【ネタバレ感想】映画『あしたは最高のはじまり』から学ぶ人生(レビュー)
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僕の明日は最高か
ドン
『あしたは最高のはじまり』
スタッフ
監督 ユーゴ・ジェラン
製作 フィリップ・ルスレ
ステファヌ・セレリエ
製作総指揮 レティシア・ガリツィン
オリジナル脚本 ギイェルモ・リオス
キャスト
オマール・シー サミュエル
クレマンス・ポエジー クリスティン
アントワーヌ・ベルトラン ベルニー
グロリア・コルストン グロリア
アシュリー・ウォルターズ ローウェル
あらすじ
南仏コートダジュールで独身生活を謳歌するサミュエルのもとに、かつて関係を持った女性クリスティンが訪ねてくる。クリスティンはサミュエルの娘だという赤ん坊グロリアを彼のもとに残し、姿を消してしまう。慌てたサミュエルはクリスティンを追ってロンドンへ飛ぶが、言葉すら通じない異国の地で彼女を見つけることはできず途方に暮れる。そんなサミュエルを救ったのは、地下鉄で出会ったゲイのベルニーだった。それから8年後、すっかり家族となった3人の前に、グロリアの母クリスティンが現われる。(以上、映画.comより)
予告
いつも前置きとして作品を見に行った理由やらなんやらを書いているのですが、今作に関しては何で見に行ったのか、自分でも良くわかっておりません・・・
強いて言うならオマール・シーが主演だからって理由かな。
って事で「めちゃくちゃ見てー!!!!」って言うほどの思いも無く見てきました。
要はそんなに期待してませんでしたって事ですね(笑)
はいっ
という事で、特に前置きとして書いておくこともないので早速初めて行きたいと思います。
それでは行きましょう、しーまんの映画から学ぶ人生!!!!
キャスト紹介
オマール・シー / サミュエル
(非常に悪意のある写真選択・・・)
地味に売れっ子の俳優さんです。
元々コメディアンの方なんですけど、『最強のふたり』がキッカケとなったのか、それ以降ちょくちょく有名作品に出演するようになりました。
例えば、『X-MEN: フューチャー&パスト』のビショップ役とか
『ジュラシック・ワールド』とか
『インフェルノ』とか。
ちょくちょく有名映画に出演してますよね。
記憶に残る役で出演してるかと聞かれたら「微妙・・・」って感じなので、個人的には応援してる役者さんなんですよね〜
ちなみに『トランスフォーマー:最後の騎士王』にも出演してるんですけど、「え?どこに?」って思いません??
ホットロッドの声を担当していますw
(こいつの一定空間だけ時を止める銃はかっこ良かったな〜)
クレマンス・ポエジー / クリスティン
この方どっかで見た事あんな〜〜何だっけな〜〜と思ってたら、ハリーポッターに出てる人でした。
これまた「え?どこに?」って思いません?(笑)
『ハリーポッターと炎のゴブレット』から出てくる フラー・デラクールの人です。
あと、『127時間』っていう映画にも出てるんですけど、あの映画は99%ジェームズ・フランコしか映らないの出演してないのとそんなに変わらないでしょう(笑)
アントワーヌ・ベルトラン / ベルニー
グロリアのもう一人の父(ゲイ)として出演してた俳優さん。
他の出演作品を紹介すると『人生、ブラボー!』『ウルフマン』ぐらいですかね、、、
簡単に言うとあんまり有名な俳優さんじゃあないです(笑)
でも、今作では良いキャラだったな〜
グロリア・コルストン / グロリア
(この表情見てるだけでもジーンとくるというかなんというか…(;n;))
この子、名前と役名が一緒なんですよね。フルネームが一緒というワケではないですけど。
略歴としては今作が映画初出演らしいですね。
これから活躍してくるのか楽しみな所です。
さてさてさ〜て、そろそろ
ネタバレ感想
泣ける・・・
だけじゃあない!笑いもたくさんあって楽しみつつも感動出来る良い作品!
オマール・シーの「良い奴」感がたまらん
いや〜思いのほか楽しかったです。
ただ、予告で見てた感じだと完全に「二人の父と娘の話」だと思ってたんすけど、別にそこまで二人の父ってのは強調されてなかったですね。
まあ、こんな話はどうでも良いんだ…(笑)
って事でここから下は映画鑑賞済みってのを前提に感想まとめて行きますね!
まずは
良かったポイント
思ったよりエンターテイメント作品になっていた
オマール・シーを使ってる時点でそうだろって感じもするんですけど、もうちょっと単純に泣ける話なのかな〜って思ってたら全然そんな事なかったです(笑)
っていうか映画好きにとって笑える映画ネタが随所にあって、それだけで笑えるというか楽しかったですね…
サミュエルはスタントマンという仕事なので、映画ネタが出てくるかな?とは思ったんですが、予想以上でした(笑)
例えばグロリアの持っている、お母さんの行動をまとめてる冊子のようなものに貼られてる写真が、ジョージ・クルーニーやマットデイモン、アンジェリーナ・ジョリー等の合成写真だったりw
あと、自分がスタントしてる作品をグロリアと一緒に見るって時に一瞬チラッと映るのが映画『アザーガイズ』の超最高な名シーンだったりw
あー、、、
こんな話、映画の出来としてはぜんっぜん関係ないですよね。
本題に戻しましょう(笑)
なんで思ったよりエンターテイメント作品になってたと思ったのかと言うと、今作で起こる展開ってのは現実世界で考えると結構ありえない事ばっかりなんですよね。
だってさ、スタントマンっていう凄い仕事にあんなに簡単になれる世界ですよ?w
そもそも、エスカレーターの下の方に赤ん坊を置いてきちゃったって事で突然アクション映画ばりのアクションを披露するんだけど、そんなのありえねーだろっていう感じで笑えたりね。
あとはグロリアが学校に全く行ってないとか、住んでる家が男の子からしたらワクワクが止まらないような遊園地というか公園みたいなデザインだったり。
あんなのエンターテイメント映画じゃないとありえないですよね。
グロリアが全く学校に行ってないに関しては、校長的な人物にサミュエルは注意を受けるんだけど、自分の出演ドラマのネタで丸め込むっていうね。
あれもさ、普通に考えたら絶対ありえない展開ですよね(笑)
そのありえない感じも含めた展開で、結構笑える所があるので見てて楽しいんですよ。
だからエンターテイメント映画になってるな〜と感じたんです。
が!!!
そのエンターテイメント映画っぽく色々ありえない事になってるってのには、実は理由があったんですよね〜…(⊃Д・、)
もう思い出しただけで泣けてきます。
テンポよく描かれるグロリアの成長過程が微笑ましい
何が良いって、オマール・シーの「良い奴」感ですよ。
いや、「良いパパ」感かな。
とにかく、表情が最高です。グロリアが初めて「パ・・・パ・・」って言った時の表情といい喜びようといい見てて非常に微笑ましかったです。
あとさー、
多分父親あるあるなんだけど、父親って子供を使っておふざけしたりするじゃあないですか。
男だけで育ててるわけですから、そのおふざけ感が作品全体に出てるんですよね。
怪我したらつば塗れば治るじゃあなくて、マヨネーズ塗ったら治るぐらいですから(笑)
まぁ、こんなんばっか出てくるので必然的に見ててたのしくなっちゃいます。
それにサミュエルの楽しくて幸せそうな表情もかなり出てくるから、後半の展開に深みが増してて良いんですよね〜。
嘘をつくのは良くない、でもいい事だって・・・
今作の主人公サミュエルは2つの事実を娘グロリアにバレないように嘘を付いてるんですよね。
1つ目の事実は、母親がグロリアを捨てたという事。
2つ目は・・・すげ〜ネタバレしますよ?良いですか?(笑)
2つ目は、グロリアは病気を患っていて寿命が短いという事。
上記の2つを隠すためにサミュエルは様々な嘘をついてグロリアの笑顔を守ってるのですが、もうそれが・・・
今、感想を書いてるだけで泣けてきます。
1つ目の事実を隠す嘘に関しては、サミュエルはグロリアに「お母さんがいない理由は諜報員だから」っていうちょっとどうなの?と思える嘘を付いてるんですが、嘘がバレない為とグロリアを喜ばせる為に母親になりきってグロリアにメールを送ったりしてるんですよね〜。
サミュエル・・・お前ホント良い奴だなぁぁぁ
って言いたくなりますよ…
でも、案の定バレちゃってグロリアを悲しませてしまうんですよね…
これで嘘をつく事はよくないってのが良く分かります。
でもさ、自分が母親になりきる嘘って、現実世界の親たちが子供たちに喜んでもらいたくてサンタさんを演じるのとちょっと似てますよね。
他の家庭がどうか知りませんが、僕は子供の時サンタさんに手紙を書いて、プレゼントと一緒に返事をもらったりしてたので、両親はサンタさんを演じてくれていました。
でもそれって実際はサンタさん宛に書いた手紙だけど、親が読んで返事書いてる訳じゃないですか。
だから言ってしまえば、子供についてる"嘘"ですよね。
でも、その嘘ってなんにも悪くなくて善意だけから生まれてる嘘です。今作のサミュエルだってそうですよね…(⊃Д・、)
2つ目の事実に関しては、嘘で隠すというよりかは、伝えずに楽しませるって感じですよね。
自分の寿命が短い、長い人生を送る事が出来ないって言うのをグロリアに伝えずに、彼女の笑顔を守る為にいろんなエンターテイメントを提供していました。サミュエルは。
だから、上の方で書いたありえない展開ってのがたくさん出てきてたんです。
家が公園みたいだとか、学校行かずに撮影現場に来させたりだとか、遊ばせてばっかりいるとか。
でもそのおかげでグロリアは、幸せのまま最後を迎える事が出来たと思います。
人を喜ばせる為・守る為の嘘って素敵だな〜うわぁぁぁぁあん(T ^ T)
あと終盤で、法的に母親がグロリアを連れて行こうとするのですが、その時にサミュエルがグロリアに対して「階段降りて家の窓を見上げるのと、パパが窓際に立つのどっちが早いか競争な」的な事言ってグロリアと最後の競争をしますよね?
で、いざ競争が始まるとサミュエルは悲しさのあまりに泣き崩れて窓際に行けなくなるんだけど、泣き崩れてる顔をグロリアに見せられなくて窓際に立てなかったとも思えるんですよね…
もう、そこで号泣。
僕は泣いてるという事実を隣の人にバレたくなくて、一切鼻もすすらないし、涙も拭わなかったから顔面がトンデモないというか最悪の事態になってましたね。
これもいわゆる事実を隠す嘘なのかな?(笑)
話もどしますが、その後グロリアはタクシーに乗ってサミュエルとお別れすんのかと思いきや
なんと、「忘れ物をした」と"嘘"を付いてサミュエルの元に戻るんですね〜。
また、号泣。
時には付いて良い嘘があるという事を娘が学んでいるぅぅぅぅう
こんなの泣くに決まってるぅぅぅうう
そんで、その後すぐにグロリアが病を患っている事と、笑顔が無くなる事を恐れてサミュエルは色々やっていたと言う事が発覚するのですが、ちょっと急展開というか「やべやべ大事な事早く言わないと」感がありましたね。
でも事実を母親に伝えるベルニーの表情も良かったからgood(笑)
あと、家が公園みたいなのってグロリアを楽しませるだけじゃあなくて、サミュエルも現実を見たくないから現実逃避としてあんな感じにしてるんだと思うんだよな〜
まあいいやこの話は。
悪かった点
結局なんの病気なんでしょうか…
ん〜どうでも良いようで良くないような話なんですけど、グロリアが患ってる病気ってなんなのかよく分からないんですよね…
どうみても病気を患っていて寿命がわずかな少女に見えないし。
まぁ病名を明かしてしまったりすると、今作のように楽しく幸せそうなグロリアでずっといて寝たまま目が覚めないという展開がおかしくなるし、サミュエルのずっと娘に夢を見させたままで最後を迎えて欲しいという思いから生まれる事実を隠し通す描写も出来なくなるので、病名とか明かしてないんだと思うんですけどね・・・
ってな感じで、僕は上述した制作サイドの事情を感じてしまいました…
せっかく彼らの今後が気になるぐらい作品にのめり込んでいたのに、制作サイドの事情を感じてしまったのはちょっと残念というか、なんか他にやり方なかったのかな〜とは思いましたね…
ま、こんなの戯言だと思ってください!(笑)
感動したからどうでも良いんだよ!!
『あしたは最高のはじまり』から学ぶ人生
"嘘は良くないけど、時にはついても良い嘘だってある"
なんか凄い陳腐な事言ってるような気がしますけど、実際そうですよね。
基本的に自分を守る為につく嘘ってのは良くないけど、相手を思った嘘なら時には良いよねって事ですかね〜。
そういえば、サミュエルは崖から飛び降りれなかった事を嘘ついてるんですが、それって自分を守る為の嘘とも言えますよね。
結局その嘘のせいで本当に高い所から飛び降りるはめになるので、自分の為についてる嘘は良くないという事が学べます(笑)
『あしたは最高のはじまり』か〜
今(ブログ書いてる日)日曜日か・・・
俺の場合『あしたは"仕事"のはじまり』じゃあねーかぁぁぁぁあ!!うわぁぁぁん(T ^ T)
Fin
余談
子供の時は勇気がなくて高い所から飛べなかったけど、大人になって娘の為なら高い所から飛べるってのが良いですよね。
彼は娘のおかげで"男"になれたんですよ。
ってか
ブログに感想書く時って、声に出しながら文章書いてるんですけど、書いてると色々思い出してきちゃって声が震えてくるっていうね(笑)