しーまんの映画から学ぶ人生

しーまんの映画から学ぶ人生

映画は一人で見に行くけど、なんだかんだ感想は話したい。だけど話す相手がいないからブログを書く事にしました。

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【ネタバレ感想】映画『オリエント急行殺人事件(2017)』から学ぶ人生(レビュー)

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監督が主役もやってる映画って『ランボー最後の戦場』ぶりに見たかも…

 

 

どん

 

 

『オリエント急行殺人事件』

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作品情報

 

 スタッフ・キャスト

 

スタッフ

監督   ケネス・ブラナー

製作   リドリー・スコット
     マーク・ゴードン
     サイモン・キンバーグ
     ケネス・ブラナー
     ジュディ・ホフランド
      マイケル・シェイファー
製作総指揮 アディッティア・スード
      マシュー・ジェンキンス
      ジェームズ・プリチャード
      ヒラリー・ストロング
原作    アガサ・クリスティ

脚本    マイケル・グリーン

映画.comより)

 

 

キャスト

ケネス・ブラナー    エルキュール・ポアロ
ジョニー・デップ    エドワード・ラチェット
ミシェル・ファイファー キャロライン・ハバード
ジュディ・デンチ    ドラゴミロフ公爵夫人
ペネロペ・クルス    ピラール・エストラバドス
デイジー・リドリー   メアリ・デブナム
ウィレム・デフォー   ゲアハルト・ハードマン
ジョシュ・ギャッド   ヘクター・マックィーン
デレク・ジャコビ    エドワード・マスターマン
レスリー・オドム・Jr.  ドクター・アーバスノット
マーワン・ケンザリ   ピエール・ミシェル
オリビア・コールマン  ヒルデガルデ・シュミット
ルーシー・ボーイントン エレナ・アンドレニ伯爵夫人
マヌエル・ガルシア=ルルフォ マルケス
セルゲイ・ポルーニン  ルドルフ・アンドレニ伯爵
トム・ベイトマン    ブーク

映画.comより)

 

 

あらすじ・解説

1974年にも映画化されたアガサ・クリスティの名作ミステリーをケネス・ブラナーの製作・監督・主演、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファーら豪華キャストの共演で新たに映画化。トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、富豪ラチェットが刺殺された。教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人という目的地以外は共通点のない乗客たちと車掌をあわせた13人が、殺人事件の容疑者となってしまう。そして、この列車に乗り合わせていた世界一の探偵エルキュール・ポアロは、列車内という動く密室で起こった事件の解決に挑む。主人公の名探偵ポアロ役をブラナー、事件の被害者ラチェット役をデップ、未亡人役をファイファーが演じるほか、教授役にウィレム・デフォー、家庭教師役にデイジー・リドリー、公爵夫人役にジュディ・デンチ、宣教師役にペネロペ・クルスが配されている。(以上、映画.comより)

 

予告

youtu.be

 

 

まえおき

 

「ねぇしーまん。俺の友達にバーのマスターやってる奴いるから、そこに行ってみない?」

 

「いーよー。」

 

今から4〜5年前、俺は友人に誘われるがままバーに足を運んだ。

そして、バーに入った俺はすぐにマスターと仲良くなった。

マスターと会話を楽しんでいると、話題はいつのまにか小説の話に…。

 

しーまん 「へ〜マスターは小説が好きなんすね〜」

 

マスター 「そうなんだよ〜結構読んでるよ〜」

 

しーまん 「なんのジャンルが好きなんすか〜?」

 

マスター 「ミステリーだね。ラストに衝撃があるのはやっぱ楽しいよ」

 

しーまん 「へ〜。ちなみにマスター的に一番衝撃だったラストの小説はなんすか??」

 

マスター 「ん〜。古典だけど一番衝撃受けたのは『オリエント急行殺人事件』かな!」

 

しーまん 「あ〜アガサ・クリスティーの!読んだことないですわ〜。オチが有名らしいですね」

 

マスター 「超有名だよ!だってさ、容疑者が(バキューンバキューン)だったんだぜ!?」

 

しーまん 「マスター…。もし俺がこれから読みますね!って言ってたらどうしたんすか?サラリと全部言っちゃってるじゃないですか(笑)」

 

 

というわけで

 

 

ミステリーの古典と言われているアガサ・クリスティーの『オリエント急行殺人事件』。

お恥ずかしいことに原作を読んだことありませーーーーーん(笑)

でも結末は知ってたんですよね。マスターの野郎…。(僕が「オリエント急行殺人事件」のオチを知った時の物語を読んでいただきありがとうございましたw)

 

そんなわけで原作読んでなくてもオチだけは知ってたし、それが結構有名ってのも知ってたから、オチが有名すぎる小説の映画がまた出るの!?

と思い逆に今作『オリエント急行殺人事件』が気になっておりました。

あとね、マスターのせいでオチは知っていても誰が首謀者で、どういう経緯でそうなったのかとかは知らなかったので、結末に至るまでの過程を楽しめんじゃねぇかと思って観てきました。

 

 

 

ってことで早速感想に入っていきたいと思います。

 

それでは行きましょうしーまんの映画から学ぶ人生!!!

※僕のブログは基本的に作品を見て、他の人はどういう感想を抱いたの?と思ってる方に向けて書いてるので、ネタバレも普通にしてます。だから絶対にネタバレは辞めて。という方は今すぐページから出るか映画館に行ってください(笑)

 

 

 

 

ネタバレ感想

おもしろかった!

っていうかポアロという人間が凄い好き!

でも、今作はすごい俺の苦手なタイプの映画だ・・・。

 

 

 

いや〜

ちょこちょこミステリー要素以外でも映画的に楽しめるようになってて結構面白かったです。

あと、まさか原作に思い入れが無い僕でもジーンと来たり、うぉお!と上がる展開・描写があるとは思わなかったですねぇ。

で、いつも通り良かったポイントとか印象に残った所をあげていきたいと思うんですが、あくまで映画を原作未読の状態で鑑賞して、良い!と思ったポイントをあげるって感じですので、原作がそうなんだよボケってポイントが結構あるかもしれません…。

そん時はなんなりとお申し付けくださいませ(笑)

それでは

 

 

良かったポイント・印象に残ったポイント

 

 

天才変人エルキュール・ポアロが凄い好き

あのね〜、シャーロック・ホームズとかもそうなんすけど、今作みたいな天才変人が活躍する映画がすごい好きなんですよね〜僕。(笑)

だから天才変人のエルキュール・ポアロの事もとても好きになりました。

彼の変人要素といえば、常にバランスを気にしてるというか、シンメトリーじゃないといられないって所ですよね。

毎回ゆで卵?2つの高さが均一か気にしてるし、片足でウ◯コを踏んづけたら

「これではバランスが悪い」

とか言って踏んでない方の足でもウ◯コ踏んづけて両足ウ◯コ状態にしちゃうんすよね…

 

あーいう変人感…スゴイ好き。

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あと、パンとか食事に関する事になると子供のように目をキラッキラさせちゃう所とか、凄く可愛いらしい一面もありますよね。

 

あーいう可愛い感じ…スゴイ好き。

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あとさ、推理系の作品て天才変人的なキャラがたくさんいると思うんですよ。

シャーロック・ホームズもそうだし、ドラマになっちゃいますけど『メンタリスト』のパトリック・ジェーンとか『ライ・トゥ・ミー』のカル・ライトマンとかもそうですよね。

そういう推理系の作品に出てくる天才変人に共通して言えるのっていくつかあると思うんですけど、1つは驚異的な観察力ゆえに些細な事が気になってしょうがないという謂わば "能力" 的なものを持ってる所ですよね。

で、ポアロの場合その能力のせいで「生きづらさを感じる時がある」っていう本音を漏らしてて、"弱み"がチラホラと出ちゃってるのが良いですよね〜。

推理がちょっと行き止まると写真の中の愛する人に弱音を吐いちゃう所とかも弱みが全開で良いですよね…。

 

あーいう弱みを漏らしちゃう感じ…スゴイ好き。

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・・・とまあ気持ち悪い感じになっちゃいましたけど、何が言いたいかというとポアロは天才変人なんだけど、すごい人間味があってキャラとして非常に好感を持てたよぉって事です。

 

 

 

 

 

 

暇しないように意外と工夫されている?

 

ちょこちょこ暇しないように工夫されてるな〜って思う所がありました。

まずさ、原作がそうなのか知らんけど序盤から事件を推理で解決するという見せ場があるのが良いですよね。

物語の序盤とか冒頭で "つかみ" として見せ場を作るのってアクション映画の定石だから、アクション映画かよこれ!!って思っちゃいましたよ(笑)

 

しかもその事件解決シーンがイチイチ面白くて、わざわざ観衆の前でパフォーマスかのごとく推理を披露するんすよね…。

エンターテイナーですよね〜ポアロって(笑)

多分原作のポアロがそんな感じなんでしょうね。違う?

まあいいや。

 

話を戻しますと、推理を披露したのちに、犯行がバレた犯人は逃げ出すんですが、扉から逃げようと思ったら門番が邪魔だったから人混みをかき分けながら引き返すんですよ。

したらポアロがあらかじめ壁に刺しておいた杖に頭ゴッチんして終了するって感じなんすね。

ようはポアロは犯人が逃げ出した後に逃げ道を確保出来ないから戻ってくると分かっていたから壁に杖を刺していたんですけど、そーいう何手も先を読んでいるというスマートさを披露される「おもしれぇ」と思っちゃいますよね…

だから序盤から普通に心を掴まれちゃってましたよ僕は(笑)

 

 

 

列車の中で「ラチェット殺害事件」が発覚した時の描写も個人的には面白かったですね。

ラチェットが死んでるかも? となって彼の部屋にポアロが入るっていうくだりは基本的にずっと真上から映してるから観客としては俯瞰の位置で見てる感じなんすよ。

だから、個人的には小説読んでる感覚と似てる感じがあって面白かったです。

 

ずっと休暇を満喫してる感満載のポアロの表情が急に "男" になる瞬間もカッコよくて良かったんですけど、その話はどうでも良いか。(笑)

 

 

あとは、ラチェット殺害事件がおきてからする取り調べシーンについてなんですけど、ポアロは12人いる容疑者一人一人に取り調べをしていきますよね?

これまた原作がそうなのか知らないけど、取り調べをする場所が各々違うんすよ。

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1人は外で取り調べをしたかと思えば、もう1人は普通に部屋でしたり…。

仮に全部同じ場所で取り調べが行われていたら、僕は結構退屈な気分になってたかもしれないです。

でも1人ひとり取り調べする場所が違っていることによって絵面が毎回変わるので、暇しないようになってました。

その点すごい気が利いてるというか、上手いな〜と思いました。

 

まあ、上述した暇しないような工夫ってのが程よくばら撒かれているので、多少推理のテンポが早かったり、ケネス・ブランナー以外あんまり役者が目立ってない?と思っても楽しめると思いましたね〜。

 

 

あ、そういえば

容疑者って全員何かしら嘘をついてるんだけど、ポアロがデイジー・リドリー演じるメアリーにちょっと核心をついた質問をすると、彼女は2回連続で瞬きをするんすよね〜。

オチを知ってると何で嘘をついてるのかとか分かってるんで、キャラクター(役者)がつくる表情を面白い目線で見れるから、

「あ、いま瞬き多かったね( ̄ー ̄)ニヤリ

みたいな嫌らしい見方をしても今作は楽しめるんじゃないかと思います(笑)

 

※心理学ではウソをついてる人間は瞬きが多くなると言われています。

 

 

 

 

原作知らなくてもウォオ!とテンション上がったよ?

 

なんかね〜原作知らなくても、この展開・このセリフ、原作にもあるんだろうな〜とか思える所が何箇所かあって結構楽しかったです(笑)

例えば、「灰色の小さな脳細胞」とか言うくだり。

これ絶対原作でも言うでしょw 違います?(笑)

 

「灰色の小さな脳細胞」っていう発言はさ、なんか知的な感じもあるし、ユニークな感じもあってポアロというキャラクター性を言葉のピックアップだけで表現出来ててなんか良いですよね。

原作ファンもニヤリってやつじゃないのこれ。違う?

別に原作ファンでもない僕が謎にテンション上がってましたよ(笑)

 

 

あとは、最後の推理披露シーンも上がった。

終盤、ポアロが事件の真相にたどり着いてきて推理を披露し始めるって時は、容疑者全員が綺麗に横並びで座ってるという光景が真正面のショットで映るんですよね…

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その絵面がね〜 すごい舞台っぽくて

ウォ…なんか知らんけど上がるぅぅ

って思いました。

 

彼らに近づくポアロもかっけーし、

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その引き画もかっけーし、

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めっちゃ上がるじゃねぇーか!!

 

 

 

 

 

 

ポアロの最後の決断について

 

彼の最後の決断に関しては原作でも賛否両論らしいですね。(マスターもなんか言ってた気がする…)

まぁ言ってしまうと彼は、犯人たちの動機を受け入れて警察に事実とは違う事を言って罪を見逃すんですよね…。

僕は容疑者全員が犯人でしたというオチまでしか知らなかったので、ポアロの決断にかんする展開はマジで知らなくて結構衝撃を受けました(笑)

で、反感を買う可能性もありますけど、僕は「どんな理由があろうと殺人はダメだろ…だから見逃すのもダメだろ…」って思っちゃいます。

 

が、しかーーーし!!!

 

ポアロはバランスを気にする男。

彼の中にある "正義と不義の器がぶら下がった天秤" がグラッグラになってるような表情とか、「一生このアンバランスを背負って生きていく」という発言には かなりグッと来てしまいました。

 

あと、物語は12人の実行犯全員が「アームストロング事件」に関係してる事がキーになってるんだけど、実はポアロもアームストロング事件に関係してるから、彼が犯人を見逃した事によってポアロ自身も13人目の実行犯になってしまっているという見方も出来る感じが物語的に面白いから個人的に彼の決断は結構好きです!(笑)

 

 

 

 

僕が今作『オリエント急行殺人事件』が苦手な理由

 

僕は今作を面白かったとは思っています。

でも苦手です。

好きか・嫌いかって意味の 苦手 じゃなくて

得意か・不得意かって意味の "苦手" です…。

何でかっていうと、僕って人の顔とか映像で頭に入るものは異常に覚えるんですけど、その代わりに人の名前を異常に覚えられないんですよね…。

他の映画もシーンとか映像はめちゃくちゃ覚えてるんだけど、主役以外の名前とか基本的に全然覚えてないんすよ。

だから、今作みたいに名前がビュンビュン飛び交う映画って、誰の事言ってんの?となる事がかなりあるのでめっちゃ苦手です…。

ミステリー系を観るのには致命的過ぎるだろっていうね(笑)

なんか、記憶には覚えやすい記憶(エピソード記憶)ってのと、覚えづらい記憶(意味記憶)ってのがあって、名前は「覚えづらい記憶」に分類されるので、僕以外にもそういう人いると思うんだけど、僕はその中でも異常な方だと思う・・・(ようはバカ。)

 

とまあ心底どうでもいい話でした。

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

なんでオチが有名な作品を今更映画化すんの?とか思ったりはしましたけど、

物語って実はオチが一番需要な要素じゃないというか、そのオチに至るまでの過程がもの凄く大切だったりするし、日本には『古畑任三郎』っていう犯人が分かってるのに楽しい作品があるから、オチが分かっていても物語は楽しい!っていうことを日本人は知ってる筈だと思うので、今作は日本人ならなおさら楽しめる作品になってるんじゃないかな〜。

と、思ったり思わなかったり…(笑)

まぁとにかくね、ポアロ以外のキャラが目立ってない?とか思ったりもするけど、そのおかげでポアロというキャラクターを凄い好きになれたし、物語としても普通に楽しめたからオールオッケェェェェェェェイ。

 

 

 

 

Fin

 

 

 

余談

 

ケネス・ブラナーって普段はこーいう顔なんですけど、ポアロを演じてる時と顔が全然違いますよね(笑)

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やっぱ口髭の力が凄いのかな(笑)

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