【ネタバレ・感想】実写化映画『ジョジョの奇妙な冒険/第1章』から学ぶ人生(レビュー)
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すっかりジョジョの虜に…
ドン
『ジョジョの奇妙な冒険/ダイヤモンドは砕けない第1章』
スタッフ
監督 三池崇史
原作 荒木飛呂彦
脚本 江良至
キャスト
山崎賢人 東方仗助
神木隆之介 広瀬康一
小松菜奈 山岸由花子
岡田将生 虹村形兆
新田真剣佑 虹村億泰
あらすじ
美しい海辺の町・杜王町(もりおうちょう)に暮らし、見た目こそ不良だが心根は優しい高校生の東方仗助は、「スタンド」と呼ばれる特殊能力の持ち主。仗助のスタンドは、触れるだけで他人のケガや壊れたものを直すことができるというものだった。一見すると平和に見える杜王町では、このところ不審な変死事件が続発しており、一連の事件が自分とは別のスタンドを使う者たちによる犯行だと知った仗助は、町を守るために立ち上がる。(以上、映画.com)
予告
どーでもいい前置き
僕は「ジョジョの奇妙な冒険」って知ってる程度でした。
まあ日本人なら2人に1人は知ってるレベルらしいですからね。
でも、見た事無かったんですよ。
だからジョジョ立ちとか言って真似してる人たちを割とアホくさっていう目で見てました。
で、ネットフリックスにジョジョのアニメが第4部まであったものですから、「まあ実写化するなら見てみるか」って感じで軽い気持ちで見てしまいました。
気づいたらジョジョ立ちする人になってました。
キラークイーンをやりたかったんだけど、まだ初心者だからかポーズがうろ覚えで完全じゃあないというね。w
それはおいといて
いや〜本当にアニメがすごく面白くてですね〜。
テンポは良いし、世界観は良いし、声優ははまり役すぎるしで、第4部からアニメを見たんですけど、全話見終わった時に何か寂しさを感じて結局全シリーズ見てしまいました。
漫画も一通り読んだので、
ジョジョラーの歴は浅いけどジョジョラー歴深い人に負けないぐらいジョジョの魅力に気づいてるんじゃあないかと思います。
そういえば、ジョジョにハマりすぎて、ジョジョ立ちだけじゃあなく、ブログに感想書く際は「じゃ」と書きたい時は絶対「じゃあ」と書くようになっちゃいました(笑)
「じゃあ」って何?って方に一応説明するとジョジョって漫画だと
「〇〇じゃないかっ」
て言うセリフがあったら
「〇〇じゃあないか」って書くんですよね。
で、アニメでもそれを再現してるんです。
なので僕もブログ書く時は真似してます(笑)
で、今回は完全にジョジョのファンにはなっているけど、ファン歴浅いというのを逆手に取って、割と映画自体はファンとファンじゃあない人との中立的な立場で見てきました。
まぁ色々思った事があったのでね、まとめていきたいと思います。
それては前置きはこの辺で初めて行きましょう!
キャラクター紹介
日本の俳優全然詳しくないので今回はキャラクター説明の抜粋だけで。
東方仗助
杜王町に住む高校2年生。見た目はちょっと怖いが、家族思いで心優しい性格。
自慢のリーゼントの髪型をけなされたときばかりは激しく怒る。
触れるだけで他人のケガや壊れたものを直すスタンド❝クレイジー・ダイヤモンド❞の持ち主。
空条承太郎
ジョセフ・ジョースターの孫。仗助より年上だが、血縁上では仗助の甥に当たる。
仗助に合うために杜王町へ。
時間を止めることができる最強のスタンド❝スター・プラチナ❞の持ち主。
広瀬康一
杜王町に引っ越してきたばかりの高校生で、仗助と同級生に。
平和を愛し、友人を大切にする。
仗助と共に行動をし始めたことから怪事件に巻き込まれていく。
あぁ!メンドクセー!キャラが多い!w
片桐安十郎/アンジェロ
凶悪な連続殺人犯、通称アンジェロ。人の命を奪うことに躊躇はない。形兆の放った矢によりスタンド使いに。
その能力、❝アクア・ネックレス❞は、水分に溶け込み侵入することで人体を内部から破壊する。
虹村形兆
杜王町で暗躍するスタンド使い。常に冷静沈着で頭脳明晰、かつ冷酷無比。
スタンド使いを生み出す不思議な弓矢を持つ。
虹村億泰
形兆の弟。兄とは対照的に直情型で、頭を使うことは苦手。
後先を考えずに行動しては兄の足を引っ張る。
右手で掴んだあらゆるものを削り取る、❝ザ・ハンド❞と呼ばれるスタンドの持ち主。
テキトーあらすじ紹介※ネタバレ
アンジェロのよく分かんない暗躍からの虹村の弓矢で簡単に貫かれアクアネックレス覚醒。
仗助参上から自転車直したりで能力を軽〜く見せしめ。
アンジェロが仕組んだコンビニ事件を仗助が解決してしまった事がキッカケで目を付けられる。
ジーちゃんがアンジェロにより再起不能となり、仗助宅でアンジェロとのバトルが開催。
まぁ原作通り倒して、ジーちゃんの葬式してるとケイチョウがいて、仗助が追いかけて、虹村兄弟VS仗助で一先ず終わり。
で、音石が出てくるのかと思いきや、全然違いました。って感じで終わりです。
感想
あぁぁ…
うん、まぁ意外と…
でも、言いたい事いっぱいあるわぁ…
って感じです。
凄い上からですけど、一応映画になってました。
良いか悪いか別にして。(笑)
原作って壮大な物語というよりかは、凄いテンポ良く小さい起承転結が何個もある感じなんですよね。
それが何部にも渡って100年ぐらいの大河ドラマになり、結果的に壮大になってるという奇妙な漫画なんですよ。
だから映画にする時、1つの物語にしないといけないから逆に難しいんじゃあねーかなーと思ってたんですよ。
だけど、面白いか面白くないかは別にして一応映画になってました。
なので、多少原作からの改変はありますよ。
それを受け入れられるか、られないかで言えば僕は受け入れられます。
ただね…
それなりに文句はあって、なんでこここうしないの?とか、ここは原作通りやっても何も問題ないじゃんよ…とか色々あって、なんか惜しいというか、痒いところに手が届かないみたいな所が僕は多かったので、ちょっとそこら辺をまとめて行こうかと思います。
原作・アニメファンで映画を見て別にそこまで酷く無いんだけど、なんか足りなくてムズムズしてる方は読んで頂けるとなんとなくわかってくれるんじゃあ無いかと思います。
個人的にムムムと思ったポイント
スタンドバトルの描写があんまうまく無い?映し方の問題!?
割と序盤でスタンドはお披露目してくれます。
なんだけど、終盤のバトル以外スタンドが発現するの一瞬過ぎるし、見せて欲しい所を映してくれない歯がゆさが結構ありましたね…
原作とかアニメ見てない人からしたら何したのか分かんない所が結構あったと思うんだけど、どうでしょう…
例えば、コンビニ事件の犯人撃退シーン。
これ、原作とかアニメだとクレイジーダイヤモンドで人質ごと犯人のお腹を拳で貫くんすよね。
しかも、それを正面から見せてるので、確かに女の人まで貫いてますねってのが分かるから、こんな解決方見た事ない!!って感じでかなり衝撃だったんですよ、あのシーン。
映画でもちゃんとそれをやってます。
なんだけども、映画だとそんなのお見せ出来ないのか、犯人の背中しか映してなくて突然犯人の背中が透明な「何か」に貫かれてるような描き方してるんですよ。
で、結果的に貫いたのはクレイジーダイヤモンドの腕でした〜って感じで透明だった腕が映ってから引っこ抜いて人質だった女の人が、あれ?お腹なんともない?みたいな仕草するんすよね。
いやいや、あなた貫かれたところ映ってないから。
その演技申し訳ないんだけど、あんまり活きてないですって感じ笑
これ、原作知らない人からしたら何したのか良く分かんないと思うんだよなー
知ってるとさ、あー女の人も一緒に貫いて、引っこ抜くのと同時に治したんだなって分かるけど…
だから、ここはアニメと全く同じように描いた方が良いと思うんですけどね〜
それか、一瞬でも良いから女の人が「グハっ」とか言ってるカットがあれば、「あー女の人もお腹貫かれたのね」って認識出来るのに…
気になった所はまだあります。
康一って最初はスタンド見えませんよね?
だから、仗助が不良をスタンドで撃退する時に康一は、
「何もしてないけど吹っ飛んだ!!」
と言っているけど、それはあくまで言ってるだけで、浩一からはどう見えてるか見せてないんすよ…
一応何も無しに不良が吹っ飛ぶシーンはあったような気もするけど、康一の視点って感じじゃあないです。
なのに、最後の戦いだけスタンドが見えるようになった康一の視点が入る。
だから最後に康一が見えるようになっても驚きとかがないし、面白くならない…
スタンドが戦ってる時にスタンドが見えてない人の視点がないと、見えるようになってからの盛り上がりに欠けますよ…
なにやってんの笑
そーいう所大事だって…
なんかねー、
撮り方に工夫がないというか、カッコよく見せるとか、スタンドという普通の人には見えないモノをどう分かり安く描くかにあんまり時間割いてないんじゃあないかなぁ〜と思いました。
本来、スタンドという形ある超能力が戦うなんて誰も見た事ない映像になるんだから、この見せ方をもっと工夫してトンデモナイものにしあげたら、それこそ名作になると思うんですけどね…
そもそも原作がそうですしね。
超能力をビジュアル化して表現した事で多くの作家に影響を与えた作品ですから。
それをアニメ化という映像化はされてるけど、実写化という映像化は今回が初めてなんだから、新しい表現方法とか見せて欲しかったな〜とか思ったり思わなかったり。
「こんな見せ方見た事ない!!!」ってのがあるだけで映画って死ぬほど楽しくなりますからね…
細かい所なんだけど、結構大きな要因というか、カッコよく見せる演出力が足りなくてもっと欲しいな〜っていう、すご〜〜〜〜く上から目線なお話でした(笑)
人物描写の映し方酷くない?
上の話と若干通じる所なんですけど、たまーに撮り方が、
「え〜これ酷くない?これは演技してる俳優が可哀想じゃあない?」
ってぐらいひどい所がありました。
なんて言ったらいいんだろうな〜動きがないというか、撮り方のせいでキャラの感情の変化とかを搔き消してるんですよ…
例えば、仗助VS億泰の後。
兄の攻撃によって重傷を負った億泰を仗助は自分にとってなんの得がないのに治癒するというまさに「ヒーロー」的な行いをするわけですよ。
そこで、馬鹿なんだけど異常に食レポだけは上手い億泰(原作の話)は仗助にしつこく「なんで俺を助けたぁぁあ」と聞きますよね?
仗助は「何も死ぬこたぁねえ。そう思っただけだ」と言います。
明らかにここで億泰の感情は揺れ動いてるんですよ。
なのに、ここで画面に映ってるのって、ずーーーーーーーーーーと背中を向けて横顔がチラッと映ってる仗助と億泰だけ。
なんで表情見せないの?(笑)
見せないとどう感情が変化してるか分からなくないですか?
こーいう所が原作とかアニメ見てねーと分かんね〜よって所でもあるし、なんか演技してる俳優が可哀想だなぁと思えます…
映し方とは別の話になりますが、人物描写についてもう一点。
仗助と康一との友情育み描写が圧倒的に足りないから、最後康一が矢で死ぬ前に治癒しなければヤバイっていう緊迫感とかは皆無でした(笑)
なんか、他にも仗助の見た目の不良さと優しさのギャップとか、優しいんだけどキレたらマジやばいっていうギャップの描写が足りないなとか色々あるんですけど、とりあえずもういいや(笑)
すいません、「効果音」って気にして映画作られました??
ジョジョの魅力の一つに奇妙な「擬音」というのがあります。
上の「メメタァ」は超有名ですよね。カエルをぶん殴る時に出る擬音です。
他にもキスをすると「ずきゅぅぅぅうん」と音がなったりと、めちゃめちゃたくさんあります。
で、その擬音(効果音)がメチャクソ大事という事をアニメ版は恐らく意識してるんですよね。
だからか、アニメ版って効果音がめっちゃ良いんですよ。
例えば、今回実写化の対象となった第4部。
スタンドが発現する時にイチイチ「プキューン」みたいな音がなったり、「オラオララッシュ」すると「ズキュズキュズキュズキュズギャァァァン」みたいな爽快感感じられる効果音がなったり、億泰がザ・ハンドの右手を振りかざすと「ドゥーーン」っていういかにも空間を削り取ってますみたいな耳に残る効果音がなる。
そして承太郎が「スタープラチナ!ザ・ワールド」と叫ぶと「ブギャァァァァアンチッチッチブゥゥゥゥ・ン」という文字じゃ絶対表現出来ない、いかにも時間を止めてますみたいなカッコイイ効果音がなるんです。
これら全て凄く良いんですよ、アニメは。
正直、この音が良くて、アニメが面白くなってる感もありますからね(笑)
その証拠と言って良いか分からないですが、YouTubeとか探してみるとジョジョアニメの効果音だけを集めた動画とか上がってます。
例えば、億泰の使う「ザ・ハンド」の空間を削り取る時の効果音集とか(笑)
その動画お見せしたいんだけど、多分ダメなやつだからヒントだけ貼っておくので気になったら探して見てください(笑)
話戻しますが、こんな動画が作られてるぐらいなので、やっぱり効果音って凄く大事なんだと思います。
その点、今作はカッコイイ音とか全然ならないし、気を使ってないんですよ…
承太郎が時を止める時も別に普通だし、むしろ音なってた?って感じだし、億泰が空間削る時の効果音も普通だし、オラオララッシュする時の効果音も普通だし…
もう、完全にそこはアニメを意識してしまった方が良かったですね。
あと、効果音とは別なんですけど、アニメ版は声優が抜群にハマってるんですよ。
承太郎役の小野大輔の声とかたまらな過ぎてモノマネしちゃってるぐらい…
ゆーとの空条承太郎のモノマネ#ジョジョの奇妙な冒険#スターダストクルセイダース#空条承太郎 pic.twitter.com/6JVu6qz4FU
— Shogo (@lin3812ropark5) 2017年7月1日
実際はこのセリフで「スタープラチナァ!」とか言わないですけど、 15%ぐらい似てません?(笑)
やっぱ、漫画ってこのキャラが喋ったらどんな声だろうって想像してしまうものじゃあないですか。
だから声優があってないと「これじゃあない感」が出るわけだし。
そこでアニメ版が完全に正解と言っても良いぐらいのキャスティングで声優がキャラに声を吹き込んでるから、実写化って少し大変だと思うんですよね…
その点、伊勢谷とかの渋くて若干野太い声は良かったです。
ただ、スタンドの「オラオラオラ」という声はやっぱ自分の声でやるべきでしょー(笑)
それが無理なら凄いワガママだと承知の上でスタンドの声だけ、アニメの声優使って欲しかった(笑)
あと、自分のスタンド名とザ・ワールドと叫んでから時を止めてください(笑)
・ジョジョ立ちが全然出てこない…作品への愛はあるのか
ジョジョ立ちって出てきました?(笑)
実写化でジョジョ立ちするのはアホらしいという理由でやってないならそれは愛じゃあない!!(笑)
アホらしくても良いからやるの!せめてスタンドだけにやらせればいいじゃんよ!
まったくもー「愛」が足りないよ!!!
ってわけでもないんですよ。
意外と「愛」が感じられる所もあるんです(笑)
例えば承太郎が仗助に対して、
「ところでお前、何か変なものが見えたりしないか?そうだなあ、例えば「悪霊」とか」
と、言うんですよ。
悪霊ってジョジョ第3部で、まだ「幽波紋(スタンド)」という名前を知らない承太郎が自分のスタンドの事を「悪霊」だと言ってるんですよね。
上記のセリフは、原作第3部から引っ張って来てるんでしょう。
そーいう所の愛はあるんだよね。
脚本家はジョジョ愛があって、監督にはジョジョ愛がないのかな?w
他にもイタリアンレストラン(トラサルディー)の話とか岸辺露伴の漫画とか出てくるし。
でもさー、レストランとか岸辺露伴の漫画は入れ込んでくるくせに、アンジェロ岩についてのナレーション入れねーのかよ!!!(笑)
アンジェロ岩は恋人たちの待ち合わせ場所として人気とか説明ナレーション入れろよ!!
それがジョジョでしょ!!(笑)
はっ!気づいたらほぼ文句で7000字ぐらい書いてる!!僕あんまり映画に対して文句言わないのに!!スタンド攻撃か!?
???「フハハハ私の能力は見たもの全てに文句を言いたくなってしまうという能力だ」
俺「貴様何者だ!!」
???「三池崇史だ」
Fin
余談
しっかし三池崇史監督は相変わらず色んな意味で凄いね…
また予算内で済ませたのかな?
予算の関係でスタンドの描写を省いてたりとかしてるのだとしたら、スペインで撮影すんなって言いたい(笑)
まぁ、スペインの街並みがいい感じで現実離れしていて、コスプレが浮いて見えなかったから良かったとは思いますが。