
「ごゆっくりどうぞ〜」
頭に雷が落ちながらも平然を装ってその場をやり過ごし、俺は店内をブラブラし始めた。ブラブラしながらも頭の中はパニック状態だった。
待てよ待てよ待てよ。
今携帯いじれないから確認出来ないけど、あの手は見たことあるぞ…俺の記憶力はそうだって言ってるぞ…。っていうか雰囲気もTwitterに載ってた後ろ姿っぽかったぞ…。
っていうか、こんなことってあんの!?
その後もアパレル軍団が注文をする時は基本的に俺が接客したが、俺は必死に冷静を装って何度もHaatanと思われる人物をチラ見していた。
そしてバイトが終わり、やっと携帯を触れるという時。
俺はTwitterを確認した。いや、Haatanのアカウントを確認した。
や、やっぱりあの人だ…。あのアパレル軍団の中にいた1人だ…。『手』だけで分かる…。
まじかよ…、こんなことあんのかよ
次の日
大学で親友Yくんに、いままでのことを全部話した。
Yくん 「へ〜そんなことあんのかい」
おれ 「いや〜こんなことなかなか無いよ…。どうしてもコンタクト取りたいっていうか、、、出会いを形にしたいんだよなぁ〜(;´Д`A “」
説明しよう!!!
昔は
「三浦大知が好き」
「え!?私も~!」
という出会いは惑星直列並みの奇跡だったのだ!(言いすぎ)
加えて、しーまんとHaatanは全世界の人々が利用できるSNSで繋がっていたうえに、実はお互いがフォロワーと知らずに何回か顔を合わせていたのだ!
この出会いをなんとか形にしたいと思うのは当然なのである!
Yくん 「いや、声かけりゃ良かったやん」
おれ 「バァァァァカ野郎!!! あの、すいません…もしかしてHaatanさんですか?なんて言えるかボケぇっ!!」
Yくん 「はい!? ってなるわなwwつーかお前のその異常な記憶力ってホントひかれるよなw」
おれ「Twitterの『手』で気づきましたとか言えるワケねぇだろ…。それにしても本当役に立たないよ。すれ違った程度の顔も余裕で覚えてるからな…探偵とか向いてるのかも…。いやいやこんな話どーでも良いんだ!なんとか引かれずにコンタクト取る方法を考えなければ! なんかアイディアある?」
Yくん 「ない」
Yくんは非常に役に立たないので俺は1人で考えた…
フォロワーと知らずに絡むか...、うーん それだと普通のナンパになって失敗する確率高いからな〜、失敗したらもったい無いな...。
どーすっかな~。
いいか、俺。
まず整理するんだ。
名付けて「Haatanとの出会いを形にしよう作戦」の前提条件は・・・
1. Haatannがあなただと「手」で気づいたなんて身の毛のよだつことがバレてはイケナイ
2. 全世界の人が利用できるSNSで知名度の低い三浦大知繋がりでフォローしあってた人物が、実は何度も顔を合わせている人物だった。という奇跡をそれとなく発覚させたい。
・・・といったところか。
俺は自問自答しながら考えに考えまくった。
その結果「やっぱTwitterでそれとなく絡むしかないな」と思った。
しかし、Twitterで絡むといってもイキナリではオカシイため、Haatanが三浦大知のつぶやきをしていたら絡むことにした。
そんなある日。
俺は何も考えず三浦大知に関するツイートをした。
すると、Haatanからリプが来た。
「・・・」
これをチャンス呼ばずに何と呼ぶゥゥゥゥゥゥゥゥウ
そこで俺の頭の中には一つの疑問が浮かんだ。
ん?何で俺はこんなに必死なの?と。
あれ?これって一目惚れしてんの?え?そうなの?
すると脳内にイマジナリーフレンドならぬ、しーまん2号が出現する。
しーまん2号 「おまえ多分惚れてるよ。一目惚れっていうか、実はフォロワーがアパレル軍団の一員だったという奇跡と、お前がドリンクを持って行ったときのHaatanの気遣いが相まって惚れたんだよ、あと可愛かったしな」
しーまん1号 「あ〜。やっぱそういうことかぁ」
・・・自問自答、そして恋の気づきなんて こんなもんだ。
俺がHaatanとのコンタクトに必死になってるのは恋だと自覚した状態で、改めてHaatanにリプを送った。
最初は三浦大知の話題。
徐々に話の内容から三浦大知がフェードアウトして行く。
□
.
三浦大知が完全にフェードアウトしてもやりとりが終わらない。これは意外とイケるんじゃないか。
そう思ってると、いつの間にかダイレクトメッセージでやり取りをしていた。
俺はそろそろ本題に入ろうと思いジャブを放った。
「そういえば、どこ住みなんですか?」
「神奈川だよ!」
「マジすか!?俺もです(笑)」(当時神奈川に住んでた)
「ええ!?本当に?」
ジャブがめっちゃ当たってるゥゥゥゥゥゥゥゥウ
良いぞ!
次は右ストレートだ!
「神奈川の○○に住んでます」
「えええ!?私そこらへんで働いてるよwwえ、世間狭くない?」
「え!?こんなことってあるんすねwww ちなみに仕事は何やられてるんですか?」
「私もビックリしてる(笑)○○っていうアパレルで働いてるよ~」
その言葉を待っていた!
「え!?ちょっと待ってくださいよ!!! よく○○って居酒屋利用してません!?」
「!? 何で分かるの??」
はいっ来ました!そろそろアッパーのお時間だァァァァア
「ちょっと、衝撃なんですけど・・・俺、そこの店員です」
「ヤバぁ!!何この世間の狭さ!!」衝撃的すぎる...」
確かに世間は狭い。
だけど俺が強引に狭さを教えただけだ。
世の女性に言いたい。
仕組まれた出会いだってあると。
この後のLINEの盛り上がりようは相当なものだった。
そして最初Haatanはどの店員が俺なのか一致していたなかったが、あなたたちが予約せずに来店した時に対応した男と伝えたら顔が一致したようで、また盛り上がった。
そしてHaatanも「手前に座ってドリンクとか受け取ってた髪明るい女」と伝えてきたので、最初っから分かってたが「ぁぁああ!!一致しました!」とかテキトーに言ったら また盛り上がった。
・・・つくづく罪な男だ。
それから俺とHaatanは毎日メッセージを取り合っていたし、TwitterのダイレクトメッセージではなくLINEでのやりとりになっていた。
そしてある日のこと。
「今日、みんなで飲みに行くかも!バイト入ってる?」
と、Haaatanから連絡が来た。
シフトが入っていたから「入ってる。いらっしゃ〜い」と普通に返事をしたが、よくよく考えると、連絡を取るようになってから初めて顔を合わせることになるな。と思った。
なんとなく、どうなるか想像ついていたが、その想像は避けられないなと悟り、何も言わなかった。
そして、夜の22時ぐらい。
そろそろ来るんだろうなぁと思ってると、どうやら俺が接客中に別のバイトが席に通していたらしく、既に店内にアパレル軍団はいた。
俺がバイトしてた店は店内の構造的に全体を見渡せない作りになっているので全然気づかなかった。
だから俺はアパレル軍団、、、いや、Haaatanがいるということに、店内をブラブラしてる時に気づいた。
思わず2人とも声を出してしまう。
目と目が合うHaatanと俺。
時は青春時代に戻ったのかというぐらい、なんとも言えない空気が流れた。
「え、なに知り合いなの?」アパレル軍団のおそらくトップと思われる女性が言った。
まさに想像通りの展開になった。
「あっ、、、実はそうなんですよね〜」と俺はテキトーに流した。
Haatanもテキトーに流していた気がする。
それから2~3時間後、アパレル軍団はお会計を済まして帰ろうとしていた。
俺は帰ろうとしてるアパレル軍団を見つけて、「ありがとうございました」と言いに行った。
そしてアパレル軍団が会計を済ませ、俺に背中を向けてお店の外に出始めた。
すると
Haatanだけが振り返って「バイバイ」と口パクしながら手を小さく俺に振ってくれた。
それからは何回か2人で遊んだり、ご飯を食べに行ったりした。
そして、いつかのLINEのやりとりで俺とHaatanはディズニーシーへ行くことになった・・・。
ディズニーへ行く日が近づいてくると俺は考え始めた…。
これってディズニーで告白する流れになってる?
と。
俺も鈍感な方ではないからHaatanがある程度は好意を抱いてくれているとは思っていた。しかし、俺は天邪鬼な一面があり「ディズニーで告白したくないなぁ」と思っていた。
結局その考えは変わらず、ディズニーシーへ行く日が来てしまった。
くだらない話をしながら列を並んだり、買ってあげたアイスを地面に落とされたり、誰でも出来るミッキーのモノマネをして遊んだりと楽しい時間を過ごしていたら、気づいたらスッカリ夜になっていた…。時間は過ぎるのが早いもんだ。
俺は告白しないつもりだった。
しかし、ディズニーシーに行くのが初めてだった当時の俺は、この夢の世界が夜になると どうなるのか考えてもいなかった…。
街灯が、街灯を反射させる水面が俺に・・・
「告白しろ」
と言ってるように見えたのだ。
そしてチラっと隣にいる人物を見ると
「告白しろ」
と言ってるように見えた。
あ、これは逃げられない。と思い
近くの、人が少なくて話が出来るような場所に移動した。
イキナリ告るのもオカシイから、俺にとっては心底どうでもいい話をした。
料理で言ったら前菜みたいなものなのだろうか。
そして空気までもが俺に
「告白しろ」
と、言ってきたので俺はついに言い始めた。
料理で言ったらメインディッシュだ。
「あのさ、もう知ってると思うけど、オレ、Haatanのことが好きだから付き合って欲しい(言っちまったぁ〜〜〜〜〜)」
「いいよっ」
さすがにここまでいい感じでダメだったら呪うわ。と思いながらも俺の口は
「マジ!?ありがとう!これからよろしくね」
と言っていた。そしてHaatanは言った。
「それにしても、顔もどこに住んでる人かも知らずにフォローした人が実は居酒屋の客と店員どうしだったとわね〜w そして付き合っちゃうんだから驚きだよね。小説にでもできそうだねw」
「・・・やばいよね」
Fin
あとがき
・・・という訳で、俺は三浦大知がキッカケで奇妙な出会いをして、彼女が出来たのでした〜。
ちなみにHaatanとは3年前に別れてますヽ(○´∀`)人(´∀`○)ノイェーイ